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我が読書迷走微録

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迷走ばかりの我が読書遍歴を微文で紹介する記録。
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#トーマス・マン

「トニオ・クレーゲル」トーマス・マン

20世紀のゲーテとも評されたドイツの大文豪の若き日の傑作。芸術家とは何か?市民とは何か?
芸術という結論なき理想と現実に揺れる主人公に、幾度自らを重ね合わせたことであろう。

「ベニスに死す」トーマス・マン

最も敬愛するドイツ文学の巨人が、1912年に発表した中編小説の傑作。
その後ルキノ・ヴィスコンティによって映画化。
死の接近を凌駕する美への陶酔。
コロナ禍における現代において、この傑作の存在は映画版同様に計り知れない。