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へたでも楽器は楽しい!

私は定年を機に、新しい趣味を持とうと、よせばいいのに、バイオリンを習い始めました。
かれこれ8年になりますが、いまだにまともに弾ける曲がありません。なんともお恥ずかしい限りです。
それでもなんとか続いているのは、へたでも楽器は楽しいから、に尽きます。

楽器を演奏するのに大切なことは、まず自分で楽しむことだと思います。有名なクラシックの素敵なメロディーを自分でも弾けるようになったときの喜びはひとしおです。
もちろん、うまく弾けるに越したことはありませんが、なんとか弾けるようになっただけでも十分にうれしいのです。
もっとうまく弾きたいという欲がでてきたら、それだけ演奏を楽しんでいる証拠でしょう。

さらに、楽器演奏の喜びは、他の人から褒められると、より大きくなります。
先生から褒めらるとうれしいのはもちろんですが、家族や親しい友人から褒められれば、もっと練習しようという意欲が湧いてきます。
自分でも納得がいくレベルではありませんし、聴かされるほうにも、かなり無理をさせているとは思いますが、それでも褒められるとうれしいものです。

楽器演奏の究極の喜びは、プロの演奏家のように、聴いてくれる人に感動を与えるような演奏ができることでしょう。
でも、アマチュアにはそれはむずかしいので、私はあまり欲張らないことにしています。
自分でも納得できないような演奏を人に聴かせたくはないので、今は発表会に出ようという気持ちにはなれません。
でも、それは人それぞれです。少しでも演奏の喜びを高めようと努力するのはすばらしいことだと思います。

私も当初は、どこか施設でも訪問してバイオリン演奏のボランティアをやろうかと思ったこともありますが、もうとっくに諦めました。
私のひどい演奏を聴かせるために、かえって、聴いている人に、仕方ないから聴いてやろうかと、逆にボランティア精神を強いることになるのが明らかだからです。

「気をつけよう、暗い夜道とボランティア」
これは、ボランティアのつもりが、逆にボランティアをされることになる、そんなボランティアの陥りそうな勘違いを戒める言葉です。
私のバイオリン演奏はまさにそれでしょう。
やはり、今のまま自己満足でいたほうが、世のため人のためですね。
失礼しました。





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