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ミステリー好きには分かる⁉ーー「僕以外、みんな名探偵。」【クイズ】何のミステリー小説の帯文でしょう


▽前回のクイズはこちら


【出題】


第2回の帯文は、




僕以外、みんな名探偵。





です。
光文社ミステリーのうち、どの作品の帯文でしょうか?


註:「単行本版」の帯文を出題元としています


ヒント① 発売年は……





2020年9月





一昨年、発売された作品です。
ちなみに連作短編集となっています。




ヒント② 帯文のサブテキストは……





いたって平凡な刑事・和戸わとに秘められた力。
それは、そばにいる人びとの推理力を飛躍的に高めてしまう能力だった!





主人公の名前「和戸」、少し変わっていると思いませんか?
実は、これが大きなヒントになっていまして…




ヒント③ カバーは……





描かれている小物にもヒントが…





カバーは、ずばりこちら。
モザイク部分に入る文字は4文字、タイトルは「〇〇〇〇りょく」となります!

「名探偵」。そしてそれに縁のある4文字の名前…
ヒントは「和戸」……といえば?


さあ、回答は頭に浮かんでいますか? それでは答えを発表します。

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【解答】




『ワトソン力』大山誠一郎

(2020年・光文社)




モザイクの4文字に入るのは「ワトソン」でした!
装画は杉田比呂美さんです
「挑むのは登場人物全員!」
ワトソン力の正体とは?




【解説】

「僕以外みんな名探偵。」のひと言にこの物語の魅力が詰まっているように思い、選びました。

警視庁捜査一課所属とは思えぬ頼りなさの警察官・和戸宋志。

ところが彼が対峙した事件の検挙率は10割。秘密は彼の特殊能力にあります。身の回りに謎が生じるとそばにいる人間の推理力が飛躍的に向上して名探偵のように推理を始めてしまう。それが和戸曰く「ワトソン力」です。その特殊設定の面白さが全編を貫きます。

さらに、杉田比呂美さんの柔らかなタッチの装画と相まり、ユーモラスな雰囲気もある装幀とは裏腹に、極上の本格ミステリが揃う短編集で、そのギャップも推しポイントです。

続編『ワトソン力2』も「ジャーロ」で連載中で、毎回楽しみです!

(出題/編集部・園原)

▽好評発売中


【作品概要】

目立った手柄もないのに、なぜか警視庁捜査一課に所属する和戸宋志。行く先々で起きる難事件はいつも、居合わせた人びとが真相を解き明かす。それは、和戸のそばにいる人間の推理力を飛躍的に向上させる能力のおかげだった。謎解きの楽しみが目白押しの本格ミステリ短編集!


今回は、比較的近年の作品から出題してみました。

次回の出題をお楽しみに!

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