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【体験談】英語を話せない!留学する前にやっておけばよかったと思うこと

投稿:005
【記事の要約】
この記事は私が海外赴任する前に英語力を身につけようと焦った結果、
実際赴任して必要だと感じた能力と、赴任前に努力したことの間にギャップがあったという「反省」をまとめた体験談です。


地方から帰任して早々、単身アメリカへ

社会人6年目に東京から地方へ転勤の辞令が下った私は、
見知らぬ土地で2年間を過ごし、久しぶりに東京に帰ってきました。
ところが、帰京して5日後。
突如、上司からアメリカへ赴任する辞令が……!

せっかく実家でゆっくり過ごそうとしていた矢先の海外出向。
学生時代を含めて海外渡航経験がなかった私には青天の霹靂でした。
上司曰く、赴任は半年後で渡航先はロサンゼルス(以下、LA)。
LA支社と現地の語学学校を往復する生活を7カ月送ることになりました。

私にとっての死活問題は、語学学校やLA支社で最低限生きていくための
コミュニケーションがほとんど取れなかったこと。
大学卒業後のTOEICスコアは550点程度で、英会話となると
「きちんと話さなきゃ」「バカにされないように話したい」という気持ちが
先立ってなおさらしどろもどろになる状態でした。
さて、ここからどうする?
私の試行錯誤が始まりました。

焦って取り組んだ英会話学習

LA赴任まで残された時間は6カ月。その間で何ができるのか。
Youtubeで英語を流暢に話す人もいるけど、そんな風にできる気がしない。
私なりにコスパを考えて以下の方法を考えつきました。

英会話学校

通勤先の最寄駅近くにあった語学学校。
お試しレッスンを受けてみて、スーツを着た職員の話を聞いていると
何となく英会話力が身につきそうな気がしてきます。
でも、料金が半年で約50万円……!絶句して教室の扉を静かに閉じました。

オンライン英会話

そこで目をつけたのはSkypeで話せるオンライン英会話。
数社あるうち、教材やスケジュールの組みやすさを比べて
とあるオンライン英会話を利用することにしました。
月額およそ6000円で、週3回、1回30分程度のレッスンです。
テキストもシチュエーションごとに表現をまとめられていて便利……
かと思いきや、問題は講師の質にありました。

講師陣は東南アジアの方でほぼ構成されており、
上述の英会話学校のようなネイティブスピーカーではなく、
第2言語として英語を話す方がほとんどでした。
加えて、本業ではなくアルバイトで講師をやっている方も多いせいか、
その地域特有の訛りが強すぎて会話が成り立たなかったり、
一方的に講師が話し続けて30分終了するパターンもあり、
結局、思ったような成果を得られないまま時間が過ぎていきました。

英単語帳やフレーズ集

受験用の英単語帳やフレーズ集を購入し、空き時間に勉強。
もちろんこれだけで話せるようになるわけではないものの、
(付け焼き刃として)最も役立ったのはこの勉強法だったと思います。
単語とフレーズをいくつか覚えておく単純な勉強法でしたが、
暗記しておくだけである程度会話をつなぐのに役立ちました。

実際留学して感じたこと

留学先では学生寮にMove inしたのですが、
同室になったハウスメイト(台湾人、メキシコ人)との生活、
日々の食料品や生活雑貨の買い出し、
語学学校や支社でのやりとりを通して浮き彫りになったのは、
発話する際の瞬発力以前に、
語彙力と文法が定着していない自分の状態でした。
相手が目の前にいると、緊張して語順がめちゃくちゃになり、
何を話しているのか自分でも訳がわからない。

意外にもコミュニケーション自体は言語以外でも取れてしまいました。
この状況は特に英語が第2言語の留学生同士で顕著でした。

オンライン英会話も使い方次第だと思うのですが、
残念ながら日本で「準備」してきたことは現地で発揮しきれず、
英会話に必要な瞬発力は現地で最初から鍛え直すことに。
これならよほど語彙力に力を入れておけばよかったと思いました。
正しい方法で努力を積み上げる大切さを痛感する日々でした。

他にも致命的だったのはリスニング。
リスニングができないと会話に詰まる。詰まると会話が楽しくない。
楽しくないから会話が続かないという悪循環に陥ってしまう……。
徐々にどちらも改善されていきましたが、
他の外国人留学生、
特に中東系は英語の方が自分たちの母国語より簡単だと言うだけあって、
スピーキングとリスニングが上手だったなぁ。
英会話とはまったく関係ないけれども、語学学校留学生の9割が中国からの
留学生だという事実を知った時も驚いてしまいました。

おわりに

まずは、最低限の語彙力(フレーズ)とリスニング。
この2つの能力を渡米前に磨いておけばよかったと反省しつつ、
今の英語学習でも意識しています。
ちなみにTOEIC(L&R)では2023年時点で825点まで向上したのですが、
やはり英会話の能力とは関係ないですね(笑)精進します。

今でも英会話学習で忘れられないヒスパニックの友人との会話を紹介して、
この記事を締めくくりたいと思います。
「(当時の)ローマ教皇が英語でスピーチをしたんだ。カトリック教徒である自分たちにとって、彼の英語に多少の違和感があっても、イタリア語ではなく、私たちの言語である英語で自分たちに話しかけてくれたことが重要なんだよ」と胸を熱くして語ってくれました。
彼の話を聞いて、私は改めて、翻訳アプリや便利なツールに頼らず、
自分自身がその言語を話せることが相手の心を開くインパクトになり得ると
語学力の重要性をより強く感じたのでした。

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