映画レビュー 42作目トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代

今回は、帰ってきたヨッパライ、あの素晴しい愛を
もう一度、タイムマシンにおねがいなど今でも
歌い続けられている楽曲を数多く使った、
加藤和彦に焦点を当てた映画、
トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代
をレビューする。

この作品は、彼が、フォーク・クルセダースを結成
から死までを、北山修、泉谷しげる、つのだ☆ひろ
など彼に関わる人物が語ってゆくドキュメンタリーである。

この映画を視聴してみて、私を含め、先程あげた
ヒット曲しか知らない人にとっては、わかりづらい点が多々ある作品だなと思った。

映画は、突然、彼がフォーク・クルセダースを結成
帰ってきたヨッパライが大ヒット、イムジン河
発売禁止、ソロ活動、と、ものすごいスピードで
進んでゆく。

私としては、もっと彼の幼少期のエピソードや
彼がなぜ音楽を始まる事になったなどを、
ナレーション、字幕付きで見てみたかった。

その後、映画は、サディスティック・ミカ・バンド
安井かずみとの結婚、ヨーロッパ三部作、死と更に
展開が早く進んでゆく。

個人的に、この展開で面白いと思ったのは、クリス
トーマスが語る、黒船録音秘話だ。
満足するまでokを出さない、
スピーカーを集めさせて、位置を変えさせるなど
ビートルズなどをプロデュースしている
プロデューサーは、視点が違う事が十分理解する事
ができた。
せっかく、彼が出演しているのなら、録音秘話だけでなく、なぜミカと不倫をしたのか、その後、加藤和彦と会う事はあったのかなどを聞いてみたかった。

そして、先程、展開を書いた通り、1980年代後半
以降のエピソードがカットされているのも非常に
気になった。
あの素晴しい愛をもう一度のカバーレコーディング
様子を見せるくらいなら、80年代以降の彼の
エピソードに、焦点を当てて欲しかった。

星は、3つ




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