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【第4回:ちょっとだけ教授法①】文法訳読法?直接法?・・・えっ、何それ?

こんにちは!

今回は教授法についてざっくりどんなものがあるのか見ていきましょう。

この記事では、文法訳読法・直接法・オーディオリンガルメソッドを簡単に説明します。


代表的な教授法なのですでに知っている方も多いと思います。その場合は、今自分の授業がどの形に近いのかを少し考えながら読んでみて下さい。

1. 文法訳読法

1800年代から1950年くらいにかけて主流だった教授法です。時代だけ見るとかなり古臭そうな感じがしますね。

この頃は、書物を読むことが言語を学ぶ最大の目的でした。なので、外国語の文章を母語に訳しながら、文法や単語を覚えていくというのが特徴です。

あれ?この授業形式、中学校や高校のリーディング授業で見覚えがありませんか?

そうなんです。この方法は学習者自身が話す必要がないので、大人数での授業で応用しやすいと言われています。

なので、古くからある教授法ですが、意外と身近な教授法かもしれませんね。

2. 直接法

直接法やダイレクトメソッドと呼ばれる方法です。19世紀後半から1930年くらいに広く使用されました。

直接法では、文法訳読法とは一転、「読む・書く」よりも「話す・聞く」に重点が置かれています。

また、授業から一切母語を排除し、学習言語のみで進めていきます。

文法用語も出来る限り使わず、学習者がその規則を見つけながら母語を学ぶように外国語を学んでいきます。

同じようなフレーズに色々な単語を入れ、繰り返し練習します。

母語を使わない点では、異なった母語を持つ学習者が集まるクラスで取り入れやすい方法ですね。

3. オーディオリンガルメソッド

戦後から1960年代にかけて広まった方法です。こちらも直接法同様、「話す・聞く」に重点を置いています。

とにかく決まったフレーズを聞いて練習し覚えるという形ですね。フレーズを頭に入れるだけではなく、自然と口から出るようトレーニングします。

中学・高校時代、この方法で英語(コミュニケーション)を教わった人も多いかもしれません。

英語は全く話せないけど、How are you? -I'm fine thank you.が自然と言える人はこのパターンで勉強した可能性があります。

また、オーディオリンガルメソッドでは、必要に応じて母語を使います。


3つの教授法を紹介しましたが、どれも異なった特徴がありますね。

では、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるか少しだけ考えてみて下さい!

また、どんな場面で使用できるかも一緒に考えてみて下さいね。









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