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Patric
2021年2月28日 12:55
自己否定からの回避。それは孤独になることである。何があろうとも、自己を否定してはならないのだ。大概、そんな時は焼鳥と酒が自らを救う。直近の課題は、営業時短の中で早く店に滑り込むかである。20時が過ぎる。22時まで2時間を切った。ネオンサインや暖簾を頼りに、小雪の舞う街中を彷徨うも、思いの外どの店も満席という想定外に、店さえも自己否定するのか、という思いに苛まれた。焦燥感と諦念の間で雑居
2021年2月16日 22:38
「新子焼 鳥〼」2021年2月9日(火)『日が長くなったね』そんな会話が彼方此方ではびこり出す頃、この地の冬は頂きを迎える。そういった日々が流れ去る。流れ去る?長い間、日々が流れ去ることに大いなる疑念を抱いていた。それはもしかしたら、ひとつの自己欺瞞かもしれない。“人生とは、虚構ではないか?”ぬぐいようのない自己欺瞞のうえに、突きつけられる自己疑念…日常を越境することを試みる。
2021年2月6日 15:24
「紡gi」2021年1月25日(月)むしろ孤独によって不安を回避して生きて来たような気がした。他者から理解されまい。それこそが数少ない誇りのひとつでもあると自覚し続けていた。この夜は、あらためてそんな自分と対座し、自らを労い、自らと語らうことを目指したのだ。とはいえ、現状の危機迫る情勢はその夜を迷走させた。道端の冷たさに、足先が次第に感覚を喪失してゆくのに、これといった店が見つからな
2020年12月27日 17:38
「伊志井焼鳥店」2020年11月28日(土)日本酒でほんのりと暖まったところで、次なる店を求めた。本格的に小樽で酒を飲み歩くという行為は初めてであるせいか、小樽の奥処へと足を向ける時の到来に、いっそう心踊った。駅前には、おそらく札幌での宿泊を回避した旅人らしき人々が散見された。キャリーケースの車輪に雪が絡んで前に進まない姿に、どこか羨望の眼差しを以て眺め過ぎた。振り返ると遠方への旅