大企業のミドルマネジメントがスタートアップに越境してきた話
はじめまして。HERPの金丸と申します。
タイトルのとおり、いわゆる日本の大企業に長く勤めてきましたが、今はスタートアップにジョインしています。
今回はHERP入社2ヶ月が経った節目でこれまでの経緯や所感などを入社エントリーとして書いていきたいと思います。特に大企業に所属していてスタートアップに興味がある方の参考になれば嬉しいです。
NTT Communicationsに新卒入社してはや20年以上
私のキャリアは早稲田大学社会科学部を卒業後、2002年に
NTT Communicationsに新卒入社したところから始まります。
入社後はパートナーセールス、全社サービス戦略、法人向けSaaSセールス&マーケティング、IoT新規事業の立ち上げ、そして人事/人材育成といった多岐にわたる業務に携わり、気がつけばはや20年以上が経ちました。
一転して現在は「採用を変え、日本を強く」という企業ミッションに心から共感し、HERPで新たな挑戦に身を投じています。HERPでは、同社の一人目の経営企画を担当しています。(NTTグループから出向)
大企業からスタートアップに越境
一部メディアで報道されていましたが、NTTグループでは2021年度に人事制度が大きく変革され、ジョブグレード制が全管理職へ導入されるなど大きな変化の中で、ミドルマネジメント層育成強化の機運が高まっていました。
こういった背景のもと、私の場合はスタートアップ企業に越境して全く異なる環境でチャレンジするという成長機会をいただき、出向を受け入れてくれる企業を探す中でHERPに巡り合ったというのが現在に至る経緯です。
HERPの選考では最終工程として約1週間トライアル入社の機会をもらいました。その際に最終日の成果報告会に向けてお題が出るのですが、お題に対する自分なりの着想を形にするために、NDA締結の上でほぼ社員並みの権限をもらって社内情報にアクセスしてインプットを得たり、関連するメンバーとの1on1MTGを通じて構想を練り上げました。
採用ページに表明されているとおりのオープンでフラットな企業カルチャー、ものすごく手間をかけて企業と個人の出会いや相互理解をガチンコで大切にする姿勢など、社内の空気感をダイレクトに体感することができましたが、大企業からスタートアップって本当に異文化コミュニケーションなんだなと圧倒される経験になりました。
企業を選ぶ3つの軸
出向先について複数社の選考が走っていたので最終的にどの企業を選択するかはとても迷いましたが、成長の機会であるというスタート地点に立ち戻った時に3つの軸でHERPとも向き合いました。
企業ミッションに共感できること
組織文化や仕事のやり方が自分のコンフォートゾーンから遠いこと
(そこにきっと非連続な成長機会があると期待)一緒に働く人にチャームを感じること
この軸に照らして考えた時に、以下の点が魅力に映って最終的にHERPへジョインすることを決断しました。
ただ、本音では自分の居心地のよいコンフォートゾーンからあえて遠いところに飛び込むのはやっぱり恐さがあって、本当にやっていけるだろうかという気持ちを抱えたままの船出となりました。
大企業とのGAPは大きいが、スタートアップでも貢献できる
いざHERPで働き始めてみて思うのは、やっぱりGAPは大きいぞということ。ただ、その中でも自分の居場所や活かせるスキルはありそうだぞということでした。
例えば、クリティカルシンキングなど思考の型や順序立てて説明する力だったり、課題を見える化し仮説を立てて解決策に取り組むといった一連の所作はそのまま活用できると感じています。
少人数で本当に手が回り切らないので、課題がまだまだ見える化されていないという状況もありそうです。
また、ゼネラリスト型キャリアで蓄積した幅広い知識・経験なども業務のキャッチアップに役立ったり、筋のいい仮説を導き易くなると感じています。(現状は事業開発経験も人事経験も同じくらい役に立っていて、経験しておいて本当によかったという気持ち。)
活かせるスキルについて書きましたが、無自覚に駆使していたスキルが新しい環境では使えなくなって、ありがたみに気づいたこともあります。
【休眠中のスキル】
多岐に渡る社内の人脈×これまでの信頼貯金×組織の力学の活用
世間では調整力と揶揄される類のスキルかもしれません。とはいえ一定以上大きい規模で影響力を発揮しようとするとけっこうな使い所があるスキルだなと今になって思ってきました。社外に出てみて具体的に自分は何を持って調整力を発揮していたのかを客観視することができた事例ですね。
このように一歩引いて現状を整理してみると、大企業から持ち込んできたこの組織に足りない筋肉を持っている部分が確実にあるし、自分の努力次第でスタートアップでも貢献できるなという前向きな気持ちを持てています。
越境した先に爆速成長の機会はあるのか
「越境」という経験が、人材育成の分野で注目を集めています。所属組織の垣根を飛び越えて働く中で、新たな視座や視野を得たり、自己を再認識する機会が増えると期待されています。
HERPにジョインして2ヶ月が経ちますが、これまでのところを振り返ると確実に成長機会を得ている有難い状況だという実感があります。その機会をモノにできるかがこの先で試されるので、そこは自分自身のチャレンジになりますね。
具体的な例として、率直なフィードバックを受けられることが挙げられます。担当部長など役職が上がってくると、バイアスがかかって本音のフィードバックを得る機会が少なくなることがよくあると感じています。
オープンでフラットであることを大切にしているHERPではトライアル入社の成果発表に対しても率直なフィードバックがもらえて素直に嬉しかったです。また、オンボーディングプロセスでも建設的批判を通じてより良い方向へ成長するための他者フィードバックの仕組みが用意されています。
自分自身の一面を客観的に捉えることができて、今の段階でも変化を実感していますし、HERPの環境が新しいチャレンジと成長の機会を提供してくれていることにとても感謝しています。
おわりに
ここまで入社エントリーを読んでいただきありがとうございました。
全てに触れようとすると膨大なボリュームになってしまうので特にポイントと思っている部分をピックアップしてみましたが、HERPやスタートアップに興味のある方の参考になれば嬉しいかぎりです。
企業ミッションに共感し同じ世界観を目指して熱く働くもよし
大企業などのまったく違う環境から飛び込んで自己成長を求めるもよし
時にクレバーで時に面白おかしいメンバーと協働するもよし
最後に、HERPに興味を持っていただいた方はぜひお気軽に採用ページよりご連絡ください!