German Suplex

プロレスのことは全然わかりません。銭湯とからあげと音大卒の女子が好きです。人生2回目の…

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プロレスのことは全然わかりません。銭湯とからあげと音大卒の女子が好きです。人生2回目の休職から復帰。適当に楽しく生きていきたい。

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イマジネーション

「ヨガに行ってみたら」と妻が言った。 数年前に心療内科にかかったことのある妻の親友から、僕へのアドバイスだそうだ。 会社を休んで約一ヶ月。 仕事から離れることで体調は回復したものの、日に日に時間を持て余すようになった。 仕事を休んでいることをストレスに感じてしまう、よくわからない精神状態になっている。 先生からは、なるべく脳を使わないようにと命じられているため、カフェに行く、ブログ書く、映画見る、散歩する、自転車に乗る、銭湯にいく、ウイイレするぐらいが選択肢で、それをどうに

    • アンダースタンド

      1月末に会社を退職し、アラフォー、妻あり、住宅ローンありという状況で無職になるという破天荒な選択をした。 会社名を出したりした方が記事としては面白いと思うのだが、正体を明かす(身元がバレる)といろいろと面倒くさいこともでてくるので、覆面レスラーな感じの体裁は保たせていただこうと思う。 「しばらくゆっくりしたらいいじゃない」というアドバイスを尻目に、銀行の残高が恐ろしい勢いで減っていく不安はとどまるところを知らず、正直、ゆっくりできる精神状態ではないことを声高らかに宣言したい

      • エスペランサ

        おらがまちのJリーグチームに、珍しくビッグネームがやってきた。 愛媛FCは、若手の育成には定評がある。 J1のクラブチームで出場機会が得られない有望な若手選手が、「修行」という名目でレンタル移籍してきては、主力として活躍。翌年、元のチームに戻り(巣立っていくという表現が適当か)、主力がごっそりと抜けたチームは、再びゼロからのチーム作りを余儀なくされる。 そんな繰り返しで、下部リーグへ降格はしないものの、「中の下」が定位置のクラブチームである。 ちなみに、齋藤学や森脇良太、髙

        • アントシアン

          友人夫妻に誘われて、登山に行ってきた。 心身ともに不安はあったものの、家で引きこもっているんじゃないか?と僕を連れ出してくれようとする友人の厚意なので、ありがたく受けることにした。 早朝5時出発。 近所迷惑にならないよう「おはようございます」と小声で挨拶をし、車に乗り込んだ。 適応障害になって会社を休み始めて、最初に会ったのもこの夫妻だった。 元々は同僚の元職場の飲み仲間、つまるところ「友達の友達」という関係から始まった。 何組かの夫婦で定期的に集まり飲み会をしていたが、

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        イマジネーション

          ウソップのクリアファイル

          僕が通院している心療内科は、大きな市民病院の真向かいのマンションの1Fにある。 午前中は市民病院の駐車場が満車で、駐車待ちの車が列をなしている。 心療内科の駐輪場は道路に面した入口の真横にあり、自転車を停めている最中は、暇を持て余した駐車待ちの運転手の注目の的となる。 視線を感じながら「えぇ、そうですそうです、ちょっと心の病気になってしまいまして。あ、あなたたちも急になるかもしれませんよ。僕もまさか自分がなるなんて思ってもみませんでしたからね。」と話しかける。心の中で。もち

          ウソップのクリアファイル

          アイロンの音

          2階から、母がかけるアイロンの音がする。 アイロン台にアイロンを押し付けるたびに床を伝わってゴンと鈍い音がする。 「別にあんたが居ても居なくていいんだけど、またお昼ご飯作って持って来てもいい?」 先週母が家にご飯を持ってきた来た際、そう言って帰っていった。居ても居なくてもいいのであれば、母の自由にしてもらってかまわない。お好きにどうぞだ。 僕は、母の「自慢の息子」だ。母親の命をとるか赤ちゃんの命をとるかという究極の選択に「両方」と答えた父のわがままのおかげで、母子ともに無

          アイロンの音