180°開脚は誰にでもできるのか
こんにちは
今回は膝蓋骨骨折の話はお休みです。
テコンドー使いでありストレッチトレーナーを生業とする者として、開脚について考察していこうかと思います。
開脚はなぜできるようにならないのか
多くの人が憧れる180°開脚ですが、毎日ストレッチをしているのに一向にできるようにならないという人も多いです。
というか世間を見渡すと、大半の人が道半ばで挫折する、というのが普通に思えてきます。
なぜできるようにならないのか?
結論、筆者が現在行きついている答えとしては
「開脚という目的に対して、自分の身体の中で障壁になっている箇所、そしてその障壁を乗り越えるためのアプローチを正しくできていない」
これが多くの人が180°開脚できるようにならない、1番の原因(問題)だと思っています。
そもそも、人間はライフスタイルによって硬くなる部位、柔らかくなる部位に相当個人差があります。
なので一言で「開脚ができない理由はこれです!」と言い表せないのです。
逆にいえば、的確なアプローチをできるようになるまで、個々の身体そのものについてはもちろん、硬くなってしまっている本質に辿り着くまで、根気よく自己分析し続ければ、先天的な奇形などを持っていない限りできるようになります。
筆者も柔らかい所は元々柔らかかったけれど、硬いところはなかなか柔らかくならず、根性で無理矢理開いてたりしました。
開く事はできても、根本的に固まりやすい部位を緩めないと、疲労が蓄積したり、ブランクが開くとすぐにできなくなります。
才能や精神論で片付けてしまっては、結局それかよ!と突っ込みたくなりますよね。
なので、今回はいくつかパターン化して開脚に取り組みやすくなるように解説していきます。
※今回取り上げている180°開脚とは左右に開く方の開脚のことを言ってます。
1. 骨盤が後傾しているパターン
まずは開脚した時に背筋を真っ直ぐできないというパターンです。
これに当てはまる人は、長座で上体を真っ直ぐに立てて(地面と垂直に)していられるかを確認してみてください。
長座ならできるという方は、そこから上体を垂直にしていられる範囲で脚を開いていってみてください。
もし長座の状態でも上体を真っ直ぐにしていられないというのであれば、膝を少し曲げてください。まずは脚を前(楽であれば開いても大丈夫です)座って背筋を伸ばした状態でリラックスできるようにしていきましょう。
それができたら次はこれから書くパターンになっていくと思います。
2.前後開脚の方が得意なパターン
続いて開脚は開脚でも、前後開脚なら結構できるんだけど横に開くのが苦手というパターンです。
このパターンの人は股関節の外旋はスムーズにできるのがほとんどなので、ある程度の可動域までは今回挙げているどのパターンより早く開くようになると思います。ただ、180°を目指していくと途中でどんなに頑張っても開けない壁にぶち当たる人も多いと思います。
このパターンに当てはまる人は、股関節のインナーマッスルが緊張してしまっていて、特に内旋させた状態で外転するのが苦手な事が多いです。
とにかく股関節をリラックスさせた状態で外旋も内旋もできるようにすると、壁を越えられるようになるはずです。
筆者も元々このパターンに当てはまるタイプだったのですが、開脚時に内転筋の起始(恥骨のあたり)に伸びをあまり感じず、頑張ると停止(膝の内側)に痛めてしまいます。
具体的なストレッチのやり方としては、お尻を浮かせた状態で(骨盤ひ大腿骨より少しだけ後ろになるような位置で)開脚していくと、内転筋の起始から筋腹にも伸びを心地良い感じられるようになるので、そこまできたら割とグイグイ伸ばしても大丈夫な感じがしてくるはずです。ここまでできたら、あとは痛めないように少しずつ開いていくだけです。
3.つま先が内側に向いてしまうパターン
最後は開脚した時につま先が内側を向いて、膝も曲がってきてしまう、どちらかというと女性に多いパターンです。
このパターンに当てはまる人は、股関節が内旋しやすい傾向にあり内転筋やハムストリングが硬い可能性が高いです。
従って、股関節を外旋させるストレッチと、ハムを伸ばす前屈の可動域を上げると開脚時の可動域が上がります。
膝が内側に行きやすい癖があるのに対して外旋させることになるので、鵞足(膝の内側)を痛めないように気をつけながらストレッチしてくださいね。
まとめ
今回は開脚について3パターンに分けて効果的なストレッチを紹介していきました。
次回以降で、開脚についてもっと取り組みやすく、多くの人が成果を出せる情報を提供できるよう、筆者自身も勉強して参ります。
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