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#ガンダム
scene 012 ネバーギブアップ
「…………オペレーター。旗艦より発進の4機と、狙撃2機が、突入する様だ。見えているか?」
ウルザンブルン艦隊2番艦のブリッジ。キャプテンシートに座するオルドー・ゼスト大尉が、上方スクリーンを見つめながら尋ねた。
その目は不審者を見るように細められ、その声は訝しげだ。
艦の目であるオペレーターに向かって、見えているか? などと、問うたのには理由がある。
スクリーンに映る6つの光点は明滅
scene 011 阿修羅の戦士
「敵機撃墜!! ザクです! 先制しました! スコアはG1!」
最大戦速の強烈なG、敵艦隊の嵐の様な砲撃を受けての激しい衝撃と、眩しいスパーク。平衡感覚がどうにかなってしまいそうな程に狂おしいP004のブリッジで、インフォメーションが轟いた。
オペレート・オフィサー=カイン・インだ。
音など聞こえるはずがないと錯覚しそうなこの状況で、その声はとてもよく聴こえてくる。声量に溢れていて、しかし、
scene 010 White shoot Red shot
「sniper mode」
機械的な擬似音声がした。機体の多数のギミックが、細かく切り替わる複雑な振動が、小さく伝わってくる。
激しいメガ粒子砲撃を受けて雷光迸るP004を盾にする後方に位置取って、ビームライフルを構えるG型がいた。G4=クラウザー機だ。
────君をP004のMSPとして迎えたい────
今、クラウザーはP004のMSPとしてG型を駆っている。ただし、チームとは連
scene 009 激闘の予感
「……! 高熱源体多数発生! 敵MS! 艦隊進路上! 先刻の二頭立て再捕捉地点!!」
追撃艦隊1番艦『ベルセルク』でオペレーターが叫んだ。
「なにいいいいい!!? 本当に!! 居たのか!!?」
ブリッジの空気が震える大音声が轟いた。呆気に取られた大口を開けている、ベルセルク艦長=ワーデン大尉だ。
続いて、怒号とも響めきともつかない、ざわめきが起こる。
「コミュニケーター! 全艦隊に通
scene 008 テイクザリード
P004のブリッジは、推力80%の高加速で振動していた。
舵を取るエレンは、立座の姿勢で操舵手席に身を預けている。
普段は背を合わせるカインとアダムの座席も、90度回転して今は進行方向を向いている。
そして、カインが見つめるディスプレイには4つの光点が瞬いていた。と、突然に、光点が増えだした。
「敵艦隊より高熱源体分離! 熱源、レベルC! ザクです!」
カインの声が響いた。
「ええ
scene 007 ノルンの三銃士
「……! 艦隊進路前方に高熱源体発生!」
追撃機動艦隊1番艦『ベルセルク』のブリッジで、オペレーターの声が轟いた。
「なに! 二頭立てか?」
振り向いて、ワーデン大尉は叫んだ。
「ヤー、艦長! 間違いありません、二頭立てです! 先程の戦闘宙域です! やりました、再補足!」
ブリッジに歓声があがった。ワーデンはギュオスを振り仰いだ。
「お見事です、少佐殿! しかし、良く当たりました
scene 006 スクランブルエッジ
パパパパ……
コマンド・コンソールのモニターに、クラウザーのシミュレーションデータ結果が表示された。
(ノービス…じゃないの! なによ、使えないじゃない! 何処が天才よ! ばかみたい!)
「パワーレベル100になりました。機関起動終了、です……」
ブリッジクルーのとりどりの報告に混じって、エレンが言った。
戸惑う様に振り返り、艦長を、そしてシュアルを見た。
「コマンダー 、MS発
scene 000 イントロダクション
scene 000 イントロダクション
────UC0083、12月4日────
「顧みろ!」
猛獣の咆哮を思わせる、聞く者の心に直撃してくる太い声が響いた。
「今回の事件は地球圏の静謐を夢想した、一部の楽観論者が招いたのだ!」
演説の壇にしてはやや暗い、薄くヴェールに覆われたかのような照明演出の中、拳を持ち上げ聳え立つ大男が熱弁を揮っていた。
体格に相応しい大きな頭。その上に乗