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炭酸刺繍マガジン

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架空の詩集「炭酸刺繡」をテーマに詩を募り、まとめています
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#スキしてみて

詩の募集終了しました 炭酸刺繡|盛夏編 多くのご投稿感謝いたします

架空の詩集「炭酸刺繡」を編さんする名目で、詩を募ります 炭酸刺繡という言葉から連想した詩を、作ってみませんか? 「炭酸刺繡」とは… 架空の詩集の表題です 字面と音が、気に入っております 参加のしおり ・「炭酸刺繡」というワードから連想した詩を、ご投稿ください ・「炭酸」「刺繍」それぞれをテーマにしてもOK ・新作・無料記事限定 ・できれば500字以内でお願いします 短くても、もちろん可 ・しめきりは 8/8(木)23:59まで ・形式は自由  ・この記事を、あなたの

らむねはなび

押し込まれたガラス玉は 外へ出られぬ思いを託し 無数の玉を作りながら落下する 押し寄せる泡玉たちは 必死に押さえる手をかいくぐり 放射線状に解き放たれる 一瞬だけの明滅に 笑顔あふれる驚きと 切なさ伴うその心 水中花火に思いを馳せる 心の生地に刻まれた 少年時代の泡花火

をかし _ 詩

汗も涙もレモンの香り 何故もだめだも波紋が残り そうだこんな日もあるな ソーダ片手にお出かけだ メモも言葉も消えちゃいそうだ でもも今度も禁止にしなきゃ こんなに大事で仕方ないから 心に刺繍で安心だ 夏休みが終わるまで 青い空よ泣き出さないで しゅわしゅわ弾ける泡だけど 一つも見逃したくなくて ちくちく真っ赤な糸を紡いで 二人が千切れてしまわぬ様に 了

キミと夏ふぇす

キミ だいぶ遅れて やってきたよね おわびと言って サイダーをよこしてきたよね それだけでさ 笑顔になっちゃってさ 許しちゃうわたしってさ ほんと ちょろいったらないよね まったくさー ホントまったくさー まったく まったく まったくさー 声をかけらんなくってさ けど キミのほうから 言ってくれたよね 行かないか って キミと夏ふぇす 来れてよかった おそろいのグッズ 買ったよ 色ちがいだよ わたしがピンク キミが青 はずかしくって うれしくって キミと夏ふぇす

よし

逃げ水を 遠くに見ながら サイダーで 喉をうるおす 子どもらが きゃっきゃ言いながら 逃げ水を 追いかける 走っていく 子どもらに 目をやりつつ サイダーで 喉をうるおす 逃げ水は どういうわけだか わたしから 逃げずにいる おーい 追いかけてこいよ 逃げ水が 言ってくる その言葉を 無視するように サイダーで 喉をうるおす どうした はやく 追いかけてこいよ 逃げ水が 言ってくる 腹立たしさを まぎらわせるように サイダーで 喉をうるおす サイダーで 喉

炭酸水と夏の横顔【企画に参加:炭酸刺繍】

無味の炭酸水から泡が溢れだし、僕の喉を潤わすけど 僕にはただ空気を飲んでいるような気分だけが残った ラムネの甘さはなく泡が僕を溺れさせ 炭酸水越しに見る君の横顔と無味の炭酸の泡が喉を走る 君の隣にいれたらなんて大人ぶる僕が 炭酸水の爽快さを初めて知った時 炭酸水の泡は弾けてすぐに消えた まるで僕の気持ちのように 君には届かない言葉の代わりに 夏の終わりが近づくにつれ 僕の心は泡のように揺れる 僕の気も知らずにまた君は・・・ 夏の日差しが和らぎ、涼しい風が吹く 炭酸水

