世界を終わらせて【12】
ミカちゃんと会う日。よくわからない和風の居酒屋で飲むことになっている。
インドから帰ってきてからお酒は口にしていない。
そろそろ自分でも言えることがある。めちゃくちゃ真面目になった!!!
夜遊びも無くなった。女の子から連絡は来るけど、基本的に忙しくて遊んでいない。それでもミカちゃんには会いに行っていた。
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都内某所。良い感じの個室だ。ちょっとおしゃれな和風料理をつまみながら、ミカちゃんとミカちゃんが連れてきたアキトという男といた。
「ミカがお世話になっている」さも、彼氏が言うようなセリフを吐いた、ただ、違うらしい。
どうやら海外好きな人でグループを作っているらしい。現段階でメンバーは6人しかいない。
ここに入って欲しいという勧誘の話らしい。おもしろいとは思ったが怪しいと思ったので、詳しく聞いてみることにした。
アキトという男もそれなりに海外に行っているらしい。ただ、この楽しさを理解してくれる人が少ないので悩んでいるとのこと。
なんとなく楽しそうに感じた。だが、日記を書くことや本を読む時間で忙しい気もする。
新鮮な環境が欲しいのは事実なので、ちょっとだけ考えさせて欲しい、とだけ伝えた。
帰り道
「ミカ、めちゃくちゃ気に入ってましたよ」
初対面の男にそう言われた。どうやらミカさんがアキトくんに色々言っていたらしい。
今回はアキトくんは、ミカちゃんのお守りとして呼ばれたらしい。酒を飲み過ぎて自分に変なところを見せないように。
「多分、ミカめちゃくちゃめんどくさいし、自分のことしか考えないタイプだけど仲良くしてあげてね。」
「まぁ、別に嫌いなタイプではないので。」
「ついでに団体のことも考えてね笑」
「それはゆっくり考えさせて。笑」
男二人の変な愛情が生まれた瞬間でもあった。
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