#8.2020年の首脳陣について

さて、開幕まであと1ヶ月になりました。今日は2020年シーズンのジャイアンツの首脳陣について記事を書こうと思います。

ジャイアンツは監督やコーチの人数もとても多いので今日は一軍だけ。

原辰徳 監督(#83)

今年は第三次政権の2年目になりました。選手としてはもちろん、監督やコーチとしてもとても実績のある名監督です。

ファンやメディアへの対応をとても大切にしており、選手を鼓舞するワーディングや、結束力の高いチームを作りながらも、昨年は復帰一年目で見事にセリーグ制覇。ベテラン選手でも結果が出なければ交代や降格を辞さないシビアさを持っています。

普段ビジネスマンの端くれとして働く筆者からすると、原監督の言葉やチーム作りはとても勉強になるなと常々思っています。今年こそ日本一に向けて頑張ってほしいです。

元木大介 ヘッドコーチ(#77)

引退後はバラエティでタレントとして活躍した元木ヘッド。実は18年にU12日本代表の監督を務め見事に優勝させています。そして19年から巨人に復帰し、開幕前は「バラエティやってたやつが...」とメディアではかなり手厳しく書かれましたが、結果的にはチームのムードメーカーとして優勝の原動力になりました。

昨年の功績もあり、今年はヘッドコーチ(コーチ陣の中でも一つ上で、監督の一つ下のイメージです)に昇格。普段からたくさんの選手とコミュニケーションを取り、チームをまとめています。

最近公開されたこの動画も観ていて楽しいです。(途中で出てくるモタ、可愛いですね笑)

吉村禎章 作戦コーチ(#87)

現役時代は障害者認定を受けるほどの大怪我を負いながら選手としてプレーを続け、1990年の優勝はサヨナラ本塁打で決めたり、キャプテンを務めた時期もあり、数字以上に印象に残っている選手です。

U15日本代表や巨人の二軍監督も務めており、ジャイアンツで合計10年近くも首脳陣としてチームを支えています。

今年から「作戦コーチ」という戦略立案に特化したコーチとして各チームへの対策を立てる役割になりました。シーズン始まったらめちゃくちゃ忙しくなりそうですね。

後藤孝志 野手総合コーチ(#90)

引退後にヤンキース傘下1Aのタンパ・ヤンキースにコーチ留学し、コーチとしてのキャリアをスタートさせます。その後も独立リーグ、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの初代監督や韓国プロ野球斗山ベアーズ、巨人の二軍や三軍でコーチも経験し18年から一軍打撃コーチに就任。19年に一軍打撃兼外野守備コーチに変更され、20年からは一軍野手総合コーチになりました。

石井琢朗 野手総合コーチ(#89)

20年シーズンから新しくコーチとして入団しました。現役時代は俊足巧打、そして安定した守備で活躍し、GG賞をはじめ最多安打2回、盗塁王4回、通算で2432安打358盗塁の実績を残しています。

巨人でプレーしたことはなく、巨人の歴史では珍しく外様の選手が入閣したことになります。それだけ実力を買われているのですね。

広島時代は優勝へ、ヤクルト時代は昨年高卒2年目以内、未成年での記録を塗り替え、36本塁打、96打点で新人王になった村上を育てたこともあり、指導者としての実力も折り紙付きです。

早くも春季キャンプからユニークな練習を多く取り入れ、若手選手の特守など精力的に取り組んでいる様子がメディアに取り上げられています。

宮本和知 投手チーフコーチ(#81)

現役引退後はズームインなどでタレント、スポーツコメンテーターとして活躍しました。プロ野球熱ケツ情報で巨人ファンにはお馴染みですね!(ズームインは1998年1月10日 - 2018年12月22日と20年も!)

19年に一軍投手総合コーチに就任。20年からは投手チーフコーチに就任しました。元木ヘッドと同じくタレントとしての活動が長く現場から離れていたため、就任前は批判的な記事も見られましたが、昨年は15勝で最多勝の山口(オフにブルージェイズに移籍のため退団)や、田口、大竹などの中継ぎでの再ブレイクなど投手陣を大きく立て直しました。

持ち前の明るさで常に投手に明るく声がけをしている印象です。これからの巨人は若手も出てこないといけないので、若手が明るく溌剌とプレーできる雰囲気づくりを元木ヘッドと進めていってほしいですね。

三澤興一 投手コーチ(#73)

96年のアトランタオリンピックでは大学生にもかかわらず日本代表に選ばれ、初戦のオランダ戦に先発し勝利を挙げるなど計4試合登板し、銀メダル獲得に貢献しました。その後は巨人、近鉄、ヤクルト、中日、アメリカの独立リーグなどでプレー。

2010年から巨人のスコアラー、2016年に巨人の二軍投手コーチに就任。2019年シーズンは、ファーム投手コーチに配置転換されたが、5月31日から、一軍投手コーチに。その後8月2日付けでファーム投手コーチに戻りました。2020年シーズンは一軍の投手コーチに登録されています。

古城茂幸 内野守備走塁コーチ(#86)

現役時代は15年間主に内野手としてプレーしました。

実働15年に対して通算出場は767試合。平均すると1年間に50試合で90打席の計算です。昨年の田中俊が62試合176打席、若林が77試合273打席、92試合212打席でした。何が言いたいかというと、50試合で90打席というのは1試合あたり平均で2打席以下、つまり代打や出場しても打席が回ってこないことが多かったということです。その中で15年間もプロでプレーするというのは簡単なことではありません。

くせ者の元木ヘッドと次世代の若手野手の育成に、そして長く活躍する選手を育ててほしいですね。

相川亮二 バッテリーコーチ(#79)

横浜、ヤクルト、巨人で現役を経験。

15年に巨人にFA移籍し、阿部の一塁コンバートに伴い正捕手として活躍。16年以降は小林誠司が入団し出場機会が減りました。球団は現役続行を打診しましたが、本人からの申し出により17年限りで退団。

引退後はメンタルトレーナーの資格を取得。19年に巨人に復帰し一軍バッテリーコーチに就任しました。ヤクルト時代はキャプテンも務めた人柄もあり主に捕手陣をサポートします。

村田善則 ブルペンコーチ(#74)

92年に入団、95年にフレッシュオールスター選出、99年に一軍定着、00年には76試合に出場し日本シリーズにも出場。しかし01年に阿部慎之助が入団し、出場機会は大きく減りました。その後は2番手捕手としてチームを支え、引退後はスコアラーに転身。16年からは巨人の一軍バッテリーコーチに就任。18年に再びスコアラーに復帰し、19年からはスコアラー室室長を務める。8月2日にブルペンコーチを兼任することが発表され、2020年シーズンはブルペンコーチに専念することになりました。

20年以上、巨人というチームを一歩引いた立場で分析して、常に正捕手の阿部の大事の際にはチームを支えてきました。

最後に

今回は一軍のコーチを紹介しました。二軍の阿部慎之助監督をはじめ二軍三軍の首脳陣もレジェンドが揃っているのでどこかで紹介したいです。

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