見出し画像

【読書】『思い通りに人を動かすヤバい話し方』Dr.ヒロ


私は何か心配なことや困ったことがあるとき、もちろん周囲に相談したりもしますが、本に解決を求めることが少なくありません。


先日、仕事で、別の部署の上の人に説明をして了承を得る、というやや気が重い案件を目の前にした私は、準備を重ねた上で、上手に話すために参考にする何か良い本はないかと考え、『思い通りに人を動かすヤバい話し方』(Dr.ヒロ 著)を手に取りました。
(ちなみに、ざっと目を通した状態でその説明に臨み、無事に終えました。)


著者が「元マルチ商法トップセールスのYouTuber」であること、「ヤバい話し方」という書籍名、「洗脳力」といった用語が使われた章題などから、「この本大丈夫かな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。この本は、単に、会話が上手になる実践的な方法について、わかりやすく解説しています。


この本において、「洗脳」は、「相手を自分の誘導したい方向に動かすこと」とされています。上司の了承を得ることも、お客さんに商品を購入してもらうことも、部下のモチベーションを高めることも、すべてあてはまりますよね。


ポイント①心理学的な側面からの解説


この本のポイントの1つ目は、心理学的な側面から解説されていることです。


「プレゼン」や「トーク」の上達法ではなく、「コミュニケーション」の能力向上のための方法が書かれています。相手に思いが伝わるような、相手と良好な関係が築けるような会話の仕方についてのヒントが詰め込まれています。


「メラビアンの法則」をご存じでしょうか。人の印象に占める割合は、言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%だそうです。使用する言葉やフレーズよりも、話し手の見た目や声色、雰囲気といったものが重要だということがわかります。


ポイント②具体的なヒント


ポイントの2つ目は、会話を上手に行うためのヒントが、非常にわかりやすく、具体的に書かれていることです。


著者は、この本の中で説明なさっているテクニックを使ってこの本自体を書いているため、たとえ話が豊富だったり、重要な箇所がびっくりするほど強調されていたりと、内容がとても理解しやすかったです。


ポイント③誰でも明日から使える


ポイントの3つ目は、個人の能力や性格、立場などにかかわらず、誰でも明日から使えるような内容だということです。


わかりやすく言うと、なんでしょうか、たとえば、髪の毛をまっすぐにする方法として、「美容院で縮毛矯正をする」とか、「◯◯というシャンプーを使う」とか、「ひどい癖毛ではない人だけに効く方法」といったものを紹介しているのではなく、「どんな癖毛の人でも使える、ドライヤーを使うときの一工夫」とか、「シャンプーの前のブラッシングのコツ」のような、たとえお金がなくても、特別な道具がなくても、誰でも今すぐに試せる方法を紹介しているようなものです。



ぜひ、会話を上達させて、周囲と円滑な関係を作っていきたいと思われる方は、一読してみてください。さくっと読めて、たくさんの役に立つ情報が手に入ると思います。


私も明日から試してみます。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。





この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?