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ガバナンス強化と運用効率化のためコーポレートカードを切り替える話

こんにちは、jojo太郎です。とある企業の経理・財務部長をしてます。
今日は、当社でコーポレートカードを切り替えるって話です。

当社は店舗型ビジネスをしてます。各店舗には店長がおり、決裁権の範囲内(10~20万円)で使える法人クレジットカードを彼らにそれぞれ貸与しています。貸与といっても、実物のカードは存在せず、ネットでの買い物に使える16桁のカード番号と専用の暗証番号をそれぞれの店長に教え、使用してもらってます(こういうカードのことをパーチェシングカードと言います)。

このカードの仕様では、不正利用を防げない

で、あるとき、このカードについて疑問が浮かびました。
「店長が異動したり、退職した時に、元いた店舗のカードの番号は知ってる訳だから、(私用の買い物など)不正利用できてしまうんじゃない?」という疑問です。
・・・何度考えても、できてしまいます。
取り得る対策としては、『店長が退職したら、カードの暗証番号を変える、人事異動の時期にカードの暗証番号を変える』でしょうか。しかし、そんなことできるのか?法人カードの窓口だったJCBカードの営業さんに「暗証番号って管理本部で変更できるんでしたっけ?」と質問したら、
「できません」という回答。
「え?じゃあ、退職後の不正を心配してるんですけど、それってどう対策すればいいですか?」と聞くと、
「そのカードは破棄の申請を出して頂ければ登録抹消します」
「その上で新たにカードを作成する申請をだして頂ければ発行します。こちらはお時間かかるので余裕持って申込み下さい」
んー、理屈は分かるけど、面倒・・。店舗運用上、毎日のようにカードは使用しているから、発行に時間がかかるのは現実的じゃないんだが・・。法人カードで実物の無いカードを利用してる同業他社さんは、退職者が出たり、に毎回申込みし直してるんだろうか。
暗証番号だけを変えられればそれでいいのに。むー。

社内の不正利用は、信販会社は補償してくれない

あ、でも、カードを不正利用された場合は、カード会社が損害を補償してくれるんじゃなかったでしたっけ?と聞いたところ、
「それは取引した店でカード情報を抜き取られるなどの被害を被った場合ですね。社内での不正利用は、補償いたしかねます。」とのこと。まじかー。

解決策はこの2つ

でぇ、調べました。
結論、ネットIT企業が発行する法人パーチェシングカードなら、
上記は解決できます。
私の知る限り選択肢は2つ
UPSIDER(株式会社UPSIDER)
バクラクビジネスカード(株式会社Layer X)

この2社が提供するカードでは、
管理本部がパーチェシングカードを即時発行できるそう。
もちろん即時停止も。
暗証番号を変えることはできませんが、
これなら店長の退職者が出たときに停止&発行すればいいし
即時だから運用も問題なさそう。

月末までのカード利用明細が、翌月1日に手に入る喜び

しかも、月末までのカード利用明細が、翌月1日には管理画面上で分かる、ですって!UPSIDERもバクラクも(同じ技術を使ってるみたいです。知らんけど)。これ、P/Lの速報値を作る経理としては、プライスレスの喜びなんよ。三井住友VISAもJCBも、月末に使用した分が、月初すぐには管理画面上に反映してくれないから、月末使用分は別途店舗にヒヤリングする必要があったんです。それが不要になるなんて!!

証憑をカード利用明細に添付できる(電帳法への対応)

この機能もありがたい。今は別途保存してるから、明細に添付できれば助かる。こちらも2社ともできるみたい。

結論、楽しみでしかない

2社の営業さんに仕様を聞きましたが、できることはほぼ同じみたい。
当社はワークフロー(事前の支払申請)との連携ができる点に惹かれてバクラクにしようとしてます。今はバクラクの審査を待っている状態なので、まだ実際に使い始めてはいないです。
ただ、既に使っている方にも話しを伺いましたが、今のJCBより不正利用防止は強化でき、さらに運用上の利便性は向上するのは、間違いなさそう。
店舗や営業所がいくつもある法人で、管理部門を担当されてるなら、おすすめです。







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