炭酸水と夏の横顔【企画に参加:炭酸刺繍】
無味の炭酸水から泡が溢れだし、僕の喉を潤わすけど
僕にはただ空気を飲んでいるような気分だけが残った
ラムネの甘さはなく泡が僕を溺れさせ
炭酸水越しに見る君の横顔と無味の炭酸の泡が喉を走る
君の隣にいれたらなんて大人ぶる僕が
炭酸水の爽快さを初めて知った時
炭酸水の泡は弾けてすぐに消えた
まるで僕の気持ちのように
君には届かない言葉の代わりに
夏の終わりが近づくにつれ
僕の心は泡のように揺れる
僕の気も知らずにまた君は・・・
夏の日差しが和らぎ、涼しい風が吹く
炭酸水