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ギリシャの自然

なぜギリシャの産物が特別なのか

何度も何度も、私は問いかけられてきました。
「なんでギリシャがそんなに特別なのですか? なぜギリシャの産物はそんなにいいのですか?」
その理由は多すぎて、何から言ったらいいか分からないくらいです。
島々のまばゆい光から話し始めればいいでしょうか、
それともギリシャの山々の荒涼とした風景から?
キクラデス諸島の繊細な調和から? 
それとも本土の山村のいかめしい建築から?
ギリシャの風景は、多様性、対照と相関性、色のバラエティ、そして自然と完全に調和している人間の存在、こういったものの具現化なのです。

何年にも渡って、長期または短期の放浪をし、私はギリシャの美しさと多様さに感嘆してきました。 そこでは時が忘れられ、過ぎ去った日々の歴史的存在や文化遺産が私たちの時代にもたらされてくるのです。 現代に生きながら、古い材木の芳香のように、真正さと人間性の暖かみを発している人々に私は会ってきました。 昔の世代の人々は、苦しい時代のつらい状況の中にあって、そういった真正さや人間性の中で育てられてきたのです。
高山に登り、現代文明の野蛮さに乱されていない森林に包まれた山々の、広大な斜面の眺めに感嘆してきました。
ときおり孤独な漁師が訪れるだけの、さびれた入江へ船を出しました。
農夫が、科学やテクノロジーには助けられていない長い歴史を持つ方法で土地を耕し、極めて美味なる果実や野菜を生産しているのを見ました。
きらめく海を越えて、目の届く限り、水平線を見つめたこともあります。
ブラジルに次いで最も他種類の植物があるこの国で、他では見られない野生の花の美しさに感嘆したこともあります。

ギリシャが何を拒み、何を守ってきたか

ギリシャは今でも「真正」であり、現代的な「快適さ」は拒絶してきました。 商業主義のプレッシャー下で生き延びてきたものこそ、真正のものです。 増大し続けるテクノロジー的野蛮さの悪趣味に対抗し、そして現代化やグローバリゼーションの名に呼応した、最近の日常生活の俗悪さに抵抗して。
母なる自然は、この地球の片隅の国にとってとても寛大で、それを完璧なる気候の理想的なロケーションに置いてくれました。そして人々は、その国が自由であることを保障してきました。 産業廃棄物から自由であること。テクノロジーの巨大なモニュメントの建設から自由であること。大気汚染から自由であること。
そして最も重要なことは、現代の最大の脅威である核エネルギーから自由であること! ギリシャの電力は13の火力発電所(7,826MW)、27の水力発電所(3,960MW)、8つの風力及び代替発電所(24MW)、そして独立した島の小さな火力発電所のシステムで産み出されており、 さらに環境を改善するために火力発電に置き換えられる代替形式の研究プログラムが非常に活発に行われています。

将来の世代は、清潔で健康的なところに住む権利があります。それを彼らが持てるように、私たちには保証してやる義務があるのです。


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