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明日入院、明後日手術

 とうとうここまで来た。明日入院、明後日手術。予定帝王切開で出産。人生初のハラキリ。

 11月中旬に移植して陽性反応が出たのが11月末。12月からは怒涛のつわり。安定期頃、いくらかつわりが落ち着いたのも束の間、後期に入ってからはなかなかきつかった。12月から今まで、ずっと吐き気と闘ってた気がする。

 トツキトウカとは言うが、陽性反応が出た時点で5週目?かなんかで、『妊娠した』と正式に分かってから約8ヶ月で出産。こういうもんなんか?

 私的には過酷な妊娠期間だったけど、世間的には多分そうでもないんだと思う。ありがたいことに、胎児の成長に関して何か心配なことを指摘されたことはなかったし、切迫流産や早産などの危険性を指摘されたこともなかった。体外受精も移植も、わりと上手く行った方だと思う。

 ただ、やっぱり無事に産まれるまでは安心できない。未だに『本当に産まれてくるんか?』と思ってしまっている。最初の妊娠が子宮外妊娠だった影響は大きい。その手術をしたのが2020年8月。ほぼ4年前。

 4年前、悲しむ暇もなくよく分からないまま手術して退院した。退院してからも、あんまり向き合えてなかった気がする。もしかしたら今もそうかもしれない。今回の出産が無事にすすみ、子どもといっしょに退院した時初めて、4年前の子宮外妊娠と向き合えるのかもしれない。

 帝王切開は怖い。子宮外妊娠の手術も子宮筋腫の手術も腹腔鏡手術だった。開腹は今回が初めて。術後どれだけの痛みがあるのかと考えると震える。ただ、普通分娩は普通分娩で絶叫するほどの痛みに何時間も耐えないといけないし、妊娠した以上、痛みからは逃れられないらしい。

 痛みを乗り越えて母になれるのだろうか。私にはまだ分からないし、本当に自分みたいな人間が人の親になれるのか不安しかない。でも私の場合、頭で考えて考えて考え抜いて体外受精に臨んだ経緯がある。心の準備はできているつもりだ。

 帝王切開の痛みも、受けて立つしかない。自分の意思で妊娠して出産する道を選んだんだから腹はくくってる。

 この前の土曜日、那須川天心の試合があった。私は彼が大好きだ。手術前にめちゃくちゃ勇気をもらった。私も逃げない。闘ってくる。怖いけど、負けない!

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