「エイリアン」を生まれて初めて見た
ALIENは元々「外国人」の意味ですよね。この映画からですよね、「(危険な)異星人」の意味になったのは…。
1979年の映画なんですね。「スター・ウォーズ」(EP4)の2年後。もはや古典ですね。当然CGもなく、特撮技術は今から見れば遅れているのでしょうけど、映画としては十分に面白く、楽しめました。
先日のNHKBS放映を録画して、後で見ました。
エイリアンといえば、その姿は脳裏に思い描けるものの、映画そのものは見たことがありませんでした。
何度もTV放映されてますから、いくらでも見る機会はあったはずなんですが、まあビビリな私には、なかなか見る勇気がなかったのですね…。公開から40年たって、やっと見られました。
(ビビらなくなったのは、90年代にNHKスペシャル「新・電子立国」で、CGのエイリアンがいきなりラジオ体操をやってくれたおかげでしょう笑。それにしても、まだ更に25年くらいかかってしまったわけですが…)
画面の暗さと不安定さに、リドリー・スコットを感じました。
よくよく思い返すと、エイリアンの全身が見える場面が一度もないんですね。常に顔だけとか、牙だけ、触手?だけ、影だけ。だから余計に怖い。こういう撮り方が上手いなと。
乗組員の一人パーカー役の顔に見覚えが。もしかして、と調べてみたら、やはりヤフェット・コットーでした。
ロバート・デ・ニーロ主演「ミッドナイト・ラン」での、FBI捜査官アロンゾ・モーズリー役。結構好きなキャラなんです。あの印象的な眼は忘れられません。
見終わってから調べてみると、いろいろ面白い。
エイリアンをデザインした、H.R.ギーガーという人。シュルレアリスムの芸術家で、ダリからも推されるとか。
エマーソン・レイク・アンド・パーマー(EL&P)のアルバム「恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)」のジャケット原画を担当したという情報を得て、プログレッシブ・ロック好きな妻がひざを打ちました。
一緒に見ていた妻は、エイリアンの造形に、なんとなくプログレな感じがあったと言っていましたが、まさにその通りだったようです。(この世界観は私には分からない…)
貨物船のオーナー企業は日系企業だとか、リプリーの口に突っ込まれるのは日本の雑誌だとか、そんな日本ネタは気付かなかった…。
猫ジョーンズの演技もよい。エイリアンが寄生してたらどうしよう、とか思いましたが、そういう案もあったようですね。
もっと早く見ておけばよかったと感じた映画でした。少なくとも、前世紀中に観ておくべきだったなぁ…。
引き続き「エイリアン2」を消化する予定。
※2020/10/13追記
「エイリアン2」も見終わりました。
なんというか、監督も替わったし、映像も明るくなったし、原題ALIENSの通りエイリアンもたくさん出てきて、見どころもたっぷり盛りに盛った「エイリアン祭」といった感想。
個人的には、前作の方が好きですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?