海賊げっぷ(¢ε•) 【炭酸刺繡|盛夏編 】

激しく波打つ 炭酸水 弾け飛ぶぜ 炭酸の泡 海に危険 はつきものさ 俺たち荒ぶれ 海賊げっぷ 秘密の炭酸 見つけたぜ 一口飲んだら Lucky Boy 俺はキャプテン 名前はげっぷ 拳を突き上げ みんなで げっぷ!! カリブの海を 突き進む 俺たち荒ぶれ 海賊げっぷ! #炭酸刺繡   #私の作品紹介 #スキしてみて #炭酸が好き 一部内容を修正しました *2作品目の投稿になります 藤家秋さまよろしくお願い致します

ひこうき雲

青い空に すん と のびる いっちょく線 これから 空に 刺繍でも はじめるんだろうね 昔はねえ よくやったんだよ わたしも 空にね 青い空に すん と のびる いっちょく線 そのひとすじに いまは ときめきを 失っている 何も 感じなくなってしまった わたし どうしちゃったんだろう わたし 青い空に すん と のびる いっちょく線 風に ふかれ 流れていく わたしの ココロも 流れていく 何も 考えなくなってしまった わたし どうしちゃったんだろう わ

ビー玉のヤツめえ

コーラを いっきに 飲んでみる 口の中で ごわっ となって げほげほっ と してしまう サイダーなら いけるだろうか やっぱり 口の中で ごわっ となって げほげほっ と してしまう 梅酒ソーダだと どうだろう コーラや サイダーのときとは 違った意味で ごわっ となって コーラや サイダーのときとは 別の意味で げほげほっ と してしまう ラムネは どうかなあ いっきに 飲んでみる いっきに 飲んでみる いっきに 飲んでみる はて? いっきに 飲めない

とけちゃうくらいに甘美な夏

ソーダ味の棒アイスを片手に エアコンさまのスイッチを入れる エアコンさま しっかり働いておくれよ 願いつつ アイスをかじる 軒につるした風鈴の 涼やかな音に 気持ちをのせながら アイスをかじる 学校の宿題なんか すっかり頭から捨てさって アイスをかじる グラスに氷を入れる わざと 高くから氷を落とし いい音をさせちゃいながら にやけつつ アイスをかじる グラスに サイダーを入れていく アイスをかじるかわりに サイダーをごくり やっぱり 

夏祭り

おなかを刺激してくる暴力的なソースの香り おもちゃのお菓子みたいなチョコバナナ 水あめをまとわせたあんず よく冷えたラムネ 乾いた体に流しこむあの人 大きく揺れる喉元 わけもなく見入ってしまう 目があい はっとする 目をそらし 後悔と はずかしさと 見ていたとこを 見られてしまった 見られてしまったその驚きを 知られてしまった 声も出ない 沈黙を破ってくれる 盛大な花火の音 あの人が わたしに何かを言う 花火の音で 聞こえないふりをしよう 聞こえていない

考えらんない

冷蔵庫を開ける 麦茶と炭酸がある安心感 小さかったころは あまいあまい麦茶を好いていたもんだけど いまでは 考えらんない 炭酸がない夏も 考えらんない 冷凍庫には ソーダ味の棒アイスを 住まわせる 夏のあいだだけ 住まわせる わたしに食べられるために 住まわせる 炭酸がない夏なんて 考えらんない 今日も暑い けど 暑くない夏なんて 考えらんない

悪くない

サイダーを 透明な炭酸 と 言っちゃうのは どこの どなたかしら? コーラは 黒い炭酸で ジンジャーエールは 黄金の炭酸 なのかしら? んー あんがい 悪くないわねえ

【言葉遊び】ラムネの国へようこそ

ラムネのあわが しゅわしゅわって いっきにのんだら "げっぷ"がでたよ ビー玉のおおさまが カラカラ音をたてて おでむかえ 『あなたは今"げっぷ"をしましたか?』 『はっはい』 『ようこそラムネの国へ』 ぼくは不思議の星『ラムネの国』へ 招待されたよ おおさま『ラムネの国』 はビー玉のように透明な 青の美しい星なんですね #私の作品紹介 #スキしてみて #炭酸刺繡  #炭酸が好き