映画レビュー 37作目 死刑台のエレベーター

今回は、1958年公開、モーリス・ロネ主演の
死刑台のエレベーターをレビューする。

ジュリアンとフロランスは愛し合っていた。
しかし、フロランスには、夫がいた。
そこで、夫を殺害しようと計画、実行する。
そんな中、ジュリアンは、殺害の際に使用した紐を置いてきた事に気がつき、エレベーターに乗って
現場に戻ろうとする。
そんな中、乗っていたエレベーターが止まり、計画が崩れ、また、新たな問題も発生してしまう
といった物語である。

この映画を見ていて思った事がいくつかある。

1つ目は、とにかく、目が離せない展開が続いていく事である。
映画は、エレベーターに閉じ込められたジュリアン
ジュリアンの行方を探すフロランス、
ジュリアンの車を勝手に使ったルイとベロニクの
3つの視点から主に展開されていく。
この3つの物語の切り替えが非常にスピーディで、
想像もつかない展開へと進展していく為、視聴者を
決して飽きさせないのだ。

2つ目は、音である。
この映画は、雨、足音、エレベーターの起動音と
BGMがいらないと感じる所では、効果音のみで、
逆にBGMが欲しいと思った時に、
マイルス・デイヴィスが奏でるジャズ音を聴く事が
できる。
こんなに、音が気持ちいい映画は、久しぶり
だった。

3つ目は、犯人の行動を見せるという点だ。
私は、刑事コロンボ・古畑任三郎が好きだ。
両者の作品には、犯人の殺害シーンを見せた上に
刑事が推理して犯人を落としてゆく。
今回の映画では、ほぼ刑事が犯人を落としていく
シーンはあまり見られないが、確実に、両作品に
影響を与えている事に気がついた。

星は、満点の5つ。
映画を見ていて、気になった点は、ジュリアンが
エレベーターにぶら下がるシーンでの彼の体の向きくらいで、後は本当に面白い作品であった

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