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ライターは今日も走る④<朝昼晩…いつ走る?>

在宅ワーカーにランニングをおすすめする記事である。

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いつ走るか?…それが問題だ。

1カ月前からランニングを始めた僕だが、当初スケジュールのどこに走る時間を設けるか、非常に困っていた。

結局、「15:00~16:00が至高」という結論に至ったのだが、ここには紆余曲折、悲喜こもごもな葛藤があったのだ。

まぁ聞いてほしい。



朝活という幻想

早朝からランニングして、気持ちよく一日のスタートを切る。

理想的である。

実際、朝の軽い運動はメンタルや集中力の改善にも効果がある(と多くの本で語られている)。

「朝活」という言葉が存在するように、朝は何か始めるには良い時間帯なのだ。

しかし、僕には無理だった。

4~5年運動していなかった僕の体は、朝起きた時ガッチガチである。
このまま走ろうものなら確実に体を壊す(おそらく膝か股関節)。

となると、念入りなストレッチが必要なのだが、朝からそんな悠長なことをやっている時間は無い。

ストレッチして走ってシャワーを浴びて…30分じゃとても終わらない。さらに早起きが必要なのだ。つまり、寝る時間も早める必要がある。

夜は貴重な勉強&内省タイムなので、朝活は諦めることにした。


夜はハイリスク

「朝がダメなら夜はどうだ!」ということで、試しに夜にも走ってみる。

涼しいし、時間の制約が無い。仕事も終わっているし、なかなか気分の良い時間帯である。

ただ、これもナシだ。

まず、暗い。当たり前だが、暗い。

道路の起伏やへこんでいたりするところがよくわからない。

これが案外怖いのだ。
重たい体を無理矢理動かしているもので、そんなちょっとしたところでも大転倒する危険がある。

転ぶまでいかなくても、足をグキッとやったあかつきには、僕はもう一生走らなくなるだろう。

そして、これが決定的な要因である。「眠れなくなる」のだ。

直前まで運動していたので、興奮状態。体もほてっていて寝苦しい。

睡眠時間を削っては集中力なんて回復するわけもない。

だから、夜もナシにする。


やめられない昼

残る選択肢は昼間しかないわけだが、正直これは気が進まなかった。

暑いし。

なにより、「熱中症の危険があるから今日はやめておこう」とか自分に言い訳しそうな気がビンビンしたのだ。


だが、それは全くの誤解だった。昼のランニングこそ最高なのだ。

炎天下を走った後の水シャワーが至高の快楽なのだ。

走り込んで温度があがった体に、冷たい水をぶっかける。気持ちいい。
あがったら冷たい麦茶で体の中から冷やす。

炎天下を酷使した体は、これでもまだ冷めきらない。クーラーの効いた部屋でどっかりと椅子に腰かけながら、残った熱が体から排出されるのをぼーっと待つ。

サウナでととのうのに似ている。

この快感を覚えると、暑ければ暑いほどいいし、体を追い込んで走り込みたくなる。

つまり、昼のランニングは中毒性があるのだ。これは、朝や夜のデメリットを克服するだけでなく、継続するためのモチベーションになってくれる。

一度ハマれば、もう娯楽のようなものである。銭湯でもいく気分で、僕はランニングにでかけている。

4~5年ぶりの運動はこうして軌道に乗り始めた。

何事もやりようはあるものだ。

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