世界を終わらせて【7】

インド滞在も最終日となった。

そこまで長期間で滞在する気が無かった。「外の風を浴びる」くらいの感覚で航空券をとったので、合計で4日間の滞在。

正直、物足りなかった。ようやくインドの食べものにお腹が慣れてきたころだった。

ただ、この数日間で自分の中の価値観が180度変わった気がしている。

日本に帰ってからこの感性がどうなるのか。自分にワクワクしている。

最後の夜。静かな時間が欲しかった。なので、レストランで食事をした後、フラフラすることにした。

自分の宿周辺を歩く。歩く。

何かを考えるわけでもない。目的もない。

ただこの時間が自分の心に沁みていった。なんとなくこの時間が一生続けばいいと思ってしまう。

帰国してから、別のチャレンジをしてみよう。なんとなく自分という人物が見え始めた。

そして、自分が興味のある分野、自分が生きていて楽しいと思えることがも理解できた。

なんとなく踏み出した「海外逃亡」は素敵な実体験になった。

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以前と同じような生活をもう送れないと確信した。

確かに、前のようにネオン街と恋人のような生活も楽しかったが、
それ以上に”刺激”が欲しい体質になった。

日本に帰ってからのテーマが「新しいことをガンガンやっていく」に決まった。

よし！とつい声に出してしまいながら、宿に戻っていった。