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重要なのはパイス
日本人にとって英語には発音しづらい音が結構あると思います。
特に代表的なのがLとRの発音。
LightとRightはどちらもカタカナでは「ライト」と書きますが、カタカナの音をそのまま読んでしまうと単語が通じないことがあります。
完璧主義な方が多い日本では「正しい発音」を気にし過ぎてしまうあまり、英語が喋りづらい言語だと思う方々が多い気がしてます。
わたしの感覚では英語の発音を気にしながら話す外国人は日本人くらいしかいないのではないかと思っております。
以前、とあるタイ人のお客様との商談の際、打ち合わせが終わる局面でお客様が真剣な顔で私にこう仰いました。
「What is the most important is the “パイス”」
(最も重要なのは「パイス」だ。)
始めて聞く単語に驚き、「最重要」と言われているこの「パイス」なるものが一体なんなのかを一生懸命考えました。
タイ語じゃなさそうですし、英語にもパイスという言葉は聞いたことがない。
日本語では絶対ないし・・・。
考えてもわからなかった私はお客様に聞きました。
私「Sorry, but what do you mean by “パイス”」
(すみません、パイスとはどういうことでしょうか?)
お客様「If you want to sell, you have to give me good “パイス”」
(もし売りたいなら、いいパイスをください。)
Priceだ。
お客様が仰っていたのは「Price」即ち「価格」のことだったのです。
タイでビジネスをする際、まずは低価格であることが重要とされているのですが、このお客様もまた同じように低価格を私に求めて来ていたのです。
実はタイの方はRの発音が日本人よりはるかに苦手、というより発音しないと言った方が正しいのでしょうか。
Price、Try、Brownなど、子音の後にRが来るときはほとんどRが発音されません。
実際にはタイ語にもRの発音は存在するのですが、タイ語の場合もRが発音されないことが多くあります。
日本語の「ら」抜き言葉のように、面倒臭がってRを発音しないということらしいです。
正しい発音がされなかったとしても、しっかりと相手の文脈を読み取ることができれば相手のメッセージを理解することはできると思います。
日本人も外国語を話す際、正しく発音できなくても恥ずかしいことは何一つなく、なにも全て完璧に発音するプレッシャーを自分たちに与えなくてもいいと思ってます。
今度外国語を使う時はもっと気楽に話してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、
残念ながらこのお客様が期待するGood パイスを提示することが出来ませんでした。
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