Geodesic Japan

シリコンバレーに本社を置くベンチャーキャピタルの日本法人。シリコンバレーでも最先端をゆ…

Geodesic Japan

シリコンバレーに本社を置くベンチャーキャピタルの日本法人。シリコンバレーでも最先端をゆくテクノロジーに触れる機会をご提供し、日本企業のDX化推進を支援します。

マガジン

  • Geodesic Capital記事

    Geodesic Capitalメンバー執筆の英語記事の翻訳版まとめ

  • シリコンバレーのテクノロジー丸わかり動画まとめ

    Youtubeで配信をしているインタビューや動画をまとめています

  • オムニチュア社の企業分析シリーズ

    オムニチュア社でカントリーマネージャーを務めたライターが、今だからこそ書けるオムニチュアでの経験を元にシリコンバレーのスタートアップ企業の内幕について語る

最近の記事

生成AIはキャズムを超え、トルネードを迎える

いまAIの分野では、技術の発展が急速に進み、私たちの生活に影響を与えており、市場環境はダイナミックに変化しています。AIの最先端をいくシリコンバレーでは、生成AIによって新しいソリューションが出現、既存のビッグテックやスタートアップは前代未聞の速さで反応し、競争関係が築かれています。AIは果たしてキャズムを超えたのか?今どの段階にいるのか?そしてこれからどこに向かっていくのか? In-Q-Tel(米国政府情報機関の投資部門)、インテル・キャピタル(インテルのCVC)、現在は

    • 脱炭素社会実現に向けて取り組むスタートアップ企業

      Geodesic Capitalはこれまで、業務効率を高めるDXのコア技術・サービスを提供するテクノロジー企業に投資し、これらの投資先企業の日本進出をサポートしてきました。こうしたサービスはクラウドをベースにしており、オンプレミスで個々のアプリケーションを動作させるよりもエネルギーの使用効率は高まっていると言えます。そして、処理するデータがクラウドに集約されると、新しいサービスが生まれます。その最たる例がAIです。そういった新しいサービス(多くは何らかの形でAIが利用されてい

      • VCはどうやってDXを実装したか:シンプルだけど意味のあるもの

        Geodesicはベンチャーキャピタルですが、3年かけてDXをしてきました。 そのひとつがTHE DOME ニュースレターです。2020年10月から毎月配信され、コンテンツ配信の幅は、Youtube、Note、Linkedinと広がり、今では、自社のウェブサイトにコンテンツページを持つまでになりました。ここまで続けてこれたのは、Geodesicメンバーの経験や知識、関連企業のご協力、何より、コンテンツを見ていただいているみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。

        • Nova Credit:今までにない信用データインフラを提供する

          移民にとって金融サービスへのアクセスは、新しい居住国で生活していく上で、重要な要素である。もし彼らが自分の信用記録にアクセスし、新しい居住国で自国の信用力を活用できれば、それははるかに簡単になるだろう。オープン・ファイナンスの台頭は、規制の観点(すなわちデータ・ポータビリティ)だけでなく、金融機関や商業機関における受け入れや適用という観点からも、この信用記録に関するデータを解き放った。Nova Creditは、AMEX、HSBC、Scotiabankのような金融機関が、今まで

        生成AIはキャズムを超え、トルネードを迎える

        マガジン

        • Geodesic Capital記事
          5本
        • シリコンバレーのテクノロジー丸わかり動画まとめ
          8本
        • オムニチュア社の企業分析シリーズ
          4本

        記事

          Geodesic 投資先企業6社 Forbes Cloud 100 ’23 にランクイン

          米Forbes誌は、世界中の未上場クラウド企業の中からトップ100社をランキングし、「2023 Forbes Clound 100」として発表しました。そして、現在のGeodesicの投資先企業から6社がForbesのリストに選出されました。各創業者とチームの皆さん、おめでとうございます。 私たちGeodesicのゴールは、世界を席捲するような企業を作り上げる創業者を支え、日本を始めとするアジア市場への事業参入とビジネス成長を支援することです。投資先企業の成功は、Geode

          Geodesic 投資先企業6社 Forbes Cloud 100 ’23 にランクイン

          Nile(ナイル):企業ネットワークを再構築する

          私たちは、SNSのフィードが高度な人工知能の話題で溢れる時代にいます。しかしながら、2023年の企業向けWi-Fiやローカルエリアネットワーク(LAN)接続の信頼性は、他の技術革新に追いついていません。ネットワーク機器の調達、設定、更新、運用の複雑さには圧倒されます。過去15年間で、企業は徐々に「as-a-service」ビジネスモデルの有望性を認識するようになりました。 コンピューティングやストレージ、ソフトウェア・アプリケーションを含む多くのオプションを導入することでその

          Nile(ナイル):企業ネットワークを再構築する

          Fly.io: クラウド革命連合を率いるリーダー

          Fly.ioのKurt Mackey氏と彼のチームとは何年も前に知り合い、彼らが主要なクラウド・プロバイダーやコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)に対抗する強力な競争相手としての地位を築き上げてきたのを目の当たりにしてきました。これらの既存企業に対抗するのは野心的な仕事ですが、開発者の熱意とユーザーの急激な増加は、市場においてFlyが満たす大規模なニーズがあることを物語っています。そのため、我々Geodesic CapitalがシリーズCに投資する機会を得た時、私た

