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[UFC] 平良達郎5連勝なるか。

UFN233にて行われる平良達郎のUFC5戦目。

連勝が続く日本のエースはその戦績をさらに伸ばしていくことは出来るだろうか。

対戦相手
カルロス・ヘルナンデス

キャリア9勝2敗 (UFC/2勝1敗) 前戦をTKOで勝利。
VFSアカデミー所属の30歳のファイター
グラウンドディフェンスに長けたストライカー

ストライキングが勝利の鍵

個人的に対ヘルナンデスの勝利の鍵は「ストライキング」になってくるのではないかと感じている。

恐らく組みの技術では平良が勝っているだろうと思われるが、何の崩しもない状態では簡単に優位を取ることは出来ない。

特にヘルナンデスはグラウンドなどの組み展開における「ディフェンス」という面では非常に優れており、フィジカルの強さもあるのでそうそう簡単に寝かせられるような相手ではない。

打撃で押して初めて平良の強みを通すことが出来るような試合になると思うので、そこを避けて無理に組みに固執するとリズムを失い、負け試合の様相を呈することになってしまうのではないかと感じるので、やはり鍵は打撃になってくるだろうと思う。

それを考えると今回の一戦は平良にとって、一つのハードルを越えるべき戦いになってくるのではないかと思っている。

というのも、平良達郎はこれまで組みの技術で差をつけて勝ってきたが、打撃の面ではあまり良いところが出せていない上に、明らかに対戦相手が平良の打撃を怖がっていない感じもした。

その状態でヘルナンデスとぶつかると、組み展開に中々持ち込めずにスタンドでラウンドのほとんどをリードされるような、最悪な展開に持って行かれてしまう可能性がある。

なので打撃やスタンドの圧力で相手をしっかりと下がらせることが出来るという展開作りも必要になってくるだろう。

どちらにせよ今後さらに上を目指していく中では必須となってくる要素でもあると思うので、この段階からストライキング能力を伸ばしておくに越したことはない。

相手の打撃を外しながらカーフで削って、ジャブでリズムを掴んでいけたら良い形で立ち上がっていけるのではないだろうか。

また、ヘルナンデスは組んだ時にボディに膝を打つ癖があるので、そこはテイクダウンを狙える一つのポイントとなってきそうだ。

5連勝を隔てる高いハードル

ヘルナンデスはインファイトの打撃やカウンターでのコンビネーションを得意としていて、特に離れ際や返しとして放つ「左フック」に危険性を感じる。

UFCにデビューしてから試合を重ねる毎にヘルナンデスは確実に成長してきており、打撃テクニックや当て感も向上し、組みに対するディフェンスも徹底されてきている。

デビュー戦で感じられた穴を埋めてきているところにファイターとしての伸びが窺えるので、5連勝を目指す平良達郎にとってはかなりの強敵となってくるのではないかと感じる。

またヘルナンデスはアグレッシブに突進するよりもじっくりと相手を見るところがあるので、ヘルナンデスが手を拱いているうちに先手を取って主導権を握ることが出来れば最高のスタートとなるだろう。

加えてヘルナンデスは攻めてきた相手に対して展開を作るのは上手いが、自分から作るとなると雑になるところもあるので、その辺を平良がどう捌いていくのかにも注目が向けられる。

今回の対戦相手カルロス・ヘルナンデスには焦らずに打撃で嫌がるところを作ってから得意のグラップリング勝負に引き摺り込むと、平良が有利になってくるのではないかと思うので、アラン・ナシメントのようにヘルナンデスからきっちりと一本を奪えるところまで詰め寄っていってほしい。

スタンドでの武器を見出せるかどうかというところにも注目しながら応援していきたい。

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