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赤坂「サウナ東京」銀座「BEEF STEAK CLUB KIYO GINZA」

夜に銀座の飲食店に行く用事があったのだが、そのついでに赤坂見附のサウナに寄ることにした。

「サウナ東京」は赤坂見附のビルの中に入っているサウナだ。

3時間3000円と銭湯ついでにサウナを楽しむような人間にとっては高い金額だ。

私も元々は銭湯でサウナを楽しんでいたのだが、都心部で行きたかった銭湯はいくつも周ってしまい、最近はラグジュアリーなサウナ専門施設を楽しむのがマイブームだ。

そして、この日は初めて買ったサウナハットデビューの日でもあった。

デビューと大袈裟に言ってもAmazonで買ったフェルト生地の安いサウナハットだ。

「サウナ東京」に15時頃に着くと受付で店員さんの説明を聞いて脱衣所に入った。脱衣所の人口密度を見るだけでも混んでいることがわかった。

中に入ると騒々しい若者の声がした。何かと思ったら1階の炭酸泉スペースはおしゃべり自由となっており、友達と来ている人達が遠慮なく談笑しているのだった。

反面、2階のサウナスペースは私語厳禁で、適当に「黙浴」とか張り紙が貼られるよりは場所を分けて喋れたり喋れなかったりする方がメリハリがあって良いように思えた。

肝心のサウナだが5種類もあって3時間のコースでは全て入りきれなかった。

サウナ専門施設は100度以上の高温のサウナ室と10度以下の水風呂が特徴的なことが多いが、こちらの施設は温度は高すぎることもなく、水風呂も3種類あってそれぞれに温度が違うので、初心者から上級者まで楽しむことができそうだ。

特に瞑想サウナと呼ばれるものは漫画喫茶みたいに壁で区切られた半個室で、背もたれのある椅子にもたれ掛かりながらサウナを楽しめる画期的な室内で個人的なヒットだった。

ただ、これは施設のせいではないのだが、やはり○時間と時間制限があると妙に時間配分を気にしてしまったりだとか、余った時間でもう1周とかバタバタしてしまい、サウナに来てるのに落ち着かないという本末転倒なところがあった。

そのため私には時間無制限の公衆浴場でのんびりする方が向いているのではないかと今更ながら思うのであった。

「サウナ東京」は休憩場所もアンビエントミュージックがかかっていて落ち着くし、全ての導線が完璧と言える施設で、本当にサウナが好きな人が作ったことが感じられてよかった。

ただ3時間3000円と考えると、地元の銭湯で1000円ぐらいでダラダラ入っている方が性に合っているなと思った。

ちなみにサウナハットは780円と安価だったにも関わらずサウナ室の居心地が非常によくなったので、もっと早く買っておけばよかったと後悔した。

ここから銀座に移動すると「BEEF STEAK CLUB KIYO GINZA」というステーキ屋に行った。



単価10000円ぐらいのステーキ屋で、かくかくしかじかの事情で行くことになっていた。

「かくかくしかじか」の内容は申し上げられないのだが、何にしても普段は牛丼チェーンの定食を食べている私にとって分不相応な場所なのは間違いなかった。

店に入るなり「お荷物預かります」なんてボーイが出てくるものだから、場慣れしていないとそれだけで焦ってしまった。

ユニクロのスウェットパンツで来てしまったが、スーツで行けばよかったと後悔した。

ただスリムな体と端麗な容姿で杜撰(ずさん)な服装をカバーできたはずだ。

注文したのは人気No.1のUSプライムサーロインステーキ炭焼きコース(8800円)だ。

コースなので出てくる料理を待つだけで、お酒以外には選ぶものを考えなくて楽チンだった。

サーモンのタルタル アボカドとサルサヴェルダ
ガーリックトースト
シーザーサラダ
クラムチャウダー

体調不良で酒は控えていたのだが、銀座の街を一望できるビルの最上階というシチュエーションにやられて、2杯だけ酒を飲むことにした。

頼んだのはビールだが白穂乃果とスプリングバレーという銘柄ものを頂いた。

スプリングバレー

私がよく公園で飲んでいた「のどごし」とは大違いの上品な味わいだったが、どちらにもそれぞれの良さがあると感じた。

そうこうしているうちにメインのステーキが登場だ。レアでお願いしたのだが柔らかく食べやすく、上品な食感のステーキだった。

各料理の量は決して多くはない印象だったがステーキを食べ終わる頃には腹がはちきれんばかりに膨れてしまった。

体は老化し胃腸は縮み、肉を食べられるのも、あと何年だろうかと思いを馳せた。

締めはデザートの盛り合わせで店員さんがたっぷりとホイップクリームを盛り付けてくれた。

さすが高級店ともなると締めのコーヒーも美味しくて贅沢な口直しの時間となった。

10時頃に退店。ほろ酔い気分で楽しい気持ちで帰路についた。

赤坂に銀座と随分と都会的な場所で遊んでしまったが、都会に住んでいるにも関わらず私には分不相応に感じたし、これからお金持ちになっても赤坂や銀座で日常的に遊ぶ人間にはならないだろうと思えた。

だからこそ、たまには特別な気持ちで都心に繰り出すのも悪くない気がした。

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