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GCPスペシャリスト集団ジーアイクラウド山崎社長に聞く【前編:GI Cloud誕生のきっかけと目指す姿】

はじめまして!今年4月に創業したばかりのGoogle Cloud Platform(GCP)スペシャリスト集団 GI Cloud(ジーアイクラウド株式会社)の情報発信部隊、GI Cloud note編集部です。GI Cloudについて、このnoteを通じて少しずつご紹介していきます。

記念すべき第1回は山崎祐社長のインタビュー前編をお届け。GI Cloud誕生の秘密(?)を山崎社長のキャリアを通じて紐解きます。

※「後編:クラウドとともに成長するGI Cloudは労働環境もハッピーに」はこちら


伊藤忠商事の狙いとは——
社長就任、そして会社の立ち上げまで

——社長就任から3ヶ月経ちました。どんな日々でしたか?

GI Cloud 山崎社長(以下、山崎)
あっという間に過ぎました。日々の営業活動や運用業務に加えて、会社の制度設計や環境整備、採用活動、経営計画策定、プロジェクト管理など、あらゆることと向き合った、これまでに経験したことのない時間でした。

——全部盛りですね!今が山場ですか?

山崎
山場はもう少し先に来るような気がしています。今は勢いで突っ走っているというか。目の前のプロジェクトをしっかりと完遂しながら、会社としての足腰をしっかりと鍛え、中長期目線での営業的な仕組みづくりもきちんとしていかないと。

——そもそもの話ですが、GI Cloudは何をやる会社ですか?

山崎
GI Cloudは、Google Cloud Platform(GCP)スペシャリスト集団として、伊藤忠商事が主導して2021年4月に設立したスタートアップです。お客様にGCP導入のコンサルティングからシステム開発、運用保守やトレーニングまで一気通貫でサービスを提供しています。

——伊藤忠商事とGoogle Cloud。意外な組み合わせですね。

山崎
それが意外とそうでもなくて。伊藤忠商事は近年「ビジネスの次世代化」というキーワードで社内DXを推進していますが、グループ外のお客様に対しても様々な形でDX支援サービスを提供しています。DXを根幹として支えるのはIT、そしてクラウドであり、この市場において後発ながらもAmazonのAWS、MicrosoftのAzureをシェアで猛追しているGCPに伊藤忠が目を付けたのは必然とも言えます。

——そんなGI Cloudに山崎さんが社長として就任されたわけですが、就任が決まった時には「え?」と思いましたか?それとも「やったあ!」ですか?

山崎
これはもう「やったあ!」ですね。

——へえー!

山崎
自分自身のキャリアプランとして、マネジメントというかチームを引っ張る立ち位置の経験を早めにしたいと考えていたのと、伊藤忠商事の一員という立場で長らくベンチャー企業と仕事をしてきた経験からそのような組織体の中に飛び込んで仕事をしたい思いもあり、それを両方経験させてもらえるのはハッピー以外の何者でもない、と。プレッシャーは当然ありますが。

——就任時、どんな想いや目標を持って臨まれたのでしょう?

山崎
その時に思ったのは、事業を成長させてこの会社を大きくすること。従業員の想い・目標を実現するため、顧客・パートナーの信頼を得るため、死ぬ気で働く。会社経営は自分にとって初めての大きなチャレンジですが、やりがいしか感じませんでした。

会社が正式に始動する前、コアメンバーとなるエンジニアたちが彼らの目線でこの会社に対する熱い想いをまとめてくれていました。それが自分の想いと非常に近かったんですね。彼らと対話を重ねて会社のミッション・ビジョン・バリューのアウトプットのイメージを固め、4月の創業を迎えました。

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転機となった出向先での営業時代
そしてシリコンバレー

——これまでのキャリアを振り返ると、マネジメントに興味を持ったのはいつごろでしたか

山崎
2006年に伊藤忠商事入社。当初は企画・管理周りの業務に従事していたのですが、4年後にシステム開発のグループ会社に出向し、初めてお客様と直接対面する営業の現場を経験しました。お客さんともエンジニアともガッチリ組んで仕事をすることにやりがいを感じたのが最初の転機でした。

もうひとつの転機は、出向先から伊藤忠商事に戻ってからの2年間。それまで担当していたBtoB領域と異なるコンシューマービジネスやベンチャー投資・協業を担当し、新鮮で非常に面白かった。それからシリコンバレーに2年間赴任し、現地の有望ベンチャーを発掘し日本やアジアに彼らの商材を持ってくる業務に携わりました。日本とは比べ物にならないスケールとスピード感でビジネスしている人たちを目の当たりにして、日本ではまだまだ発展途上であるベンチャーのエコシステムとダイナミズムを、身をもって体感しました。

——変化し続けるシリコンバレーですが、5~6年前はどんな時代でしたか?

