コロナ直前に身一つでダナンに行った話
※本記事は以前別のアカウントで掲載していたものを改めて掲載しています。
今回はほとんど身一つでダナンに行った体験談となんとなく感じたこと、学んだことを記録程度に書き残していこうと思います。お時間ある方はぜひサーーーっと見ていってください。
(今回泊まったミーケビーチ近辺のアクセス良好ホテルからの景色です、これが富豪の気持ち…)
まずは今回行った時期についてお話します。
コロナフィーバーシーズン
3月の14日の深夜の便に乗り、2泊3日で17日の深夜に帰国しました。この期間、ベトナムは他国からの入国制限を早急にしていました。日本ももちろん制限の対象国であり、健康申告書提出が必須となっています。
そして、この次の日 18日から新型コロナウイルス感染症が陽性ではない証明書が必須(さらに言えばこれが適応されるのは専門家や親族等の特別の場合のみ)であり、事実上の入国禁止という事になります。
そう、ギリッギリのタイミングでした。そして21日にはベトナムはすべての国からの入国を停止させました。この時期はきっとべトナム旅行を泣く泣くキャンセルした方も多いと思います。
というか安全を考えればその決断が一番正しいと思います。万が一コロナになってしまった場合は個人の問題では済みませんでした。何でこの時期に行ったんや馬鹿野郎!!と思う方もいると思いますが、温かい目で読んで頂けると嬉しいです。
なんであれ時期は悪かったのですが、私はダナンに行けて得たものが多く良かったと思います。それを以下順次説明していきますね。
ダナンの海は本当にきれい…
身一つとはなんぞや
身一つといってもマジの手ぶらではありません。では何を持って行ったのか?
持ち物リストを大まかに上げると、複数の着替え、胃腸薬、サングラス、日本円でした。だいたい小さいリュックに簡単に収まるくらいです。
ベトナムドンもポケットWi-FiもSIMカードも必須と言われるものを何も持たず、朝6時頃に現地に到着しました。
本当は前日に日本の空港で換金していこうと思ったのですが、まさかのベトナムドンは扱っておりませんという看板。一体私が何をしたというんだ。しかも早朝という事で換金所はあいておらず。
SIMカードもお金がないから買えない状態です。ということで一文無しかつスマホが使えない状態で放り出されたという訳です。サバイバルの1日が始まりました。(完全に情報収集を怠った己のせいである)
サバイバル
最初はお金もスマホも使えず、本当にどうしようかと思いましたが、意外となんとかなるものだと思いました。
まずはお金が無いとご飯やSIMカードも買うことはできず何もできないので、換金所に行くことを第一の目標としました。
この時点で幸運であったポイントが2つあります。1つは同行者が東南アジアの旅行に慣れていたという事、(ほんまありがとう同行者…)もう1つはベトナム語のグーグル翻訳とマップをオフラインでも使えるようにダウンロードしていたことです。
空港を出るとタクシーの方々が一斉によってきます。残念ながら私はほとんど英語を話すことができないですし、聞き取ることもできません。一応簡単な英語でお金を持っていないことを伝えましたが、ベトナムの方々は英語が通じにくく、そしてまた彼らの話す英語は癖が強く、聞き取りにくいのです。まさに誰も何もわからない状態。
ジェスチャーとめちゃくちゃ簡単な英語でなんとか通じるぐらいの感覚です。(おそらく私の英語力が悪かったような気がします。)しかしそこで役に立つグーグル翻訳、ありがとう…ありがとう……
あと、ダナンでの観光客の移動手段は基本タクシーです。しかし、空港前にいるタクシーや、メーターのついていないタクシーは大体ぼったくりなので気を付けてくださいね…(痛感した者の遺言)
タクシーを安心して使うためには同行者に教わりましたが、グラブタクシーですよ!東南アジア旅行では必須アプリのようです。
話が少し逸れましたが、無一文ながらダナン空港から、最初はハン市場に送ってもらいました。
ハン市場には朝早くから換金できる場所がありますし、食べ物やアオザイ、ベトナムパンツが激安で売っていますので観光でもお勧めです。(もちろん最初は高値を提示されますから、値下げ交渉してくださいね)
今回はコロナでの封鎖直前だったということもあり、観光客はほとんどおらずカラッとしていました。
本来なら数百円で行ける距離の値段でしたが、交渉に交渉して1500円ほどかかりました。
これがダナンで受けた最初で最後の洗礼です。
上記 ハン市場(かなり空いている様子)
次は賑わっているハン市場の様子も見に行けたらと思います。
換金し、その場でタクシーのお兄さんにお支払い。やっと現金を手にしスタートラインに立てました。ベトナムのお金はベトナムドンと言いますが、なんだか可愛らしい名前ですね。
そこから私たちは散歩がてら朝ごはんとSIMカードを探す旅に出ました。時間帯はまだ7時過ぎ。なかなかお店は開いていません。
そのため街中をぶらりと歩き、朝食のコーヒーをとろうということになりました。
私自身あまりコーヒーを飲まないのですが、ベトナムのコーヒーは結構甘いものでした。美味しいけど量は飲めないような気がします。
ベトナムに対して事前知識を入れていかなかったため、ベトナムは全然発展しておらず汚いお店が多いのではないか…(失礼)と勝手に思っていましたが、結構きれいなお店も多かったように思えます。今回行けたのはダナンとホイアンのザ・観光地だったので、そこを選べば問題なく旅行を楽しめると思います。
今回泊まったホテルも本当に奇麗でした!
