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膝蓋骨骨折の話 第十一章

こんにちは
栄養学系の記事の用意をしていた為、更新が滞ってしまってました。

前回に引き続き膝蓋骨骨折のリハビリについての記事を書きます。
前回の記事はこちら↓

今回は退院後してから行っていたリハビリについて紹介していきたいと思います。

第十一章 術後3ヶ月までの経過

1.3ヶ月経って実際の回復具合は、、、

膝蓋骨骨折は一般的に全治3ヶ月と言われており、筆者も当初はそう言われていました。

実際のところ術後3ヶ月はまだまだ松葉杖なしでは立っているのも大変な状態でした。
筆者の場合、術後2週間の間、ほとんど筋力を回復させる事ができずに過ぎてしまったことも大きな原因だと思います。
あと、リハビリ後には骨がくっつくまでは、患部が腫れたり熱くなる事が何度もありました。

当時の様子をまとめた動画がこちら↓



膝関節の屈曲に関しては、退院後1ヶ月の10月下旬で110°、2ヶ月後に120°、3ヶ月で135°程度曲がるようになっていました。

動作としては、カーフレイズや片脚スクワット(ハーフまでもいけてなかったと思います)がこの頃にはできるようになっていました。
あと、ようやく膝を自力で伸展させられるようになってきましたね。

ただ、正座ができるようになるにはまだまだ程遠く、外出するのも松葉杖が一本は欠かせない状態でした。

2.術後3ヶ月後頃のリハビリメニュー

当時のリハビリメニューを目的と照らし合わせてあげていくと以下の感じになります。

まず前提として、歩行に必要な筋肉で、膝蓋骨骨折すると落ちてしまう筋肉。
・大腿四頭筋(特に内側広筋)
・大臀筋、中臀筋
・内転筋
・ハムストリングス
・腓腹筋

特に先に挙げた大腿部前面と臀部の筋肉は著しく落ちます。

これらを復活させるトレーニングとして
・パテラセッティング
・レッグエクステンション
・カーフレイズ
・スクワット
・ランジ

以上のメニューは必須です。
ちなみにスクワット以外は第六章を書いた時に紹介しました。

3.各トレーニングの目的

それぞれ改めて説明すると、
パテラセッティングは主に膝関節の最終伸展位で内側広筋を使うトレーニングです。膝蓋骨骨折のリハビリにおけるメインと言えるトレーニングですね。膝関節に負荷を加え続けると浮腫んで膝の皿が動かなくなってくるのですが、内側広筋が収縮する時、膝蓋骨が上に動くので膝蓋骨の動きを取り戻す運動になります。

レッグエクステンションは、パテラセッティングよりも膝を屈曲させた状態から大腿四頭筋を全体的に使っていきますが、膝蓋骨骨折を骨折するとしばらくの間できなくなります。
再びできるようになった時は感動しました。

カーフレイズは主に腓腹筋を鍛えるトレーニングですが、膝をしっかり伸ばした状態を維持してバランスを取る為には上記の大腿四頭筋、大臀筋とその他、腸腰筋、腹横筋などの筋肉の強化も必要なので、1日のうちに何セットもやりました。
スクワットに関しては、まずは怪我をしてない脚でしっかり補助しながらハーフからやります。
慣れてきたら、筋力とバランスを更に強化する為に片脚スクワットも行います。

そして、片脚スクワットと並行してランジも行いました。始めは怪我をした脚が後ろになると、股関節も伸展した状態から負荷を加える事になるので、膝蓋骨骨折した後の大腿四頭筋には特にめちゃくちゃ効きます。


今回はここまで。
ここまで挙げたトレーニングは、骨折から3年近く経った現在も頻繁に行っています。

年齢による体質変化もあるかもしれませんが、筋肉を付け直しても、運動ができなくなるとすぐに落ちてしまいます。
そして、筋力の低下もさることながら神経伝達も悪くなるので、最終的には筋トレよりもバランス感覚を取り戻すトレーニングの方が、重要になります。


次回以降の記事では、体幹のバランストレーニングも紹介していこうと思います。
リハビリにはもちろん、姿勢の歪みも矯正できる体幹トレーニングなので、用途に応じて参考にしてもらえたらなと思います。

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