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豊かさが生む虚無感


現代社会は豊かな世界と言えるだろうか?
私はそう思わない。



分業が極端に進んでいる現代は、自分の働きが誰の役に立っているのかもわからずに目の前の仕事を淡々とこなしている人が大半だろう。
生産性のみを優先して物質的に豊かなだけの世界は、精神的には豊かではない。
人々は未来に希望を持てずにうつ病を患ったり自殺を選んだりして、暗い世の中だ。そしてそんな世の中に希望を持てない若者は子供を作ろうとしない。

自分の人生の大半をかけて何を作り出しているのかもわからない人が多い世の中で、脱サラ農家やDIY、キャンプなどは人間にとって根源的なDNAレベルで欲しているものであり、それらが流行したのはコ〇ナ流行だけが引き金ではなかっただろう。

だから子供を増やそうとか、みんながやりがいを感じられる仕事をしましょうとかを言いたいわけではないし、答えもわからない。
だが人類は幸せを追求して、目新しいものや便利な世の中を求めてこの世界に至っている。そういった世の中を我々はどう生きていけばいいのだろうか。

これからの世の中はAI、戦争、移民など多くの要素が複雑に絡み合い、誰も予想できない世界になっていく。
目の前のクソみたいな仕事をする手を少し止めて、自分にとって、世界中の人にとって幸せな暮らしとは何かを、我々人類は深く考えていかなければならない。

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