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炭酸刺繍マガジン

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架空の詩集「炭酸刺繡」をテーマに詩を募り、まとめています
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#スキしてみて

祝「炭酸刺繡」完成 詩の募集、終了しました ご参加感謝

架空の詩集「炭酸刺繡」を編さんする名目で、詩を募っています 炭酸刺繡という言葉から連想した詩を、作ってみませんか? (ソーダや手芸、食べ物の詩である必要はありません) 「炭酸刺繡」とは… 架空の詩集の表題 わたくし藤家 秋の小説「Re:逃走癖女神」の主人公/元天才詩人が、挫折を経て10年ぶりに発表した復帰作のタイトル 字面と音が、気に入っております 参加のしおり ・「炭酸刺繡」というワードから連想した詩を、ご投稿ください ・新作・無料記事限定 ・できれば500字以内で

コングラ、ありがとう!

コングラ頂きました~ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪ \パチパチ~ (拍手)/ 「自由律俳句」はテーマとして 募集されているものなので すごいじゃない!?と プチ自画自賛しつつ(*'▽') 藤家 秋さんの炭酸刺繍の企画が 終了したことを知り そっちに気が向くよたろうです。 みなさんの炭酸刺繍を 読んでみたいと思います(∩´∀`)∩ 1カ月を超えて こういった企画を自主的にされている no+erさんが他にも多数 いらっしゃることを知りました。 臆せずに参加していきたいと思いま

誘ってみたいの

となりの席の女の子を誘ってみたいの 放課後 誘ってみたいの 歌は下手だけど カラオケに誘ってみたいの あんまり行ったことないけど ファミレスに誘ってみたいの 噴水のある大きな公園に誘ってみたいの 評判のかき氷屋さんに誘ってみたいの あんみつを食べに誘ってみたいの めずらしい絵本が置いてあるお店に誘ってみたいの 遊園地の中にあるゲームセンターに誘ってみたいの 特に買う予定はないけど ショッピングモールに誘ってみたいの 路地裏の雑貨屋さんに誘ってみたいの ア

きっと泣いてしまうんだろう

一年後 自分がどうしているのか まったく 想像ができない 一年後 自分が生きているのか まったく 自信が持てない あと何回 朝日に ため息をつけばいいの? あと何回 暗闇に 不安を覚えればいいの? あと何回 おいしくもないごはん ひとりで食べないといけないの? ふと 自分の最期を 想像する きっと 死にたくない と言って 泣いてしまうんだろう お父さんと弟のことは 思い出さなくて お母さんのことは 思い出しちゃうんだろう いい人生だったと 言える自信はない い

日常と平和

お気に入りのマンガ やっと 読み終わる 季節は 五つか 六つくらい すぎたかな 依然として 魔法つかいには なれず いつの間にか わたしは 会社をやめている ねこは となりで 寝ている そばにいてくれるのが ねこでよかった そう思ったこと いままで 何度もあった 大きな変化 お好み焼きを ソースではなく しょう油とマヨネーズで 食べるようになった 初めて しょう油とマヨネーズで 食べてみたお好み焼き 思いのほか 美味しかった 勝手に その日を お好み焼き記念日 にし

【詩】炭酸刺繡 一人でずっと痛かった

君に振られて飲み潰れた夜、二人して歩いた道に迷い込んだ 夜空に浮かぶ星を数えてたら、電柱にガツンと頭ぶつけちゃって⭐🤕 炭酸のシュワシュワが心をくすぐる、ちょっと笑えるこの痛みと共に✨ 甘くて、ちょっぴり苦い、この夜のマジックに酔いしれてるのに 缶の中、踊る泡たちを見てたら、車に轢かれそうになるのに💦 君と見たかった、こんな星空、でもドジっ子すぎて笑いが止まらない😂 涙の味に似た、この炭酸に、ほろ酔い気分で夢を見るような夜🌙 「もう一杯だけ」と言い

こらえきれない衝動

橋を眺めるのが好き 橋を歩くのは好きじゃない 欄干に飛び乗りたい衝動をおさえられなくて たまらなく苦しくなってしまうから 坂道を上がるのが好き 坂道を下るのは好きじゃない 足がもつれるくらいに 駆け出したい衝動をおさえられなくて たまらなく苦しくなってしまうから アイスを食べるのが好き かき氷を食べるのは好きじゃない 頭がキーンとなるのもかえりみず ガバーッとかき込みたい衝動をおさえられなくて たまらなく苦しくなってしまうから クラスのあの男子のことが好き あの男子の気

