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脳がみるみる元気をとり戻す「情報断食」のすごい効果 #4 捨てる。

「断捨離」というと、家の中のことだけと思っていませんか? 実はビジネスにも、非常に役立つ考え方なのです。「断捨離」の提唱者、やましたひでこさんの初のビジネス書、『捨てる。――引き算する勇気』は、「書類は読み終えた瞬間に捨てる」「名刺をとっておく意味はない」「デスクの上には進行中の書類だけを置く」など、読めば試してみたくなるノウハウが詰まった一冊。その気になる中身を少しだけご紹介します。

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あらゆる情報を遮断しよう

前項で「情報の出口を考えてみて、出口がなかったらインプットしない」という情報の断行の提案をさせていただきました。しかし、中には「出口を考えてみても、出口があるようなないような、判断がつきません」という方もいらっしゃるかもしれません。

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確かに、長年情報の洪水に翻弄され続けていると、出口を意識しようとしても、すでに感覚が麻痺してしまっているため、今目の前にある情報は果たして今の自分に有効に機能するのかしないのかの判断ができなくなってしまっているかもしれません。

そして、「この情報は、必要じゃない気がするのだけれど、もしかしたら必要なのかもしれない」と、あやふやなまま、結局は入ってくる情報はとりあえずインプットすることを続けてしまう。

もし、あなたがそのような状態になっているのであれば、いっそのこと、期間を限定して「情報断食」をしてみるのがいいかもしれません

情報断食とはその名の通り、一切の情報収集を一時的に遮断することです。

食べ物でも、必要以上の量をずっと食べ続けると、胃もたれを起こしたり、お腹をくだしたり、あるいは逆に便秘になったりすることがありますよね。そんなときは、疲れてしまった胃腸の働きを取り戻すため、そして鈍ってしまった味覚を蘇らせるために、一定期間断食すると効果的です。

食べ過ぎで疲れ切ってしまった胃腸を一度空っぽにして、休ませてみる。しばらくすると、胃腸が本来の元気を取り戻し、気持ちよくご飯を食べられるようになります。

情報断食も同様です。

情報漬けで疲労困憊している脳の元気を取り戻すために、一度空っぽにしてみる、情報を遮断してみる。すると胃腸と同じように、脳が本来の元気を取り戻し、判断力、記憶力、思考力が活性化する、脳がクリアになるでしょう。

「情報の節食」を心がける

情報というものは、なかなか完全にはシャットアウトできるようなものではありませんが、意識してできる限り情報のインプットを断ってみましょう。しばらくすると、今まで麻痺していた感覚が蘇ってきます。

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食べ物の断食のときも少量の水を摂ったり、呼吸はしているわけですから、情報断食も完全に遮断するということにはこだわらず、「情報半断食」や「情報節食」であってもかまいません。それなりに効果を実感できると思います。

特に、情報メタボ、情報肥満の状態に陥っている人、あるいはその予備軍にとっては大きな効果があるはずです。

具体的な実践方法としては、まずは最低でも24時間の間、情報をインプットしにくい環境に身を置いて、情報を取得する行動をさしひかえる。たとえば、テレビ、ラジオ、インターネット、携帯、スマホ、本、雑誌、新聞などを遠ざける、まったく見ないようにするということです。

とはいえ、仕事がある日にこれを実践するのは無理でしょうから、休日を利用するといいでしょう。

日によっては、「気づいたら、今日は1日、まったくなんのメディアにも触れなかった、情報を収集しなかった」という日があるかもしれません。

ですが、情報断食は偶然そうなっていたというのではなくて、自らの意思で実施すること。食べ物と同様に「気がついたら、今日は1日、ほとんど何も食べなかったなあ」というのは果たして「断食した」と言えるのか、というのと同じですから。

24時間の情報断食をしたら、そのあともしばらくの間、仕事をしているときでもプライベートでも日常生活全般の中で、できる限り情報を断ってみましょう。これを私は「情報の節食」と呼んでいます。

たとえば、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、書籍などは見ない、読まない。そして、携帯電話、スマホ、インターネットは、SNSやウェブサイトは見ないで、必要なメール連絡のみ。

さらに、人と会ったり、会話するのも、家族や仕事関係の人など必要最低限にとどめる。これらを意識的に実践するのです

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捨てる。

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