山崎

私が赴任する1年ほど前の2015年春、当時の総理大臣がシリコンバレーを訪問し、これをきっかけにちょっとしたシリコンバレーブームが日本で起き始めたタイミングでした。

——シリコンバレーと日本のスタートアップ両方に接してみて、違いや似ているところはありましたか?

山崎

経営者の意欲・熱意は変わりませんが、圧倒的に違うのは彼らを周囲で支えるシリコンバレーの環境とカルチャー。1度でも失敗すると後ろ指を指されがちな日本と比べて、彼らは「失敗してなんぼ。むしろこの失敗があれば次は成功する」と、堂々と次なる起業と資金調達に向かう。良い意味で図太さを感じます。多くの米国企業ではITがビジネスの中核に位置付けられていることもあって、それを支えるエンジニアの社会的な地位・ポジションも日米で大きく異なり、処遇や給与水準が信じられないくらい高い。

GI Cloud 荻野
米国は人種のるつぼと言われる多様性のある社会ですが、日本人が1人でスタートアップ企業にドアノックしても溶け込めなかったのでは?

山崎
実際のところ、完全に溶け込めたという感覚は最後までなくて。やはり現地に根を張って長く活動している人だけがアクセスできるインナーサークルは存在します。でもビジネス的にみんなフラットなので、少しでもメリットがあると思えば日本から来たよくわからないやつの話も聞いてくれる。なので、入り口となるプレゼン資料1枚をいかにきれいに作って1分以内に伝えられるかで勝負していました。

——1枚1分以内…!

山崎
展示会やミートアップの場でも、基本は立ち話の世界ですから。

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GI Cloudに取り入れたい
シリコンバレーのカルチャー

——シリコンバレーは当時すでにリモートワークだったのでは?

山崎
完全に遠隔でのやり取りが当たり前の世界でしたね。オフィスに来る人もいましたが、会社間の距離が遠いこともあって当たり前のように電話会議ベースでやっていましたし。しかし、僕が彼らにコンタクトする時は、直接行くようにしていました。やはり顔を見ながら身振り手振りも交えて話した方がスムーズなので。ただ、訪れてみると「うちのエンジニアは全員エストニアにいるんだよ」という企業もありましたね。

——シリコンバレーで学んだ文化で、GI Cloudでも実践していることや今後取り入れたいことはありますか?

山崎
自分自身が元々まじめなタイプなので「ビジネスはとにかくかっちりしなくては」、という思い込みがあったのですが、そうじゃなくてもいいよね、ということでしょうか。「Fail-fast」という言葉があるように「完全じゃなくてもいいから、まずやってみて失敗しよう」と。頭ではわかっているつもりではいましたが、シリコンバレーでそれを目の当たりにして「みんな本当にやっているんだ!」と思いました。

良い意味での仕事に対する適当さ、柔らかさが(シリコンバレーの)彼らにあって。ソファに寝転がってノートパソコンで仕事しながら訪ねてきたお客さんに応対したり。そのまま真似するわけではないけれど、そのくらいおおらかでも良いんじゃないかと。

日本で再現するとしたら、フルリモート勤務やフレックスタイム制といった制度設計もありますが、細部まで全てきっちり決めなくても、まずはスピード感を重視して一定のところから始めてみるやり方を会社として徹底しようとか、企業カルチャーに落とし込むことをしっかりとやりたい。もちろん日本ならではのやり方、伊藤忠商事グループのものの考え方も取り入れながら、双方のいいとこ取りをした会社を目指したいと思っています。


「後編:クラウドとともに成長するGICは労働環境もハッピーに」へ続く

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