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SOに夢はあるのか【東京市場IPO(番外編④)】

大変ご無沙汰しております。
最終更新から、3ヶ月弱経過してしまいました。

何とか息災に過ごしております。皆様は如何お過ごしでしょうか。

さて今日は、正月の更新した、「IPOpop」に懲りず、なんとなく掲題の件が気になったので、調べてみようと思います。

※正月に書いていまいちピンとぼけたことを書いた記事は以下です。

今日はSO(ストックオプション)を持つことに夢はあるのかというテーマで書いてみたいと思います。

SO(ストックオプション)については、以下をご参照ください。

端的に言ってしまうと、一定の価格設定で株式を買う権利をストックオプション(以下、「SO」で統一します)といい、それをもらう事をSOを付与するとか表現をします。
例えば、市場で1,000円で取引されている株式があったとして、その株式を500円で買う権利(SO)を持っているとしたら、その権利(SO)を行使したら500円分得しますよね。(500円でもらって1,000円ですぐ売却出来たら)
(※SOの説明が本旨ではないので、税制関連のお話は割愛します、ご了承ください)

多いのは、上場を目指すベンチャー企業などで、役員や従業員のモチベーションアップのために用いられます。上場会社でも使われますが、未上場企業→上場企業(IPO時)ほどの価格上昇は見込めない例が多いかと思います。

さらっと書きましたが、上記太字の「未上場企業→上場企業(IPO時)ほどの価格上昇」これにより、未上場ベンチャーに入社してSOをもらうことは夢があると言われます。業績が出ていないベンチャー企業だと給与面で大企業から転職するインセンティブが弱くなってしまうため、SOの付与を条件面にいれ採用活動をして、求職者がそれも含めて入社を決めるという例が多いです。(もちろん、そのベンチャー企業の事業に夢があるから入社する例も多いですが)

という訳で前段が長くなりましたが、上記テーマが気になったきっかけは以下のツイートを拝見したためです。

カバレッジバンカー(主として未上場企業を担当)でIPOを推進する業務を少しかじっていたので、資本政策上SOを勧めて導入してもらう機会は多かったので、

怒られたら消します(画像調べたら2012年4月開始のアニメで、「もう、10年もたったのか・・・」と少し震えました)

私気になります!

(顛末が)となったので、すこーし調べてみようかと思ったのです。

とは言え、今のところで未上場ベンチャー企業に入社する気もないし、そんな実力もないですので、上記ツイートのように50例ピックするのも少し面倒なので手間なので、すこーしだけ見て、最後に調べ方なんかに触れらればと思います。

あと、諸説ありますが、上場後半年~1年くらいは、所謂適正価格ではなくIPO後の過熱感が強いと言われるので、上場後、1年以上経過している銘柄を見てみたいと思います。
※「適正価格」も、議論を呼びそうな話ではあるのですが、今回の本論ではないのでお目こぼしいただければ幸甚でございます。

折よく、今は継続出来ていない、以下シリーズで取り上げた銘柄が、ちょうど1年前くらいなので、少し見てみようと思います。

上場後に、株式分割・併合(IPO後に併合はあまり聞いたことがないですが)などのコーポレートアクションをしている場合があるので、以下文章につきましては、特に上場後の分割を確認しきれず、誤謬があるかもしれません。前職時に使用していた、情報ベンダーに触れないので・・・

そのため、以下ディスクレイマーを参照頂いた上で、お読みいただければと思います。

ディスクレイマー

・一般に公開されている情報を元に、記載をしており、嘘を書いているつもりはありませんが、誤解等があった場合、追記修正する可能性もございます(情報に基づいて被ったいかなる損害についても、記載者は一切の責任を負いません)                              ・あくまで投資判断はご自身の判断でお願いいたします          ・銘柄の良し悪しを断定する意図は一切ございません

という訳で、ゆるい感じでやってまいります。

筆を進めている最中にふと思ったのですが、特定の銘柄を批判する気は毛頭ありませんので、銘柄名は伏せて何例かピックしてみます。見る人が見たらわかってしまいそうですが、


一例目

業種:情報・通信
2021年上場(上場時MTH、現在:グロース)

Ⅰの部で確認すると、13回SOを発行しています。
適当に選んだ割には、最初からめんどくさいヘビー級の銘柄取り上げてしまいました。

なんかふと思ったのですが、最初13回号すべてを分割考慮して、すべてのSOに関して、行使株数及び行使株価を平均でならしてみようかと思ったのですが、単純にSOに夢があるのか軽く検証してみるだけであれば、最初の回号と最後の回号だけで良いような気もしてきました。そもそも、付与タイミングも違うので、上記平均でならすことにあまり意味がなさそう。
同一付与者への異なる時期での、SO付与による、平均行使価格が変動することは一旦棚上げさせていただきます

当該例示銘柄については、上場後の分割・併合は行っていないようです。

1回目

上場前に、40分割及び、50分割の2回のコーポレートアクションを実施しているため、行使価格は右端、「200円」となります。10人の方に付与しています。

13回目

13回目は6人に付与しています、1回目とは時期が違うため、50分割のコーポレートアクションのみ対象のため、行使価格は「550円」となります。


株価推移

データはYahooファイナンスより、SO行使価格位置等は著者加工

大体のSO行使価格の位置をチャート上に置いてみました。1回目が赤線、13回目が青線です。上場直後~半年で売れていれば夢はありますね。

なんだか、銘柄特定を避けるためにデータを加工しましたが、なんだかよくわからない感じになってしまいました。(時間軸も、直近株価も伏せさせていただきました)

データを見ていて思ったのですが、日本市場全体があれている中で、新興市場も激しく動いて(下落基調)なので、このタイミングでSOに夢があるのかを検証するのも何とも言えないタイミングですね。

なんか色々恐れすぎて、伏せまくってしまいましたし。

根性なしの私の検証は、1銘柄でねをあげてしまいましたので。最後にどうやって調べるかだけふれて終わりたいと思います。

未上場ベンチャーに転職を検討されている方は参考にしてみてください。

調べ方

東証の新規上場のページへの遷移は以下を参照いただければ幸いです。

東証の新規上場一覧のサイトの、

赤枠で囲ってある「Ⅰの部」のPDFを開くと、

(記載のあるクラシコムはSOの発行がなかったです(笑)株主3名とか今日日なかなか珍しい企業ですね)

「Ⅰの部」の中の、「第3【株主の状況】」を見ると、株主全体の状況がわかります。
株数の下の、()内の数字がSOの株数です。

「第2【第三者割当等の概況】」の「1【第三者割当等による株式等の発行の内容】」の新株予約権の欄を見ると、行使期間や行使価格等、各種SOの条件、
「2【取得者の概況】」の新株予約権の欄を見ると、割当株数と株価(価格)が見ることが出来ます。
※この際、注記を必ず確認してください。上場前にはほぼ必ず株式分割をします、ここに記載のある価格及び株数は当該株式分割考慮前になっています。
「(重要な後発事象)」の欄に、「2.株式分割の概要」が書いてあり、たまにその欄に「新株予約権の行使価格の調整」とかが書いてあったりしますが、自分で計算したほうが早いような気もします。

東証に開示しているⅠの部のないようなので、スクショを張っても良いのですが、個人名とか書いてあるのでとりあえず避けました。文字面で申し訳ありませんが、上記「」書きのワードをPDF内で調べると見ることが出来ますので、ご参考になれば幸いです。



割と長文になってしまいましたので、本日はこちらで失礼します。

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