練馬「CEYLON TEA STYLE & CURRY」「久松湯」「向山庭園」「ラーメン 見田家」
朝から映画を見るために10時ぐらいには家を出た。
見たのは短いアニメ映画だったが、好きなシリーズだったので楽しめた。
映画館を出て練馬に向かった。行きたかったスリランカ料理店があったのだ。
映画の後だったので到着は14時ぐらいになってしまったが、まだランチ営業をしていた。
スリランカプレートを頼む予定だったがクリスマスメニューが始まっていたので、クリスマス スペシャル カレー(2000円)をお願いすることにした。
提供されたカレーはカレー自体は辛くなかったが、ライスが辛くて、やっぱりスリランカ人は辛いものを好むんだなと改めて思った。
ただ味自体は絶品で、食後にセイロンティーとカスタードデザートも付いて2000円なら安いと感じた。
帰り際に店員さんに「味は好みだったか」と聞かれて「辛くて美味しかったです」と答えてしまったのだが、実際には私には厳しい辛さで、美味しかったのはカレーに入っていた柔らかいチキンだった。
なぜ思ってもいない事を言ってしまったのか自分でも驚いた。
口から出まかせを言わずに誠実に生きるよう心がけようと思った。
その後は「久松湯」という銭湯に行った。
2014年と結構前にリノベーションされた銭湯なのだが、入り口からしてモダンなデザインで、最近できたばかりの新しい銭湯のように見えた。
サウナは温度も低め、水風呂も機器の故障とかで常時24度前後で良いサウナ環境とは言いづらかった。
ただ露天風呂は温泉だったし景観もよかった。また透けたガラスから紅葉した木々が見えるのも素晴らしく、銭湯で紅葉まで堪能できるのなら紅葉狩りなんて行かなくてもいいなと思えてしまった。
美味しいご飯を食べて、銭湯も気持ちよく、順調に進んでいた日だったが、ここで事件が起きた。
銭湯を出ようと脱衣所に向かい着替えていたのだが、持参したシャンプーを入浴スペースの棚に置き忘れたのを思い出して取りに戻った。
その時にサウナ入場者だけに渡される木の札(首にかけておくことでサウナ料金を支払った証となる)とフェイスタオルをロッカーの中ではなく、脱衣所のベンチに置いておいたのだが、30秒ぐらいして戻るとなくなっていた。
他人が使った濡れたタオルを自分の物と間違えて持っていく人などいるのだろうか?
最初はそのように考えていたのだが、いくら探しても見当たらなかった。
ついでに返却しなくてはいけないサウナ利用者用の札もなくなっていたので、店員にその旨を伝えると「よく盗られるんですよ」と言われて防犯カメラのチェックが始まった。
そして店員さんが確認した内容を聞くと、私がシャンプー類を取りに入浴スペースに入っているうちに別の男性がタオルと木の札を盗っていたのだ。
なんでも木の札を盗んで、後日持参して銭湯内で首にかけて使用する事でサウナ料金を支払わずに利用している者がいるらしい。
正直「そんなセコセコした事のために盗難なんてするのかよ!」と驚いたし、日本で置き引きに合った事にも驚いた。
確かに銭湯から借りたものを大切に保管せずに目を離した私の過失ではあるのだが、店員さんも「札をなくされたので600円です」などと事務的に言い出すものだから、腹が立ってきて「とりあえず警察を呼んで相談します」と一大事にしてみた。
結局、銭湯に600円は支払ったし、被害届けを出すには2時間ぐらいはかかると言われて、たかだか600円の木の札と使用済みのフェイスタオルのために2時間もかけるのは不本意だったので何もしなかった。
しかし知らない盗人のせいで600円の余計な支払いがあったのは非常に腹が立つ話だし、「土曜日で忙しいので早くお金を払ってください」と恫喝のように捲し立てる銭湯の担当者にも腹が立ったので、この銭湯と練馬区の印象は悪くなってしまった。
ただ、それとは別に銭湯の景観や湯は素晴らしかったので、また銭湯には遊びに行ってやろうと思った。
そんな小さな事件で1時間ぐらい無駄に時間を使ってしまったのだが、自分にとって納得のいく形で話を終わらせられたのは有意義に思った。
たかだか600円ぐらいのことで大人気ない話なのかもしれないが、自分の納得がいくように生きていかないと、自分の人生に言い訳ばかり並べるようになる気がした。
その後は向山庭園の紅葉ライトアップを楽しんだ。
小さな公園だったが非常に綺麗で趣があり、都内でこんなに綺麗な紅葉が見られるとは思わなかった。
風呂上りの缶コーラを飲みながらカップルの邪魔にならないようにフラフラした。
締めは「ラーメン 見田家」。珍しい立ち食いの家系だ。
立ち食いだと寒さが厳しいかと思っていたが、ラーメンを食べるとすぐに体が温まってきて助かった。
安かろう悪かろうではなく、非常に美味しい家系ラーメンで、柔らかくて大きいチャーシューもよかった。
麺も「かため」で頼んでも柔らかめだったがスープと合ったもので食べやすかった。
何より立ち食いとは言え、夜でもライス無料で650円は安く思えた。
こんな美味しい家系ラーメン屋が駅前にあるなんて練馬区民が羨ましく感じた。
先ほど、地の底にまで落ちた練馬区のイメージを「見田家」は上げてくれた。
そんなこんなで、全てが万事順調とは言えない日だったが、練馬に行ったのも久しぶりで新鮮な気持ちで歩き回れたし、食べたものや紅葉の景観は素晴らしかったので、悪い1日とも言い難い日だった。
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