(初級)背番号の決め方

記事を読んでいただきありがとうございます。このマガジンでは知識0でも野球のことがよく分かるように初級者向け、中級者向け、上級者向け(相当マニアックです笑)に分けて記事を書いていきます。

今回は「背番号」についてです。

背番号の歴史

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プロ野球を見ていると、特にオフシーズンは新聞やニュースでこのようなシーンを見かけることが多いです。主に入団会見という記者会見の時に見られます。

今でこそ当たり前の背番号ですが、最初に背番号をユニフォームに導入したのは1929年のニューヨークヤンキース。実はまだ100年以下と歴史は以外にも浅いのです。

日本では1931年の第1回日米野球大会が最初とされています。

アマチュアの背番号とプロの背番号

アマチュア野球、ここでは広義でプロ野球以外としましょう。

例えば少年野球では、10番が主将30番が監督27、29、28がコーチなど、一部選手や監督コーチの役割により規定で背番号が定められている場合があります。

また高校野球などでも、出場枠に応じて1番から始まる背番号(例えば18番まで)を使用します。よく「エースナンバーの1番」といった言葉を聞くかもしれません。プロと違い、アマチュアでは1番から番号を使用するため、レギュラーや学校によっては上級生などは番号が若くなります。

じゃあ若い中でもどう決めるかと言うと、レギュラーとして守るポジションの番号が背番号になることが多いです。

1番から順に、ピッチャー、キャッチャー、ファースト、セカンド、サード、ショート、レフト、センター、ライト。そしてキャプテンは10番。

プロの背番号はルールが異なります。

プロ野球の場合、選手は大きく①支配下選手と②育成選手に分けられます。

①支配下選手の場合、2020年時点のルールでは1チーム70人が登録の上限です。そして、その70人の選手は背番号を二桁以下で登録することになっています。0もしくは00から99番までが使用できます。

ただ、実際には監督やコーチの中で試合に関わる人は同様で背番号を付けるため、101種類の番号のうちでその年に空いている番号はそれほど多くありません。

例えばジャイアンツの場合、1軍〜3軍まであり、監督とコーチは原辰徳監督(#83)を筆頭に1軍では10人、2軍では阿部慎之助監督(#80)を筆頭に7人、3軍でも井上真二監督(#72)と二岡智宏総合コーチ(#76)の2人、そして巡回コーチの水野コーチ(#71)と、合計で20名の監督とコーチが二桁以下の番号を付けています。

(残りのコーチは三桁の番号、もしくはトレーナーなどは番号を付けていない人もいます)

プロ野球は毎年多くの選手が入団し、多くの選手が退団します。

そのため、同じ番号を付け続けること。また希望の番号を付け続けることは、プロとして一つのステータスとも取れます。

よく、FA(フリーエージェント)などで入団した選手が背番号を以前と同じが良いと希望する場合があります。受け入れる球団は、この希望を通す場合、もし現状付けている選手がいたら他に変えることになるため、自分の希望する背番号を付けられると言うのは、とてもすごいことなのです。

知名度の高い背番号

さて、0番から99番までの101種類の番号の中でも、人気の番号は当然あります。アマチュア野球のルールに慣れているため、やはり一桁の番号というのはとても人気があります。

ジャイアンツでも、増田大輝(#0)、陽岱鋼(#2)、中島裕之(#5)、坂本勇人(#6)、丸佳浩(#8)、亀井善行(#9)と一軍で活躍する選手が中心です。現在は、10年~18年まで現広島の長野が付けた#7と、昨年まで阿部二軍監督が現役で付けた#10は欠番になっています。

首脳陣も、背番号を与えるのは一つの期待を表しているため、番号に余裕はありませんがホイホイと渡せるものではないのです。

ジャイアンツの背番号の変遷はこちらで見ることができます。

背番号は歴代の番号を付けた人のイメージや伝統があります。例えばジャイアンツではファームでショートを守る増田陸(#61)の背番号はキャプテンで一軍のショートを守る坂本勇人が入団時に付けていた番号です。

18年のオフシーズン、FAで丸を獲得した時も原監督が現役時代に付けてた8番を付けて欲しいと口説き、8番を付けて入団しました。

今年背番号が新たになった選手も多くいます。毎年追うのは大変だけど、背番号を覚えると遠巻きでも選手が誰か分かったり、他のファンが誰を応援しているか分かったり楽しみも増えます!

永久欠番について

最後は永久欠番について触れてこの記事を終えようと思います。

先ほどジャイアンツの若い番号を列挙した際に、欠番の#7と#10以外にも挙がっていない番号があったのは気づきましたか?

そうです。#1、#3、#4です。

プロ野球には各球団が歴史的な功績を残した選手を讃え、背番号を永久的に欠番にしていることがあります。ジャイアンツの#1は王貞治、#3は長嶋茂雄です。どちらも野球界のレジェンドですね。

#4は黒沢俊夫選手です 。1947年までこの番号で、以降は欠番になっています。黒沢選手は戦時中に徴兵で野球選手が少なくなった時代、トレードで入団し四番を打ちました。戦後は病気のことを隠してプレーしつづけ主に五番・六番打者として主力選手としてプレーし続け、現役選手のまま33歳で亡くなりました。その後球団は球団葬を行い、感謝の意味を込めて永久欠番にしています。

ジャイアンツ以外でも、広島の#3は衣笠祥雄、#8は山本浩二、最近だと#15が黒田博樹の番号が永久欠番になっています。

珍しいのが2004年に設立された楽天。楽天は#10と#77が永久欠番なんですが、#10はファンの番号とされています。サブメンバーとしてファンも一緒に盛り上げていってほしいという球団の想いからです。#77は監督として初の永久欠番になった星野仙一元監督です。楽天の初優勝の時の監督がこの星野仙一でした。楽天の歴史についての記事も今度書きたいですが、設立1年目には楽天が日本一になるなんて誰も予想できませんでした。

最後に楽天が日本一になった2013年の動画でこの記事を終わろうと思います。この時にセリーグ代表として日本シリーズを戦い、敗れたジャイアンツ。悔しいけど、楽天は強かったです。今年こそ日本一を奪還してほしいと思います。

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