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むぎわら
郵便局で手紙を出したあと、近所の農家さんのところに立ち寄る。
朝採れ野菜が並ぶ。もう夏だ。ししとう、オクラ、玉ねぎ、大葉を選んで400円出した。「高い」と言われ、350円に変える。
農家さんの庭に出ると、おばあちゃんが「これから、立ち木の枝を剪る」と言う。「植木屋さんに頼むと高いんだよ」。今まで気がつかなかったが、おばあちゃんの住む家はなかなか大きかった。敷地には低木が生える。
「昔はわらぶきの家だった。ここもそうだし、川向こうの家(おばあちゃんのご実家)もそうだったよ」。60年くらい昔だと言うから、1960年代か。「稲藁(いねわら)じゃなくて、麦藁(むぎわら)を使ったんだ」「雨漏りしないんですか」「しないよ。根の方を上にして。あれはストローだからね。節はあるけれど…」
ひとしきりお話を聞いて、家に帰る。「むぎわら」つながりであいみょんのマリーゴールドを聴きながら、買った野菜を調理した。
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