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乾燥肌からガン予防まで…緑黄色野菜から摂れる「カロテン」には万能薬なみの効果が #1 美人をつくる野菜の食べ方 1食100円野菜ダイエット
二の腕やお腹まわりが気になってくる季節。なのに、ダイエットを試みてもいっこうにやせない、やせたと思ってもすぐリバウンドする……。そんなことでお悩みの方にオススメしたいのが、こちらの『美人をつくる野菜の食べ方 1食100円野菜ダイエット』。ダイエット効果に加え、美肌、アンチエイジング、免疫力アップなども期待できます。そして何より、野菜をおいしく食べれる! そんな本書から、今日から試せるノウハウをいくつかご紹介します。
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カロテンでドライアイが楽になった
緑の野菜に含まれているもっとも多い抗酸化成分は「カロテン」です。
にんじんは英語で「キャロット」ですが、にんじんにたくさん含まれている成分、ということから「カロテン」と呼ばれます。
実は、このカロテンのすごいパワーを思い知らされた経験があるのです。
それは、私の目に起こった変化なのですが……。
コンタクトレンズを使っているからか、私はドライアイに悩まされてきました。眼科の検診に行くと、必ずといっていいほど、ドライアイの指摘を受けていました。
ところが、いつのまにかドライアイの不愉快さがなくなったのです。
どうして、急にドライアイが気にならなくなったんだろう?
私は不思議に思い、いろいろ考えてみましたが、思いつくのは、その頃トマトを食べ続けていたことくらい。
トマトと目に何か関係があるのかしら? と興味津々で調べてみたところ、これが大あり、だったのです。
小学生の時に、夜間に視力が弱くなる病気を「とり目」といいます、と習いました。そして、ビタミンAが不足すると「とり目」になりますから、ビタミンAが不足しないように気をつけましょう、と教わりました。
「とり目」にはなりたくないけれど、どうしたらビタミンAが不足しないのかがわからなくて、ちょっと不安な気持ちになったのを覚えています。
「とり目」に限らず、目の健康を守ってくれるのが、ビタミンAです。
もちろん、ドライアイにもビタミンAが効きます。
なぜ、ビタミンAが目の健康のためになるのかというと、ビタミンAには、粘膜を健康に保つ、という働きがあるからです。
目は粘膜に覆われています。目だけでなく、喉、口、鼻、胃腸、肺、気管支、子宮など、体のほとんどの部分は、粘膜に覆われています。ビタミンAが不足すると、粘膜が乾燥してかたくなり、傷つきやすくなってさまざまな病気を引き起こすのです。
ちなみに、ビタミンAは粘膜だけでなく、体全体の皮膚の健康にも関係します。栄養クリームをつけても肌が乾燥する場合は、ビタミンAを多く含む食品をたくさん食べると乾燥のトラブルが解消するほどなのです。
というわけで、皮膚や粘膜を健康にしてくれるのがビタミンAだということは、よくわかりました。
そして、そのありがたいビタミンAをたっぷり含んでいるのがトマトだったのです。
ダイエットのために食べ続けたトマトでしたが、ビタミンAのおかげで目の健康まで守ってもらえるとは……。トマトに足を向けて寝られない気分です。
緑黄色野菜は高価なサプリと同じ
ビタミンAについて調べてみると、さらにおもしろいことがわかりました。
緑黄色野菜に含まれている場合、「ビタミンA」と呼ばずに「カロテン」と呼ぶのです。
そのカロテンが、私の食べたフルーツトマトの色の部分にたくさん含まれていたのです。
ということは、トマトの赤色の中にカロテンがひそんでいるのかと思ってしまいますが、前に書きましたように、赤色の成分はリコピンです。
でも、赤色の中には黄色の成分が隠れています。その黄色の成分がカロテンなのです。
簡単にいえば、緑黄色野菜と呼ばれるすべての野菜には、カロテンが含まれています。
それもそのはず、100グラム当たり600マイクログラム以上のカロテンを含んでいる場合、その野菜を、緑黄色野菜と呼ぶのです(一部の例外がありますが……)。
緑黄色野菜の色には、緑、黄、オレンジ、赤などがありますが、それらの色を持つ野菜には、すべてカロテンが含まれています。
カロテンは、細胞を若返らせて、体脂肪を消費してくれる高価な美容サプリメントみたいな成分なのですから、毎食、食べなくては損、というものです。
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