ラディカル地球通信

川崎敬介がやっている一人インディペンデントメディア。一人同人制作。都市計画、社会運動、…

ラディカル地球通信

川崎敬介がやっている一人インディペンデントメディア。一人同人制作。都市計画、社会運動、SF、行政、建築について色々書きます。あと、なんか作ります。ニュースとか時事ネタも発信する予定

最近の記事

ゆるく接続された話。ジオパークと都市構想について。

五代友厚の像がある公園でこの前小学生と遊んでいると、ジオパークについて考えてしまった。五代友厚の像はテーマパークのキャラクターのように観光客の目に晒され、ぼくと小学生はそのテーマパークの一部になっている感じがしたのだ。あの辺りは、大きなビルが立ち並ぶ。この風景も、自然の一部だと思われているとぼくは思った。五代友厚というキャラクターの前で遊ぶ子どもたちは自然の中で守られているし、それはジオパークという名前で行政に名指されている。このジオパークという行政が始めたプロジェクトに必要

    • 創作「広過ぎる空間」

      「おおおおおおーい」 広過ぎる空間に、迷い込んでしまった。ここはどこだろう。白い建物だ。本当に、何もない広い空間に来てしまった。3回建ての白い部屋だ。 この広過ぎる空間には、鉄道が通っている。ガタンゴトンガタンゴトン。聴こえる、聴こえる。新橋横浜間の鉄道だ。明治五年にタイムスリップ。散切り頭の男たちがお互いのことを罵り合っている。 この広過ぎる空間の一階では戦争が行われている。銃撃戦だ。明治政府と西郷隆盛軍の戦争だ。この白くて広過ぎる空間を巡って戦争がされている。下級武士

      • 地球通信vol.1

        ゲンロン15を読んでいる。このゲンロン15の東浩紀の巻頭論文がとても素晴らしいと思った。裏方的客的二重性をぼくたちは生きていて、世界へ配慮する動物的で客的な行動とケアと配慮に満ちた人間的で裏方的な行動を現代人はバランスをとって行っているという話である。 確かにこの指摘は面白いと思ったが、ぼくは更にこのゲンロン15に載っている田中功起の文章と川原伸晃の文章と「哲学とは何か、あるいは客的-裏方的二重体について」という東浩紀の文章が繋がっているテーマだなと思っている。どういうこと

        • しもむぅさんへ

          お便りありがとうございました。まさかのボイスメッセージで泣いてしまいました。とてもエモいと思ってます。 いきなりですが、今の自分は誰かを好きになるということはどういうことだろうということで頭を悩ませています。自分が誰かを好きになっていいのかとも思ったりします。なんというかモヤモヤしっぱなしです。なんだろうな。しもむぅさんは、どういう風に考えるてるのだろ。 話は変わりますが、ぼくは最近パレスチナ問題の勉強会に二つ参加しました。とても悲しい歴史が繰り返されてることに、驚きまし

        ゆるく接続された話。ジオパークと都市構想について。

          森の奥、湖の船

          「はぁはぁはぁ。はぁはぁ。」 息を切らしながら、とにかく走る。この森を抜けるために。森を抜けなければ、殺される。F-17館3棟でぼくは暮らしてた。右手がないという理由だけで、とある森に閉じ込められた。噂では虐殺と聞いたけど、それが本当だとは信じる者はいなかった。ぼくは片腕がない。身体に不具合がある。それだけの理由で、政府は虐殺を遂行している。ぼくは、ジャーナリストだ。生還した際には、このことを告発する文章を書こうと思う。とにかくぼくは、生きたい。ぼくは死にたくない。殺されたく

          川﨑敬介について

          展示 「電波的、散歩的」 参加 「川内原発20年運転延長を問う県民投票の会」 企画/プロデュース 「見る研」 制作 「電波的、散歩的」(小冊子) 連載/文章 「オルタナティブな未来と、その敵」ハチロク 「電波的、散歩的」(小冊子) 「週刊見る研」 「別の自然を、構想/妄想すること」 主宰 「見る研」 「脳内福祉施設」

