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[3月19日]ミュージックの日

東京都新宿区西新宿に本部を置く音楽関係者の労働団体・日本音楽家ユニオンが1991年(平成3年)に制定。

日付は「ミュー(3)ジック(19)」と読む語呂合わせから。


クラブなどで働く演奏家たちの存在をアピールし、生の音楽をもっと楽しんでもらうこと、また、日本の音楽文化と音楽家の現状について広く理解を求め、その改善のための支持を得ることが目的。この日を中心に全国各地でコンサートなどのイベントが開催される。

「3・19ミュージックの日」の主旨をひとことで言えば、音楽の素晴らしさや楽しさを音楽家の立場から訴え、聴衆の人たちと共有したい、ということにつきます。確かに巷にはかつてないほど音楽があふれ、私たちは音情報の洪水の中で暮らしています。カラオケボックスに立ち寄れば、どんな曲でも即座に歌うことができる便利な世の中でもあります。しかし、普段そんな音楽生活に慣れ親しんでいても、たったひとりの音楽家が奏でる音の一節に勝る感動はありません。こうしたご時世だからこそ、音楽の持つ不思議なパワーをよりアピールしたいのです。

音楽ユニオンに集うミュージシャン。その音楽的フィールドは広大にして多彩です。
例えばオーケストラの団員、放送やステージに出演する演奏家、ライブハウスで活躍するジャズミュージシャン、邦楽器奏者、シャンソン歌手、小さなレストランでの弾き語り、また、音楽プロデューサーやスタッフ、講師の人もいます。そして彼らは自らのフィールドで聴衆との素敵な出会いを夢見ています。そんな夢をもっと発展させようと提案されたのが、この《ミュージックの日》 です。

「…あら、もうすぐね。今年はどんな音楽会に行こうかしら…」誰もがそんなことをあたりまえのように考えるような世の中になったら、音楽家ももっとがんばれるでしょう。
生の音を聴きたい、生の音に触れたいと思う人たちが増えてこそ、音楽家も社会の中で真価を発揮するでしょう。