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世界を終わらせて【8】

日本に戻ってきた。「ただいま!」なんて言う人はいない。
なんせ誰にも伝えていないから。

帰ってきて、SNSを更新したら周りから「!」がばかりのリアクションが多かった。

とりあえず飲み会に召集された。現地の生活、なんで行ったのか、インド人は綺麗か、色々聞かれた。

ここでハッキリしたことがある。みんな興味はあるんだ。

行動できた自分を褒めたくなった。良い気分。ただ、みんなと飲む安心感からお酒の回りも早かった。

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「そういえば、ミカがめちゃくちゃ怒ってたよ」

会話の途中、全然知らない女の子の名前が耳に飛び込んできた。どうやら自分に言われている。

「誰?」「この前、お前が遊んだ女の子」

あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

なんとなく嫌な予感はした。自分の中で引っかかっていたものだ。

ただ、ミカという名前には覚えがない。

「なんとなく分かったけど、どちらさん」

ここから現場検証が始まった。どうやらあの飲み会。

自分が覚えていない時間からもう一人、女の子が増えたらしい。しかもめちゃくちゃ美人らしい。

やけに意気投合していて、将来の話、今の話、趣味の話。ベラベラ語っていたらしい。

それゆえに、過ちを為した。ただし、連絡先は交換していなかったので、自分の中で透明人間だったのだ。

友達が言うには、その子は「好き」と言われたらしい。

あーーーーーーーーー。これは色々と謝ろう。

一旦、ミカちゃんの連絡先を聞くことにした。

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