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アルゼンチンの歩き方1 公共交通 SUBE

 年末年始に南米を周りました。アルゼンチンの交通系ICカードであるSUBEについて本記事では紹介します。インフレがすごく物価がどんどんあがっている*1アルゼンチンですが(2023年12月は210%*2の上昇率)、SUBEを使いこなすとさらに節約ができます。

*1 外貨を両替して旅する外国人にとってはチリやウルグアイに比べてそれでも断然安いですが、アルゼンチンペソで給与をもらい生活している国民にとっては大変つらい状況です。

*2 このインフレ率をどうみるかは難しいかもしれません。政府は1ドル=800ペソに切り下げましたが、アルゼンチンでは為替レートが複数存在*3し、ブルーレートと呼ばれる多くの人がつかっていた裏レートに公式レートが近づいただけともいえます。(この動きをうけてかブルーレートでのペソの値段も下落しています)

*3 ブルーレートについては過去記事の冒頭で触れています

SUBEとは

SUBEはアルゼンチンでいう交通系ICカードです。以前は現金が使えましたが2018年2月より支払いはSUBEのみになったようです。今の公式価格は880アルゼンチンペソ(だいたい1$いかないくらいです*ブルーレートで)。

https://pergamino.ar/2018/01/02/sube-para-viajar-en-colectivo/

 このカードは①オンラインで注文(3,4日かかって届くようです)かPuntos SUBEと呼ばれるSUBEを扱っているキオスクなどで購入できます(できることになっています)。②アカウントをつくるとオンラインで残金の確認、チャージができます。③その他キオスクなどでチャージもできます。
*リンクは政府公式サイト


政府公式サイトより


SUBEの公式取扱店がマップに表示される

公式取扱店で手に入りにくい

わたしはこれを見て公式取扱店を複数回りましたが、どこも在庫がないとのこと。他にキオスクをまわってようやく一軒のところで取り扱いをしていました。

そこで値段を聞くと
「2000ペソだよ。」
「えっ880ペソか無料じゃないの」とわたしが聞くと
「転売に転売がかさなり場所によっては値段が高く設定している」
とお店の人

また、ボカ(観光名所)を回っていると
「SUBEはいらんかね、SUBEはいらんかね~」
とSUBE売りの人が。
売り物になっていました。

空港や大きい駅だと在庫があるようなので(試してないのでわかりませんが)そちらでまず入手できるか聞いてみるとよいと思います。

SUBEのおもしろいところ

例えばSUICAは降車時に残金が不足していると改札がしまって通れなくなりますよね?SUBEは残高がマイナスになっても乗れます。1月14日付けのこちらの記事によると307,68 ペソ(最安の区間での4回分)までいけるようです。


写真の通りしっかりマイナスが出ますが全然問題なく乗車できます(写真は政府公式サイト)
https://www.argentina.gob.ar/noticias/te-olvidaste-de-cargar-la-sube

SUBEの使い方 バスの乗り方

ブエノスアイレスでは網の目のように張り巡らされていますが番号の場所にしかバスが止まりません。Google mapではバス停が正確でないことがあり、Como llegoというアプリを合わせて使うとよいです。

乗りたいバスが来たら手をあげてアピールし、止まったら運転手に行き先を伝えます。(como llego やGoogle map で名前を事前にチェック)、そしてSUBEにタッチします。ひと区間100ペソ以下(10円ほどです。安い!)

降りるとき

 自分の降りるバス停の一個前を通り過ぎたら出口(後方)に近づき、ボタンを押します。すると運転手はが降りる人がいることを把握し止まってくれます。
 なんのアナウンスもないので位置情報をじっとみるか、近くの人に降りたい場所をアピールしておくとよいでしょう。

地下鉄の乗り方

 特に難しくありません。タッチして入ります。ちなみにわたしは二人で一枚つかっていました。一人がタッチして、まずは一人目が入り、もう一度タッチして二人目が入るという使い方です。退場に関してはとくにタッチは不要です。
 地下鉄のなかではものを売っている人*や、お金のサポートをお願いする人もいます。驚くかもしれませんが特に安全上問題はないかと思います。

*南米の売り方で、突然商品をひざの上においていき、しばらくしてから回収しにきながら買いたい人はお金を払うなどの売り方と出会います。不要でしたらno gracias と言って、商品を返せば問題ありません。

おわりに

アルゼンチンはuberとタクシーの労働組合が微妙な関係でuberは法的なグレーゾーンであるようです。uberもタクシーも利用していましたが圧倒的に公共交通が安いので使いこなせば行動範囲がぐっと広がります。
危険な地域もあるのでそこらへんの情報収集は忘れないようにした方がよいとは思います。

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