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「地域×教育」の可能性と大学生

鳥取県で大学生×地域のプロジェクトを生み出しているゲンヨウです。今日は、鳥取県教育委員会のCHACHACHAプログラムの関係で琴浦町の赤碕中学校に行っていました。今日は、そこで感じたことについて書きます。

1.中学校×地域の大人×大学生

「中学生×地域の大人×大学生」で語り合う場づくりでした。僕はサブサブファシリくらいの位置づけでした。基本的な進行は教育委員会の方(もともと学校の先生)が行いました。6名~8名のグループの中に学生が1~2名つく感じです。

もともとは、岡山県のNPO法人”だっぴ”さんが中学生だっぴとしてやっているやっているものを鳥取県が取り入れさせてもらったものです。正式なだっぴのプログラムではないものの、だっぴの方に県教育委員会の方々が講義を受けたりしながら場づくりをしてきました。

2.大学生の役割とは

大学生の役割は、中学生からはお兄さん・お姉さんのポジションという地域の方々との間に入る役割として各グループに入って、ファシリテーターを務めてもらいました。

(1)両者(特に中学生)の意見を引き出してもらう
(2)場にフラット(対等)な関係性をつくる
(3)楽しい雰囲気をつくる

自分の考えも言いつつ、両者(中学生・大人)の考えも引き出すという大役なので、終わった後はみんなぐったりといった感じです。地域で普段生活していない存在という意味でもフラットさを出す役割になっていました。

終始笑顔を見せてくれて場に楽しい雰囲気を出してくれたと思います。実際におとなしい子が多いですと言われていましたが、結構どのグループも話が盛り上がっていたと思います。

3.話に聞き入る生徒たち

地域の大人と話しましょうと言われて、生徒の方々も「何が始まるんだ?」と思ったと思いますが、始まってみると、地域の人や大学生の話を聞き入っていたと思います。うなずいたり、前かがみになったり、地域の方の真剣な表情と共に、生徒たちの表情も真剣そのものでした。

どのグループでも素直な子が多く、真剣に話を聞いてたという声が聞こえました。そういう場に全体が持っていけてたのは良かったと思いました。

4.先生たちの動き

通常の学校とは少し異世界な状態なわけですが、先生方は後ろの方から見ています。パーテーションの間や上からのぞき込んでみたり、少し場に出てきたりと、プログラムが進むほど先生たちが、前に出てこられていました。

もちろん、生徒に変なプレッシャーを与えないように適度な距離はとってくれていましたが、生徒のことが気になってる感じがよくわかる光景でした。それだけ、子供のことが好きなんだろうなとなんとなく感じました。

良い意味で真面目で素直な雰囲気も、先生方や地域の雰囲気が生んだものなのかもしれないです。

先生方にプログラム中に少しお話を聞いたら、普段は見せない表情や動きも生徒から感じられたようで、プログラムの効果があったようです。

5.「地域×教育」の可能性

課題解決とかPBLとかそういう流れで、地域×教育の可能性を感じることもあるのですが、今日に関しては「地域×教育」は多様性を増やすなと感じました。いろんな仕事・いろんな世代・いろんな価値観をやり取りできる場所。学校だけじゃない、自分にあった価値観に出会える機会。

それを「地域×教育」の文脈では作ることができるのではないかなと思いました。地域の人が真剣に話を聞いてくれる、大学生がうなずいてくれる。自分が知らなかった価値観を話してくれる、体験を共有してくれる。

そんな空間から、あの雰囲気は生み出されたのかなと思いました。これは、地域側にも生徒たちを向き合うという気持ちも必要ですし、良い方が場に集まっていたなと感じました。

自分の子供がいるエリアでやってみたいなと思いました。

今日のおまけは、今日の場で「場の温度があがったシーン」とその問いについて解説をしてみたいと思います。ファシリテーターとかに興味ある人は良いかなと思います。

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