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宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』

宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』を読みました。
第二次世界大戦後のペレストロイカの時代から現代までのエストニアの歴史を、ラウリという一人の架空の青年に託して描いた本。
エストニアについては、IT大国でバルト三国の1つというイメージしかなかった。でも、これを読んで、独立に至るまでに複雑な歴史があったことを知った。もっと知りたいとも思った。
途中であっと驚く展開も待っていて、物語としてもとても面白い。
宮内悠介は書く小説の幅が本当に広い。私の一番好きな作品は『エクソダス症候群』なんだけど、これで直木賞を獲れていればなと今でも思う。今回の作品も久々に直木賞候補にはなったけど賞は獲れなかった。賞が全てではないけれど、実力のある人をもっと評価してほしいなあと思う。
宮内悠介の作品でまだ読んでいない作品はたくさんあるから、また読まなきゃな!

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