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PTAの役割と自主性の境界

鳥取県でNPOを経営するゲンヨウです。子供が二人いるので、PTAの役員とかもやっています。子供が1学年1クラスの少ない地域です。日本全国に地方はそんな感じなので、単純に学校数でいえば生徒が1-2クラスの学校の方が多い気がします。役を受けると続く傾向があります。


1.僕が役員になった経緯

僕は娘の保育園入園の翌年にくじ引きで選ばれて、広報部長を一年やったのが最初でした。第二子の妻の育休の関係で保育園を一年ほど空いたときに、一本釣り(勧誘の電話がかかってくる)にされて副会長ポジションが2年。その後会長が3年だった気がします(というか役なし時代がほぼないか・・・)。

保育園保護者会長の3年は、幼小中一貫校(10年間同じ組織で過ごす)を地域内で作るタイミングだったので、会長の変更による情報共有の煩雑さを避けるためやり切りました。

新しい学校の仕組みの部分で親子にとって不利な決定がでると困る。特に幼小中一貫校なんて他地域にもあまりない仕組みだったので、予想ができない。ちょうど息子が一貫校初年度の幼稚園学年でもあったので、仕組みを整えて自分の子が入っていく感じでした。これは完全に特殊事例。

当時の保育園は役員になったらなんとなく続ける感じがあるわけです。僕の前の会長が、一本釣り方式を辞めて役員数を減らし、僕の代で、各学年からバランスよく出すような方式に変えました。それでもなかなかやりたいという人は限られる。やりたい人が続けるのは良いとは思います。本来はそうあるべきだし。

その後小学校に上がった段階では、同じように仕組みの問題があったので、そのまま執行部に残って4年目です(とうとう会長になってしまった)。

追記:会長になって1年目で役員の数を減らす提案をして、少し工夫はしています。まずは無駄な負担を減らす。自主的にやった方が良いことは枠を設けて手上げ制にしてみるという感じです(2023年8月)。

2.学校の仕組みに組み込まれているPTA活動

ボランタリー(自主的な活動)が前提のPTA活動です。しかし現実はそうはなっていません。うちの地域で言えば、1)部活動の支援のための予算のためにPTAで資源回収を実施している。2)運動会直前のグラウンドの草刈りなどの環境整備活動を実施しているなど。すでに学校活動を継続するためのパーツとして動いている作業があります。自主的といいつつも、やらないことで学校行事が難しくなるのも見えてます。やるしかない。

現在の学校の仕組みは、他でも指摘されていますが、『教員が頑張る』『保護者が頑張る』みたいな部分で、こどもたちの環境を維持しています。もしかしたら、昭和の時代のPTAはできることや+αのことをやっていたのかもしれないのですが、現状では誰かが確実にやらないといけない部分を担い始めています。それは、児童数の減少からくる教員の減少だったり、用務員さんのような学校のメンテナンスをする人の予算を削減しているのかもしれません。

3.じゃ、誰がやるのさ

そういう背景があるので、PTAは自助組織なので一切やりませんという安易な決定できません。その仕事を誰が担わなければ学校運営に響きます。安易な方法は学校にお返しすることですが、ただでさえ先生方が忙しいのは、よくわかっています。それこそ、もたない。

最低限の部分を必須の活動として組成し、+αな活動に関しては手上げ制度が良いのではないかと感じていて、現在学校と線引きについて相談しています(追記:2022年度から組織改編をし必須活動に絞りつつ実行中)。

具体的に学校を囲む様々な作業をピックアップして、
(1)やらないといけないこと
(2)やれたらいいこと
(3)やらなくてもよいこと
にわけて手段としての
(A)保護者の総参加企画
(B)有志でやる企画
(C)他の人に頼る企画(有償)
(D)他の人に頼る企画(無償)
という感じで分けていくのかなと思います。

それを表にして整理したらよい気がしてきた。

その辺があいまいなままで現状の活動を続けていくこと、自主的なPTAとは何ぞやってのを考えていくのは難しいなと感じました。単純に児童数が減っているので家庭数も減っていますし、田舎の学校ではあるあるかもしれませんが兄弟は意外と多く一人っ子はあまりいません。必然的に家庭数は減るばかり。1世帯当たりの負担は大きくなっています。

PTA活動がいやで保護者同士が押し付けあって仲が悪くなるのも嫌ですし、学校の環境が悪くなって子供によくない影響があるのもいやです。そこのバランスをとっていかないといけない。そういう意味ではPTA会長や執行部と呼ばれる人がちょっと頑張って動く必要が出てきちゃってるかも。ここを巻き取って組織のスリム化とかする仕事があっても面白そうだ。

今日はここまで。

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