          Fly.io: クラウド革命連合を率いるリーダー

          拡張分析:未来を構築するデータ活用

          さまざまな企業でデータ活用の重要性が叫ばれる中、誰もがデータを活用できるようにする「データの民主化」に向けた動きが進んでいます。ただし、単に過去のデータを振り返るだけでなく、深いインサイトを得て新たなアイデアに結びつくようなデータ活用ができている企業はあまり多くありません。 こうした状況を踏まえ、検索という新たなスタイルによるデータ活用を推進しているのがThoughtSpotです。同社にてマーケティング責任者を務める小坂哲也氏が、これからのデータ活用のあり方を語ります。

          拡張分析:未来を構築するデータ活用

          次世代の生産性を実現:RPAから生成AIまでの自動化の進化と挑戦

          この記事のメインポイント数々の進化を遂げてきたRPAシステムだが、導入やエンドツーエンドのプロセスの自動化を実現するためにはいくつかの制約がある。 事前にトレーニングされたLLMモデルが、プロセスオートメーション参入の壁を劇的に下げている。 生成AIは、プロセスマイニング機能と自律的なコード生成を組み合わせることで、最も革新的なワークフローの発見と最適化に関する問題を解決する。 複数のモデルの連携と迅速なエンジニアリングにより、エンドツーエンドの完全自律駆動型エージェン

          次世代の生産性を実現:RPAから生成AIまでの自動化の進化と挑戦

          Geodesic Forum 2023:シリコンバレーのダイナミズムに迫る

          はじめに株価は2021年末のピークから大きく下落しています。 Facebook、Google、Microsoft、Salesforce、そして多くのスタートアップで、前代未聞のレイオフが毎週続いています。 シリコンバレー銀行も倒産してしまいました。 外から見ると、テック業界は混沌としているように見えるかもしれません。しかし、テクノロジーの歴史が明らかにしていることがあるとすれば、今がまさに最大のチャンスの時なのです。 メディアは表面上のネガティブな出来事に焦点を当て、大抵そ

          Geodesic Forum 2023:シリコンバレーのダイナミズムに迫る

          スタートアップ投資で勝者を見極め、投資とDXを成功に導く

          イントロダクションMarcus: 本日のPodcastが始まりました。今回は、Geodesicの初期メンバーであるマットとジョンにお越しいただいています。ジョンは投資チームのリーダーで、これまで Geodesic Capitalが行った投資、全てに関与してきました。ここ7年間で 何千もの企業を評価してきました。500社ほどに対して何らかのデュー・デリジェンスを行いました。投資したのは、41社で正しいでしょうか? Jon: はい。第2ファンドの企業も含めると45社にのぼりま

          スタートアップ投資で勝者を見極め、投資とDXを成功に導く

          環境問題への対応策と多様性がもたらすイノベーション

          ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)やSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)など、環境や社会に関するキーワードが、企業や投資家の間で注目を集めています。これらの分野について、環境とダイバーシティ(多様性)という二つの視点から考えてみたいと思います。 環境問題に立ち向かうイノベーション環境問題と戦うための重要な手段のひとつである、イノベーションについて見ていきます。Ge

          環境問題への対応策と多様性がもたらすイノベーション

          UI/UX分野での変化と課題

          UI(ユーザーインターフェース)およびUX(ユーザーエクスペリエンス)は、デジタルトランスフォーメーションのラストマイルとも言われています。それは、デジタル製品のUI/UXがお客様や従業員との接点であり、ユーザーに価値を提供するものでもあるためです。 UXで成功する企業UXで最も成功している企業の1社がAppleです。この言葉はこれは、ユーザー体験に注力し、成功してきたAppleのCEOならではの言葉といえるでしょう。 Geodesicのポートフォリオの中で、2017年に

          UI/UX分野での変化と課題

          サイバーセキュリティでDX推進の礎を築く

          さまざまな技術が進歩する中、あらゆる業界の企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するようになりました。そのDXを支えるには、安全なインフラが必要です。信頼できるインフラを実現するサイバーセキュリティは、企業の競争力を高める上でも極めて重要な存在となっているのです。 サイバーセキュリティの重要性サイバー空間での安全性を確保するには、幅広い分野で対策が必要です。例えば、エンドポイントセキュリティ、認証・不正検出、企業の機密情報管理、クラウドセキュリティ、アプリケー

          サイバーセキュリティでDX推進の礎を築く

          DXの要となる「データ」と「自動化」分野のトレンド

          企業におけるデータ活用とワークフローの自動化が注目されています。市場規模や投資金額も顕著な伸びを示しており、ソリューションの幅も広がってきました。デジタルトランスフォーメーション(DX)の要ともいわれるこの分野の動向を探ります。 データの重要性現代の業界リーダーが成功を収めるには、従来のようにデータを記録して振り返るだけでなく、そのデータを未来に向けて積極的に活用しなくてはなりません。いわば、データを基に行動に移す、データドリブン(駆動型)であることが重要なのです。 デー

          DXの要となる「データ」と「自動化」分野のトレンド

          オープンイノベーション(DX/GX)戦略の陥穽

          イントロダクション 本記事は2回シリーズの後編にあたる。前回のPart1では、新たなテクノロジートレンドにあまりにも早く飛びつき、前のめりになり過ぎることの危険性について解説した。このような状況を「アーリーステージの落とし穴」と呼ぶ。今回は、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)と戦略的パートナーとの関係について説明し、アーリーステージの落とし穴を回避するだけでなく、オープンイノベーションプログラムの成功と持続可能性を高めるため、スタートアップ企業との提携を希望する側が

          オープンイノベーション(DX/GX)戦略の陥穽