朝食コーヒーを嗜んだ後さらに街をぶらりぶらりとしていると、小さな雑貨屋さんのようなものがありました。希望を抱きSIMカードがあるか聞いたところなんと置いてました!
ベトナムについて約2時間、ベトナムドンもSIMカードも無事にゲットし、やっとスタートラインに立つことができました。
時間の流れ
歩いていて感じたことは時間が緩やかという事です。各店舗の接客が私生活と一体化しているような、そんな感じです。
日本ではかっちりとした接客態度が求められ、仕事は仕事、私生活は私生活と完全に分離しています。しかし、ダナンを歩けば、店と私生活場所が同じ場所にあり、テレビを見ながら 髪をセットしながら 楽しく談笑しながら過ごし、客が来ればラフに接客をしていました。
「なんて穏やかなんだ、羨ましい」
これにつきます。もちろん街中を走るバイクはなかなかのスピードで移動しています。しかし物理的なものではなく、人々と関わっていると心の余裕が見られるのです。
財産の共有
旅行の途中で特に痛感したのはここです。財産と言っても物質的な財産だけでは有りません。知識といったものです。まずは、ハン市場に行った時の体験談を交えてお話しします。
ハン市場で、私は同じ柄の服を同じ店舗でまとめ買いしようとしましたが、1着だけ足りませんでした。在庫があるか聞いたときに、お店の人は隣の店舗の人と対話し、在庫をそのまま分けてもらっていました。
確かにハン市場に売られている服はどこの店舗も同じようなラインナップですが、場所により値段は違います。しかし金銭のやり取りはなく行っていたのです。私は勝手に個人経営で売り上げも、それぞれだと思い込んでいました。
これは推測ですが、多数の店舗が陳列はしているものの、商品を共有し、売り上げを分配するような集団的な商売をしているやもしれません。(あくまでも個人の考えによるものですが…)
同行者の意見も参考に書かせてもらっていますが、国の商品の価格が一定なほど国の経済は安定していると考えています。ダナンはその時、その状態によって値段を決めている節が多く、安定していません。しかしながらダナンはここ近年で急速に発展している都市のうちの一つです。
そこから考えてみると、現在上手く経済を回すべトナムが、今後どのように変わっていくのか、日本とは全く違う方向になるのか。今の日本は発展はしており、世界の中でも経済発展上位の方にいるとは思いますが、あっという間に抜かれてしまうだろうなと感じました。
知識や財産を共有しあい、研究を進め、イノベーションを起こすことが大事だと思いました。(イノベーションと言ってみたかった顔)
グラブタクシーに乗った時も、多くの運転手はグーグル翻訳をフル活用していました。おかげで違う目的地につれていかれるようなことやコミュニケーションに問題はほとんどありません。
他のタクシーを使った時も使用していたため、タクシー業界関わらずどの業界でも「これマジ便利!」「とりあえずこの商品使いな!」という感じで共有しているのだと思います。
また、日本人観光客向けのお土産屋では、ジャコウネココーヒーの商品詳細に日本語の説明がありました。そこの店舗だけかと思いましたが、他の店舗を回った時も全く同じものがありました。きっと日本人に依頼したと思われる手書きのものを、コピーして共有してたのでしょう。低コストハイリターン精神がうかがえます。
(ところでジャコウネココーヒーってネコの……)
他国を通して日本を見直す
この見出しは少しくさいことを言ってしまったような気がしますが、この言葉以外に上手い事が言えないのでお許しください。
やはり日本にずっといると、なかなか今の現状に疑問を抱いたり、文化を見直すようなことはありません。こんなことは、きっと海外旅行に行った人の多くが言っていたりとよく聞くものだと思います。耳に胼胝ができるレベルでしょう。
私も書き連ねるのは少し恥ずかしいです。でも、こういうことを声に出していく人や、考える人がいないと意識は生まれず、変化は起きないと考えます。稚拙な文で申し訳ないのですが、この記事を読み少しでも頭の端に今を変える、という事を意識していただけたら嬉しいです。
ダナンでは、親日国というのもありますが、コロナの時期にも関わらず気さくに話しかけてくれたり、優しい気遣いをみせてくれました。なれない観光地で助けられることがどれだけ嬉しい事か、温かさを感じることか。
また、現地の人同士で、互いを知らなくても挨拶を交わしたり将棋を始めたりする穏やかなところでした。まさに時間の経過がゆっくりといった様子。
日本では知らない人と挨拶を交わすことも、気さくな雰囲気になることもそうそうありません。喋りかければ不審者扱いです。そのようになってしまったのも、実際に大きい事件が起きたことによりスキーマを作り上げてしまう社会構造が出来上がってしまっているからです。
私はそんな日本で育っていましたから当たり前だと思ってました。帰国してからは、この国は少し寂しいです。
この旅行はたくさんの事を考えさせ、そしてダナンから学ぶこともまた多くました。現在は渡航は禁止になっており、行くことはできませんがまた、渡航可能になった際は是非に足を運んでみてください。きっと楽しい経験が多く積めると思います。私は今回ダナンとホイアンにも足をのばしましたが、とても良い所です。移住したくなります。
蛇足ですが、今回の旅行 ホテル代等は抜いてタクシーやご飯代など現地で使用した金額は日本円で15000円ほど。これで十分に豪遊できます。
なんとカニも食べちゃいました。
レッツゴーダナン✌
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