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[UFC] 成長を続けるアルマン・ツァルキヤン

成長を続けるライト級のアルマン・ツァルキヤンがベニール・ダリウシュとのランカーマッチを制して王座への距離をグッと縮めることに成功した。

○(8)アルマン・ツァルキヤンVS.●(4)ベニール・ダリウシュ
※ツァルキヤンの1RTKO勝利


©︎UFC(Photo by Cooper Neill/Zuffa LLC via Getty Images)

コンパクトに強い打撃を打てるツァルキヤンは距離を測りながらも、ダリウシュのガードの上から強い打撃をぶつけていた。

長くしなやかな打撃を打つダリウシュの懐の中へと入りたいツァルキヤンはタイミングを合わせて距離を詰めていく。

そして距離が縮まったところでツァルキヤンが的確な膝蹴りを放つ。

それに反応したダリウシュは上体をあげて躱したのだが、そこに合わせたツァルキヤンの右ストレートをまともに被弾してしまいマットに沈むと、パウンドアウトで勝負は決してしまった。

マカチェフなどのダゲスタンファイターたちは殺傷能力の高い一撃を的確に打ち込み、相手を仕留める確率の高い手を選択することに長けている。

今回のツァルキヤンの戦いぶりはそれに通づるものを感じた。

ツァルキヤンはUFCにデビューしてからイスラム・マカチェフを始めとする数々の強豪と戦い、敗戦を経験しながらもその若き才能を伸ばし続けてきた。

そしてデビューから4年が経過した今、それがしっかりと形となり安定した強さへと昇華されて来ている。

恐らくツァルキヤンは今後、王座を狙うためにさらに上位のランカーを喰っていくことになると思うが、それを経験することでツァルキヤンはさらなる成長を遂げながらランクと自信を獲得していくはずだ。

そして目には見えない力を蓄えて勢いを増しながらさらに強大なファイターへと進化していくことが予想される。

現在27歳とまだまだ若いツァルキヤンは経験値を吸収しながらパワフルな肉体で戦っていくことが出来るので、今後はUFCのライト級の中でも代表的な選手と言えるくらいに大きな存在となっていくのではないだろうか。

ただツァルキヤンが王座挑戦者に相応しいファイターであると証明するためには、まだ倒さなくてはならない相手が残っていると思うので、そういった「上位のファイターたち」という最後のハードルをツァルキヤンは超えていく必要がある。

その過程をどのようなパフォーマンスや結果で示していくのか、そこに大きな期待と注目が向けられる。

恐らく遠くない内にツァルキヤンとマカチェフは再び出会うことになるだろうと思うので、間違いなくこの先もUFCのライト級は盛り上がりを見せていくことになるだろう。

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