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地域でどの失敗まで受け入れるか

大学生と地域をコラボさせてるゲンヨウです。
大学生が地域で企画を実施するときに、サポートにまわる僕らの難しい点は、どのレベルの失敗まで受け入れるかという、失敗のオフサイドラインの設定です。

普段僕が接している大学生は失敗経験が少ないです。そのため間違いや失敗をダメな事だと思っています。そしてチャレンジする事をビビってることが多いです。

学生にどんどんチャレンジして欲しい僕らとしては、まずは経験として、細かく見ないでやらせてみます。小さな失敗なら死なないぞと失敗体験を積ませます。小さい子が転んで学ぶのと一緒ですね。

一方で関わるフィールドは社会であり、地域ですので、大きな失敗は次のチャンスを消す場合があります。地域おこし協力隊や移住者などで痛い目にあって次の挑戦が受け入れにくくなっている地域の話を聞いたことあると思います。地域も外部人材に消費されるわけにはいかないですから。

そのレベルはやったらヤバい失敗というヤツです。そういう時は早めに察知してサポートしたり、状況に応じては大人側で部分的に巻き取ったりします。そこの判断は常に難しいです。同じシチュエーションはありえないので。

もちろん、地域と当事者の関係性、信頼がベースなので、同じ基準ではないですが、学生が関わる案件は当事者が入れ替わるので、同じ企画でも新しい関係性を作る意識を持って気を使います。

大学生の企画で事件が起きる場合は、いくつかのポイントがあります

(1)世代交代のタイミング
(2)人数の多い世代から少ない世代になった年
(3)同じ企画が数年続いた状態(マンネリ感)
(4)時期(例えばテスト期間、長期休暇)

この辺のタイミングの時は学生とのコミュニケーションを多めに取ったり、声掛けしたり、あらかじめやること整理をしたり。

新しく入ってきた若者が積み上げてきたチャレンジの土壌を、一気にひっくり返しちゃうようなことがあっさり起きます。それに乗じて隠れていた反対派が押し寄せてくるような事もありえるわけです。

それによりプログラムの継続が難しくなったり、もしくは後輩世代に残る迷惑となったりもします。「学生の企画=ダメ」というイメージがついちゃうと大変です。

地域で若者の企画が続いているというのも価値なので、変な消滅の仕方は防ぎたいものです。

その辺のヤバいなという線が引けるコーディネーターをどうやって育成するのかが、最近の課題です。

僕は創業者で、立ち上げ当初からかなりの学生も見て来ましたし、事業の中で修羅場も経験して来ました。その分、目利き力は上がっている気がします。

これは経営者としての勘というか、経験のパターン化ができて、気づけるのだと思います。そろそろ言語化に挑まないと、地域でプロジェクトを増やす物理的限界を感じているので、まとめなきゃなぁと思いながら筆を置きます。

追記
ただ、もっと地域側も失敗に寛容になれる部分もあるし、なった方が良いと思うので、その辺はチューニングしながら徐々に変えていきたいとも思っています。

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