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リモートワークを工夫している企業事例6選

コロナ禍をきっかけに導入が加速したリモートワーク。
導入を検討しているものの、どう進めていけばよいか分からない、導入してみたものの上手くいっていない、そんな声もちらほら耳にします。
リモートワーク導入の成否を分けるカギは、企業側の努力にあるという意見も聞きます。
今回は、リモートワークのメリットと、導入に成功した企業の事例・工夫していることなどについてまとめました。

リモートワーク導入のメリット

メリット①生産性向上

企業がリモートワークを取り入れるメリットとして、生産性の向上が挙げられます。自宅の方が仕事がしやすい社員にとって、リモートワークで仕事に集中できる環境が生まれ、業績アップにつながります。

メリット②人材確保

少子高齢化などの影響で労働人口が減少していることもあり、多くの企業は人材難の問題を抱えています。リモートワークは、企業に興味を持ってもらうきっかけになり、候補者の母集団を増やすことにつながります。

メリット③人材の定着率向上

リモートワークによって、社員が快適に働けるようになると定着率が高まります。仕事とプライベートを両立できるようになることは特に魅力的です。企業が積極的に社員に良い環境を提供しようという姿勢や意欲を感じられると社員には帰属意識や愛着が生まれます。その結果定着率が上がり、採用コストや育成コストの削減や組織力の向上が見込めます。

事例集

①日清食品:テレワークうつ予防チーム

日清食品グループは、2020年8月に“with コロナ時代”の新たな健康経営活動として、「テレワークうつ 予防チーム」を発足。リモートワークを行うグループ従業員を対象に、ストレスを測定する機器で本人の状態を把握、本人が不調を自覚する前に対処するという取り組みです。
測定結果に応じて、オンライン面談を実施したり、睡眠の質を向上するプログラムへの参加を促したりすることで、ストレスの改善、働きがいとワークライフバランスの向上を図っています。

②チャットワーク:社内ラジオ&オンラインランチ

『チャットワークは、テレワークに移行した2020年から社員限定の参加型インターネットラジオ番組を開始しました。社員DJによるライブトークに、社員リスナーが投稿ハガキの代わりにチャットでコメントを入れていく形式で社内コミュニケーションを活性化させています。
そのほかにランチ代補助付きのオンラインランチ会も開始。
社内コミュニケーションを活性化させる取り組みを通して、社員がリモートワーク環境下でも孤立しないよう工夫をしています。

③Dropbox:全社オンライン飲み会

Dropbox Japan、では毎週金曜日の夕方に全社員を招待するかたちで大規模オンライン飲み会「バーチャル・ハッピーアワー」を実施しています。
ただ集まって飲むだけではなく、みんなで盛り上がるための「クイズ」の時間を設けているそうです。新入社員には自分に関するクイズの準備をお願いするなどいくつかの問題を準備し、Zoomを投票機能を使って参加者に回答を促します。クイズをより盛り上げるために、ささやかな景品も用意されていたそうです。
このように、社員主導のイベントや、ランダムに選ばれたメンバーとのチャットなど、よりコミュニケーションを促す工夫がなされています。

④SmartHR:2種類のリモートワーク手当

SmartHRは、リモートワーク環境をよりよくするための手当として、毎月支給される「リモート手当」と、入社時に備品購入などに充てられる「リモートワーク環境を整える手当」の二種類の手当を支給しています。
支給された社員が何をどのような理由で買ったかという情報や、従業員のリモート環境のワークスペースの写真を共有しているとのことです。

⑤スマートキャンプ:「夜会」の実施

『BOXIL SaaS』など様々なサービスを展開するスマートキャンプは、2020年のテレワーク移行に伴い、「夜会」という取り組みを始めています。
夜会とは、定時前に部署単位で行われる定例ミーティングで、いわゆる朝礼の夜版です。
テレワークではだらだらと残業してしまいがちですが、定例を定時前に行うことでオン/オフを意識させることで改善を促しているようです。

⑥アジャイルウェア:運動不足解消手当を支給

Webシステム開発事業を営むアジャイルウェアは、社員の腰痛・運動不足解消を目的に手当を支給。
当初は作業用デスクやPCチェア、姿勢矯正クッションなどの購入を対象としていたそうですが、社員の要望を受け、腰痛や肩こり防止・運動不足解消のための用途にも使えるようにしてそうです。
結果、フィットネス器具や、トレーニングゲームソフトなどが購入されるようになったそうです。また、リモートでラジオ体操を行うなど、運動不足をサポートしています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。様々な企業が、リモートワークで働きやすい環境を作るために、手当の支給やコミュニケーションの活性化などに取り組まれています。
企業文化や従業員の特性やニーズなどを考慮した結果、各々の企業の状況に合った制度が生まれているという印象を受けました。
リモートワーク環境の構築を検討されている方や、より改善していきたいとお考えになられている方のために、少しでもご参考になればと思います。

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