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[UFN223] 佐藤天、連敗脱出なるか!?

UFC FIGHT NIGHT223に出場する日本人ファイターの佐藤天が連敗脱出をかけた大事な一戦へ挑んでいく。

対戦相手は現在UFC 0-1テンバ・ゴリンボ

UFCデビューを果たしたばかりの選手であり、初戦でA.J.フレッチャーと対戦しギロチンチョークでの一本負けを喫している。

過去の戦績から見るとKOよりも一本勝ちでのフィニッシュの方が多く、グラップラータイプであることが伺える。

ただ、柔術青帯とのことなので引き出しの多彩さや強烈な極め力があるというわけではなさそうだ。

そんなゴリンボと対戦する佐藤は現在UFC2勝4敗と負け越しており、3連敗中と苦しい状況にある。

ゴリンボのような戦績の選手にここで負けるようなことがあれば、リリースされてしまう可能性は高まることになるだろう。

強みを押し付けることは出来るのか

勝利した試合は全てKO/TKOでフィニッシュし、負けた試合でも1試合を除いてはKO/サブミッションでフィニッシュされて敗戦している。

勝っても負けてもフィニッシュで終える確率の高い佐藤は今回もはっきりした形で試合を終える可能性がある。

特に佐藤は4敗の内2つがサブミッション負けとなっており、極められて敗戦しているケースが目立つ。

柔道のスキルを持ちながらもストライキングに強力な武器を持つ佐藤が組み展開を攻略することが出来なければ、自身の強みを活かすことなく削られて一本を取られる流れに引き摺り込まれることになるかもしれない。

それをさせないためにもタックルや四つ組の展開を丁寧な対処でしっかり切って、相手をスタンドの戦いに縛り付けて自分の強い展開を押し付けたいところだ。

もしくは組んだ状態から足技でテイクダウンを狙って上からパウンドで削る展開を作ることが出来れば、試合を優勢に運ぶ大きな要素となると思うのでとても望ましい形になるのではないだろうか。

それが出来れば佐藤の勝率は大きく上がるかもしれない。

ウェルター級という高い壁

佐藤天がUFCで戦うウェルター級はバケモノ揃いのライト級よりも重い階級になるので、当然日本人が戦って行くのはとても厳しい階級となっている。

世界のトップクラスが集まるUFCであれば尚更のことである。

その中で上を目指す佐藤は同じく負け越している選手と今回戦うことになるわけだけれど、誰と戦っても恐らく体格や筋力は自分よりも優れている相手とぶつかることになるのだろうと思う。

そういった状況の中で勝利をもぎ取って行くには大きな勇気がいるに違いない。

上に行けば行くほど規格外の猛者が増えてゆき、技術もパワーも段違いになってくる。

だからこそ気持ちや手数では負けないようにしなくてはならない。

他の日本人選手が軽量級で活躍を見せる中、より海外選手のフィジカルが厳しくなるウェルターという階級で奮闘する佐藤天には今回の試合で是非勝利をもぎ取ってもらいたい。

同じくUFCのウェルター級で戦う日本人選手に木下憂朔もいるが、UFCのデビュー戦で勝利を掴み取ることが出来ず残念な結果となってしまっている。

なので同じキルクリフFCで汗を流す佐藤がゴリンボに勝利して、ウェルター級の壁を登っていく姿を見せることで良い刺激が循環するようなことがあれば、日本人ファンとしては嬉しい限りだ。

UFN223では良い形で試合を進め、フィニッシュ勝利が見られることを期待したい。

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