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[monozuku/モノヅク] 製造業のためのスキルマーケット MVP日誌vol.11(ユーザーフロー図作成)

こんにちは!
コウヘイくん(@モノヅク事務局)です。

先日、ある製造業コミュニティの代表の方とTwitterなどで繋がることが出来ました。製造業や町工場を盛り上げたいと思っている人は沢山いて、いろんな取り組みがされています。その方にもお伝えしましたが、ものづくりを盛り上げるには、われわれ”製造業者の努力や熱意”はもとより、”非製造業者の方への認知や理解”の両輪が必要なのだと思っています。

【monozuku/モノヅク】は「非製造業の方にも活用しやすいサイトを目指して頑張っていこう」と心を新たにしたのでした。

【monozuku/モノヅク】概要
製造業者と製造業従事者のための副業支援と人材・スキルマーケット。
売り手である製造業に携わる人たちが、既存の販路や商品にとらわれず、自分の得意を活かしてものづくりの楽しさを表現・販売ができるマーケットプレイス。
買い手にとっては、製造に明るくない一般の方でも「製造で手伝ってほしい!」と思ったときに、製造業をより身近に手軽に活用できるマーケット。ホームセンターの ”プロユースコーナーのような場所”を目指して。

描く未来は、
製造業で働く人たちとって、本業以外の経験で人間の幅を拡げ、より豊かな人生になること。
一般の人たちにとっても、製造業が暮らしと身近になり、誰でもその製造サービスを受けられるようになること。

コウヘイくん_岐阜県の小さな町工場に従事。現場作業がメインだが、新規事業など非製造業務を兼務。図面通りに作ることより、クリエイティブな作業が好き。プロジェクトリーダー。

ぐっちょん_日系コンサルティングファームに従事。ECサイト構築、新規事業・サービス開発にも携わる。主に事業開発・サービス開発のディレクションとオペレーション担当。

にしやん_デジタル素材販売プラットフォーム企業に従事。アンテナの感度が高く、SNS運用やファンマーケティングにも強みを持つ。本業で新規事業にも携わる。主にマーケティング担当。

にしやんが作った廉価版MVP(詳しくはvol.8へ)をもとに、MVPでは入り口としてランディングページを設け、そこから既存サービスを活用して商品、スキル、ナレッジをモノヅクが販売代行をするという建付けにりました。

今回はMVP遷移の話です。利用者、ワーカー、オーナー、事務局はサービス内でどうやって遷移するのかをフローで確認しました。今回も、時系列的には2022年1~2月頃。修正なども加えるとかなりの時間を使っています。

ランディングページからのフロー

miro大活躍

入り口としてのランディングページ(LP)には各コンテンツが表示され、各販売先に遷移します。また、ワーカーの登録が行える登録フォームもここに設置。あとは、サイトがちゃんと動いている感を出すためにも、オススメやピックアップを定期更新していこうと決まる。LPに関しては齟齬もなく、割とイメージしやすいしところでした。

ワーカー登録フロー

ワーカー登録フロー(アーカイブ)

次にワーカー登録フロー。この作業で見えたのが、ワーカーがモノヅクを見つけ、使ってみたいと思ったとき、事前にオーナーとのやり取りをするときのガイドラインになるようなものがあると良いかもしれない、という気付き。

ヒアリングで経験したように、既存にないサービス、未知のことを知ってもらうには、事前に何を用意したら良いのか、整理した形で見える方が良い。ワーカーはオーナーに自分のやりたいことを伝えやすく、オーナーもワーカーの意思確認や設備使用料などを事前に押さえることができる。モノヅクとしても企業からのお墨付きをもらうことで安心して利用してもらえる。というメリットがあります。

申請書のたたき台

そこで、申請書をダウンロードしてもらい、オフラインでオーナー×ワーカー間での取り決めを事前にしてもらう。オーナーのサインをもらってアップロード、その上でワーカー登録してもらう、というフローアイデアが出ました。

登録内容は、氏名や表示名の基本情報の他に、スキルレベルや経験ポートフォリオ、勤め先の業種や扱える機械名など、ワーカーのスキルセット売り込みに必要なものを記入してもらい、その後、各販売情報の入力へと続きます。


すると、何度目かの議論の中で、「ちょっとオーナーとワーカーの負担が大きくないかい?」との意見が。

確かに押さえるべきところは押さえなくてはいけない。オーナーやワーカーの不安要素はできるだけ取り除かなくてはいけない。でも、この記入内容だと、Googleフォーム記入途中で離脱する人も結構いるんじゃないか?ヒアリングの中でも「こういったサービスは登録が面倒で、そうじゃなかったら使う」という意見があったことを思い出しました。

これはMVPなのだから必要最小限のプロダクトのはず。需要確認のためにそれらは本当に必要なのだろうか?誤解を恐れずに言えば、この時点でモノヅクを利用しようと思うオーナーは、我々の理念に共感、理解を示すからこそ協力してもらえるのだから、その辺りはご理解いただけるのではないか?もちろん、不安要素を取り除かないという意味ではなく。

ということで、一部は今後のマーケやペルソナ確認を目的に残し、ほぼ基本情報のみの、現在の登録内容に落ち着きました。登録いただいたのちに、商品販売、スキル販売のフォームをお送りして記入していただくという流れへ。

スタートは極力シンプルにし、あとはブラッシュアップを進めていくことに

設備使用のフロー

設備使用システムのフロー図

MVP中の設備使用システムは、Googleカレンダーを利用する形になっています。これは会議室予約に使われている方法を応用したものです。企業ごとにGoogleアカウントを作り、オーナー×ワーカー×事務局で共有します。

設備使用システム
ワーカーが使用する設備を予約するためのシステム。使用者、日時、使用設備、レンタル料、実稼働時間なども記載することによって ワーカーは原価を記録として残すことができる。また、それはオーナー×ワーカー間で共有されるので、設備所有者であるオーナーは事前に使用可否や使用料の確認などができる。

設備の予約、使用、支払い、のフロー図から見えたものは、以下の通り(内は解決策)。
・商品販売の場合、使用料は売上前に発生するが?
 (個人事業主の先行投資として必要)
・予約時間と実績に乖離があった場合はどうするか
 (オーナーの使用料担保のためにも80%保証)
・キャンセルや不可抗力時の扱いはどうするか
 (ワーカーにカレンダーに記入してもらうことで”未使用なのに請求”を回避)
・設備使用料の徴収、支払いを誰がするのか
 (ワーカーからオーナーへ直接支払い)
・支払確認をどうするのか
 (メールにて行う)

商品・スキル・ナレッジ販売フロー

minne様フロー
Lancers様フロー

MVP中は決済機能を既存サービスに委ね、需要確認に徹するというのは記述しました。実際には「商品(オーダーメイド)販売はminne様」、「スキル&ナレッジ販売はLancers様」にてモノヅクが販売代行、という形となっています。法人登録はOKなのか!?とドキドキしましたが、無事に審査が通ったので堂々と実験中です。

2社では実売のフローに違いがあるので、それぞれ作成しました。

公開依頼フロー

まめわざ様

上記の実売を既存サービスで賄うように、公開依頼も既存サービスである、まめわざ様を利用しています。こちらも同様にフローを作成。ここでもやはり、どういう書き込みが正しい見積もりにつながるのかのガイドラインが必要だとなりました。

さぁ、時期は2022年2月。2021年11月から4か月を目途にしていた第1ピリオドが、目の前まで来ました。チームの動きが早まっていくのが、とても心地良かった。