ぽろぽろ ぽろぽろ

小さいときから ぽろぽろ ぽろぽろ いつまでたっても ぽろぽろ ぽろぽろ うまく食べらんなくって ぽろぽろ ぽろぽろ みっともないかなあ? そんなことないわよ そうかなあ そうよ 大人になっても ぽろぽろ ぽろぽろ 成長しなくて ぽろぽろ ぽろぽろ 食べるたんびに ぽろぽろ ぽろぽろ ドーナツって こういうもの? ドーナツって こういうものよ ふーん だから 気にしなくていいのよ 安心しちゃって ぽろぽろ ぽろぽろ お皿の上に ぽろぽろ ぽろぽろ

【詩】炭酸刺繡 ハイボール

降りしきる雨の中 傘もささずに 家路を急いだ 家で一人 濡れた髪を拭いて おもむろに開ける冷蔵庫 ぽつんと一つだけ たたずむハイボール缶 迷わず取り出し フタを開けた レモンの酸味と ウィスキーの苦みが 泡とともに消える さっき見た光景がよみがえる 彼がいた道の反対側 隣には私の親友 腕を組んで歩いて行った 私が見ているのも知らずに あの光景は 私の心を刺す チクチクと 針と糸で施す刺繍のように 残したくないのに 残したくないと思うほど 私の心に縫い付けられ

キセツカン

わたしのココロ いま 宙ぶらりん どこにも 住む場所がないの 困ってるの 困ってるわりに あせる気持ちなんか まったくないの もう少し あせっても いいんじゃない なんて 自分のことなのに いいの いいの 食欲があるから いいの いいの きちんと食べられてるから いいの いいの 季節感 って 言うくらいのつもりで 肌感覚 って 言ってない? フフフッ ごめんね だって おかしくって 長袖ばかり着てるから 感覚 おかしくなっちゃった? 肌の感覚が 少しは 空気に触れ

こころのつかえ

感情のスイッチ 切るように するの 何かあったとき 切るように するの いいかも しれないの 万能では ないの けど ひとつの 有効な 方法なの 持っておくの いいかも しれないの 自分としては あくまで 自分としては きちんと 対処した かなあ と思うの 相手が どう思うのか それは 相手のこと どうすることも できないの 自分としては きちんと できたの つかえていたもの なくなったの よかった よかった よかった

あわあわ しゅわしゅわ

ふしぎそうに 遠くから なんだろう あれ あわあわ  あわあわ しゅわしゅわ  しゅわしゅわ 近づいて グラスを くんくん 涼しげな 雰囲気 ねこも 悪い気は していない なんだろう これ あわあわ  あわあわ しゅわしゅわ  しゅわしゅわ ごくごく  ごくごく ふしぎそうに 見つめている あわあわ  あわあわ しゅわしゅわ  しゅわしゅわ ごくごく  ごくごく ニンゲンって かわったもの 口に入れるなあ あわあわ  あわあわ しゅわしゅわ  

毒りんご

夜 気持ちが向いて 外に出る 散歩でもない 走るのでもない ただ 夜の匂いを 確かめに 昼間の匂いは 必要以上に ココロに 波が立つ あれは いけない 魔法つかいになる予定 人に 毒りんごを食べさせちゃうような 悪い魔法つかいに 食べさせることは 食べさせるけど わたしのココロの内側 だけでのこと それも こっそり だから 言うほど悪くはない 臆病で 高いとこに ひとりでいるのは 心細いから ほうきに乗って 空を飛びまわるなんて できないような そんな 魔法つかい

昨日、カレーをつくっておいてよかった

職場の先輩 尊敬できる先輩 かっこいい先輩 同性から見ても あこがれの女の人 あんなふうに なりたいと 常々 思っていた 過去形 ていうね こっそり見た 見てしまった どんな香水 使ってるの やすい香水 高校生が 使うような 高校生が キャッキャ言いながら 買っちゃうような 幻滅しちゃった あーーー なんか あーーー て、なった あの先輩に あーーー 自分にも あーーー こんな あーーー だっていうのに 世界は 何も変わらず そこにある そ