          日報🧠🤔🏗️

          一言で言うと、疲れた。ここ最近政治について考える機会がある。 最近とある知り合いの方に、国際女性デーというものを教えてもらった。国際女性デーってなんやねんと思って調べると、女性の労働運動と参政権を主張する運動が始まりらしい。 国際女性デーのことを真面目に考えつつ、とはいえ自分の代表者を選ぶってなんすか?とまだ腹落ちしない。思想信条がないというかなんというか。 そんなことをぼんやり考えながら反原発のパレードに行った。街中を占拠して、話しながら歩くのはとても心地よい。 今

          日報🧠💭🏗️

          しばらく日報を、休んでた。これからは、なるべく毎日書こうと思ってる。とはいえ、ネタがない。ずっとネタ切れ状態が続くだろうという鬱が発生しそうになるけど、それはひとまず置いといて書こうと思う。 うっすら治療という言葉が苦手である。これは陰謀論と言われるかもしれないけど、病院というものがぼくは嫌いだ。病院が好きな人っているのだろうか?そこで最近こんなニュースをみた。 ADHD治療という言葉に、「うっ」となってしまった。この企業はとても意識が低いし、ADHDは治療するべきものだ

          別の自然を、構想/妄想すること。

          大寺聡とぼくは、とある喫茶店で喋ってた。ぼくが今後何を構想し、アクションしようとしてるかを説明している。ぼくは、大寺聡の絵のことを喋れないまま時間が過ぎて行く。 ぼくの携帯電話に、電話がかかってきた。カマキリ男からだ。「へい、調子はどうだい?」。どう答えようか戸惑う。大寺聡が、ぼくにカマキリ男の説明をする。カマキリ男は、別の自然の可能性であることをぼくに大寺聡が説明する。 コロニーにぼくは閉じこもり、世界のことを考えてた。ぼくたちが別の重力で暮らしていたら、別の社会を構想する

          別の自然を、構想/妄想すること。

          脳内福祉施設日報vol.2🧠💭🚶

          デザインを考えている。昨日インゴルドの「メイキング」の第五章を読んだ。なるほどと思ったのが、デザインは天空に上昇するものの何かの上限をデザインするという発想だ。 人間は何かしらの欲動を持っているという視座に立てば、その上限を決めなければカオスである。それだと近代社会ひいては社会は、成り立たない(と、思われている)。 結論を急げば、カオスを開放するデザインとカオスを抑圧するこの二つのデザインがある。某社会学者も言ってるな。 『メイキング』を読んでなるほどと思った話がある。パウル

          脳内福祉施設日報vol.2🧠💭🚶

          時報🧠

          台湾のおばさん連盟に興味がある。NPOから、公党に変わったおばさんたち=お母さんたちが中心となって運営してる党の名前だ。先の選挙にも出てかなりの数の票を集めたらしい。 どうやら台湾統治下の影響らしいが、おばさんという呼び名は台湾の言葉として残っているらしくおばさん連盟というのは台湾の名前である。正式名称は、小民参政欧巴桑連盟。通称おばさん連盟。このおばさん連盟曰くいまの台湾の政治は、子供のことを考えておらず子育てをしない男性が政治をしていることがその原因だと。ならば、自分た

          脳内福祉施設日報🧠💭

          メディアをDIYすることにした。ずーっと何かをしたいという気持ちだけはモヤモヤしてた。ずっと。然し、去年の暮れにある本に出会った。宇野重規(若林恵)の「実験の民主主義」である。この本にぼくは衝撃を受けた。ないなら作ってしまえ、やりたいならやってしまえ、まさに民主主義をDIYしようという本である。このDIY精神を引き継ぎたいし、俺も実践したい!とモヤモヤ考えていた。この本と出会う事で見る研を作った。見る研とは、街歩きと研究報告会を通して都市計画とかまちづくりについて考える集団で

          脳内福祉施設日報🧠💭

          Shimomuuさんへ

          随分時間が経ちました。申し訳なく思いますが、このタイミングで書きたいと思ったので書くことにしました。Shimomuuさんの配信もよく聞いており、SNSの投稿も楽しく拝見しています。お久しぶり感はないですが、往復書簡は二年前でとまってますね。二年間色々なことがあったなと、色々懐かしく思います。学校を辞めるかどうか悩んだり、友人たちとつるんだり、家出的に旅に出てみたり、宮台真司氏に会いにいくために静岡に行ったり。高校時代のぼくは今では考えられないくらい閉塞感を抱えていて、常に出口