見出し画像

三洋貿易社との資本提携を経て、これから目指したい事

こんにちは、ジョージ・アンド・ショーン(以下、G&S)ブランディング担当の松本です。
今回は、社員インタビュー第7回目です!
第7回社員インタビューでは、G&S内でFinancial Directorを担当している久米 聡さんに、「2022年11月に発表した三洋貿易社との資本提携の背景」や「ファイナンス面から見たG&Sの強み」について教えていただきました。
ぜひお楽しみいただけたら幸いです!

<プロフィール>
久米聡
2015年、新卒でKDDIに入社。経理部に配属され、新規ビジネスや、国内モバイル事業の会計処理を主に担当する。
2018年2月よりメルカリのAccounting/Taxチームにジョイン。単体・連結決算やIPO後の開示資料作成に従事。
並行してメルカリの金融機関からの借入交渉や、メルペイにおける債権流動化による資金調達にも従事。経営企画部門も経た後に、現在はメルカリ・メルペイFinanceチームに所属し、現在はチームのマネージャーを務める。
2022年、メルカリでのマネージャー業務へ継続してコミットしつつ、兼業の形でGeorge & Shaunに参画し、Financial Directorを務める。 資金調達を中心にファイナンス全般を担当。

ー三洋貿易社との資本提携内容について教えてください。
2022年11月30日に三洋貿易株式会社様を引受先とする第三者割当増資の実施及び、資本業務提携契約の締結を発表*¹させて頂きました。増資による資金調達は2021年7月に発表させて頂いた⻄⽇本電信電話株式会社様からの第三者割当増資*²に次いで、G&Sとして二回目となります。
※1:三洋貿易株式会社との資本業務提携締結のご報告
※2:西日本電信電話株式会社と資本業務提携を締結し、7,000万円の資金調達を実施

ー三洋貿易社との資本提携の目的・背景を教えてください。
調達した資金によって、G&Sが開発、展開している高齢者施設向け位置情報見守り&生活習慣管理システム「施設360°(シセツサンロクマル)」の開発を更に発展させ、サービス機能や販売促進を強化していきます。三洋貿易社は、「ライフサイエンス」を注力事業の一つに定め、2022年3月に開催された“CareTEX東京’22”への「施設360°」の出展を契機として、既に販売面で提携させて頂いております。今回の資本提携によって、そのパートナーシップを更に強固なものにしていきたいと考えております。

ー「Finance面から支えるG&Sの成長」を具体的に教えてください。現在、G&SのFinance面には大きな強みが3点あると思っています。
1.高齢化において世界の先端を行く日本において、高齢者のライフサイクルを支えるためのサービス開発に挑戦していること
2.高いエンジニアリング技術を核としたプロダクトドリブンな企業であること
3.プロダクト開発において医療関係者や外部機関との連携により、医療面でのナレッジを常に蓄積していること

1点目については、世界でも有数の高齢化社会である日本においてその強みは明瞭で、TAM(Total Addressable Market)が確実に大きいということです。勿論、その中でSAM(Serviceable Available Market)やSOM(Serviceable Obtainable Market)を確保する為にマーケットの精緻な理解や、プロダクト開発は重要です。
例えば「施設360°」はサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)が主な導入先施設となりますが、サ高住は足元でも国内に既に約30万戸供給されており、少なくとも2040年頃までに戸数の増加が確実視されています。このことから、マーケット自体が大きく成長していくことが明らかであり、そこで発生する課題をG&Sのプロダクトで「少しだけ優しい世界」に創り変えることができるかもしれないことは、Finance面における価値を立証し、また投資家の皆様に信じていただき、同じ船に乗り応援していただける関係を構築しやすいと感じております。
また、何より携わる私としても「少しだけ優しい世界」を創っていく為にファイナンスを担当できることは大きなモチベーションです。

2点目と3点目は、特にヘルステック業界において、極めて重要な2点です。ヘルステックの価値は「人々の暮らしと健康に本当に貢献できるのか」が最も重要です。その観点でG&Sは地道なデータの積み重ねとAIエンジンの開発、各企業や医療関係者との提携によって、本当に牛歩ではありますが、価値のあるプロダクトを作り出せています。
このことから、Finance面で見て、足元のPLに現れていなかったとしても、将来の確かな成長を信じて事業計画を描くことができる会社だと感じています。

ー施設360°の発展への意気込みを教えてください。
今回の資金調達は、三洋貿易社が熱い想いを持って資本提携まで進めてくださいました。G&Sのような小さなベンチャーが単独でできることには限界があり、三洋貿易社や、前回ご出資頂いたNTT西日本社のような、信じて託してくださる企業様がいてくださるからこそG&Sは今までも、そしてこれからも成長していけると思っています。
資金調達は、提携して調達して終わりではありません。今回調達させていただいた資金についても最大限活用し施設360°、ひいてはG&Sを非連続に成長させていくことで、株主の方々にも恩返しをしていきたいと思っております。

ー最後に、今後G&Sでやりたいことについて教えてください。
私は新卒で入った会社で経理の仕事をしていました。経理は、会社の流れをダイナミックに理解できて、また会社の土台を作る上でも最高にエキサイティングな職務ですが、一方で会社がやったアクションを後からトラッキングして数値をまとめるという点でビジネスの流れにおいては川下に位置する仕事だと思っています。一方、資金調達は会社がアクションを取る時に一番最初に必要となるアクションであり、G&Sという将来性にあふれる会社で、その成長の川上に位置するFinanceという役割をさせてもらっていることにとてもワクワクしています。
また、G&Sは非常に懐深い会社でもあり変化も激しいので、私自身、自分のFinanceというロールに固執することなく、プロダクトのグロースに関連することに何でも積極的に調整していきたいと思っています。足元でも施設360°のプライシングの検討なども任せて頂いており、自分の強みをうまく活かしながら、G&Sの非連続な発展を実現していきたいです。ヘルステックを軸とする企業の為、資本市場を意識しすぎて無理な成長を目指すことで、本質的な社会へ届ける価値を毀損させることを避けるコントロールも大切な役割であると思っており、一方で支援してくださる企業様の期待に応えられるような成長も重要です。相反してしまう想いをうまく両立させ、5年後、10年後のG&Sの発展を、足元の一つずつのあゆみから実現していく一助になりたいと考えています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?