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勉強とは計画を立てることである   ~計画を立てる編 後編~

前回の記事

前回の記事で、勉強のための計画の立て方の前半部分について説明しました。

簡単におさらいすると「いつまでに何を達成したいのか、目標と期間を具体的な数字で決める」ということと、「目標を達成するために必要なタスクをすべて洗い出し、それぞれに根拠を含める」という二つのことを解説しました。

今回の記事では

①いつまでに何を達成したいのか、目標と期間を”厳密”に決める

②目標を達成するために必要なことをすべて洗い出す

③書き出した必要なタスクを年、月、週、日ごとに分けて、一日でどれくらいやるべきかを計算する

④【重要】計画通りに進んでいるかを確認し、適宜修正する

これの③と④について解説いたします。

③書き出した必要なタスクを年、月、週、日ごとに分けて、一日でどれくらいやるべきかを計算する

前回の記事の②の説明通りに行えば、根拠を含めたタスクがどれくらい存在しているかが把握できると思います。なので、次にやることはそのタスクをだんだんと細かくしていく作業です。単純に割り算をするわけではないので注意して下さい。

ポイントとしては、

・少し早めに計画を進める

・予備の時間を必ず作る

この二つになります。

まずは一つ目の少し早めに計画を進めるということですが、例えば参考書を1年で6周すると仮定します。その場合、半年で3周、一ヶ月で半周という計算になりますが、順調に進むとは限りません。もしかしたら早く終わるかもしれないし、遅くなる可能性もあります。

ですので、計画を進めるときには、おおよそ8割の期間で終わらせるようなつもりで進めることをお勧めします。つまり、一日で行う分量としては、単純な割り算で計算した数字に1.25をかければよいということです。

上の例で、1年で6周となっている場合、一ヶ月で半周する、という計算まで行ったら、参考書の半周が何ページになるのかを数えます。参考書が400ページだった場合、半周だと200ページになりますね。

200ページを一ヶ月で行うとしたら、一週間で50ページほどの量になります。そうすると、一日あたり7ページとなりますね。このようにしてだんだんと細かくしていくのですが、先ほども言ったとおり、8割の期間で終わらせるため、分量を1.25倍にして計算しなおします。

ただし、気を付けなければいけないのが二つ目のポイントの予備の時間を必ず作るということです。一年単位で予備の時間を作る必要はないと思いますが、最低でも一日、一週間ごとに予備の時間は必ず作ってください。計画の立て方ができるようになったら月ごとに予備の期間を設けるのもいいと思いますが、最初は難しいと思うので、一週間ごとに予備を作れるようにしましょう。

ここで、上の例に戻ります。一週間で50ページ、1日で7ページの計算でしたが、実際に計画を立てるときは、6日間で63ページ(1日で10ページほど)となります。

「結構分量増えてない…?」と思うかもしれませんが、実際結構分量増えてます。ただ、何か用事があって勉強に時間を使えなかったり、体調が悪くなって勉強ができなくなった時のための保険の時間だと思ってください。

通常の割り算で計算したページ数で、予備も作らずに計画を進行した場合、どこか一回でもできなかった箇所ができるとそれはすぐに借金になります。借金ができてしまった場合、予定の他に勉強をする時間を作らなくてはいけないので、精神的にも大変だと思います。余裕を保って勉強するためにも、必ず早めのペースで予備を作りながら計画を立ててください。

④【重要】計画通りに進んでいるかを確認し、適宜修正する

いよいよ計画を立てる編最後の項目ですが、実は最後と言いながらこの項目は計画を進行しているときにずっと実行しなくてはいけないものです。

ここまで頑張って計画を立ててきて、いよいよ一日で何をしなければいけないのかということまで分かりました。でも、ここまで立ててきた計画というものは、あくまで机上の空論です。

実際に計画が計画通りに進められるかどうかは、本人が目的を達成するために本気になれるかが大切だと思っています。しかし、本気の出し方は人によると思いますので、そこに関しては僕から言えることはないです。

③までで、計画の内容としてはほぼ100%完成しています。しかし、その計画が100%進むという保証はどこにもありません。なので、計画の見直しを必ずしてください。

1日10ページ進めなければいけない参考書を、1日8ページしか進めることができなかった。予備で取り戻すことが出来た。

この場合は、そこまで修正をする必要はないと思います。ただし、毎回予備を必ず使わないと終わらないという場合や、予備を使っても終わらないという場合には計画を見直す必要があります。

時間が足りなかった場合の予定の修正の仕方は、他の予定を削る、または達成する期間を延長する、のどちらかになります。

「計画を立てることは出来たけど、計画通りに進められない!」というのは、とても大きな問題です。計画を立てることと、それを計画通りに実行することは、全く別のものだと思ってください。

まとめ

・計画は少し早めに進め、予備の時間を作る

・計画通りにいかないこともあるので、必ず計画を定期的に見直す

計画通りに実行できるような勉強の仕方・時間の使い方は今度から解説していきたいと思います。

計画を立てる編は今回の後編で終了となりますが、次からは計画を実行する編の記事を投稿したいと思います。

ここまで読んでくださった皆様。ありがとうございました。

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